「サーバーエンジニアの将来性はあるのかな?」
「時代の変化によりサーバーエンジニアの需要が減らないか心配…」
このような悩みをお持ちではないでしょうか?
つねにIT業界は変化していくなかで、サーバーエンジニアに求められるものも変わってきています。そのため、サーバーエンジニアの将来性や今後必要となるスキルなどを把握することが大事になるでしょう。
そこで今回は、下記の内容を解説していきます。
- サーバーエンジニアの仕事内容は構築と保守がメイン
- サーバーエンジニアが「きつい」と言われる原因
- 結論:需要が消えないためサーバーエンジニアの将来性はある
今回の記事では、Web系の開発会社を運営しながらWeb系エンジニアへの転職を目指す人に向けてのプログラミングスクールを運営している弊社が、サーバーエンジニアの将来性から今後の需要まで解説していきます。
この記事を最後まで読めば、サーバーエンジニアに求められているものがわかりますよ!
サーバーエンジニアに興味がある方はぜひ最後まで読んでくださいね!
サーバーエンジニアの仕事内容は構築と保守がメイン

サーバーエンジニアの仕事内容は構築や保守作業がメインになります。
ITインフラを支えるために必要不可欠になるサーバーエンジニアの仕事内容について1つずつ解説していきますね。
- 構築業務
- 保守業務
構築業務
仕事の1つにサーバーの設置やシステムの安定的な稼働を目的とした構築業務があります。
- サーバーの設計や構築
- サーバー機器の設置や配線
- サーバーを動かすOSの設定やアプリケーションの導入
OSなどシステムの設定作業から機器を配置する物理的作業まで幅広く担当します。
保守業務
構築業務が終わった後はサーバーを安定的に稼働させるための保守業務を行います。
- サーバーの設定変更
- サーバーの監視やトラブル対応
- バックアップやセキュリティ対策
構築したあとはサーバーにトラブルがないか確認しつつ安定的に稼働させる仕事になります。システムは24時間365日動き続けるため、影響が出てもすぐに修復することが求められます。
サーバーエンジニアは未経験者におすすめな仕事

そうですね!サーバーに関する資格取得や知識を深めれば未経験者でも始めやすい職業でしょう。
- アシスタント役であるケースもある
- チームで行う作業も多い
- 未経験からの採用枠が存在する
サーバーエンジニアは専門性の高い職業ですが、しっかりと知識をつければ対応できます。そのため、インフラエンジニアはエンジニア職の登竜門とも言われています。
しかし、あまりサーバーエンジニアをやりたがる人がいないというのも、理由の1つになるでしょう。
その原因としては仕事の内容にあります。システムをただただ監視をするだけの作業や、三交代制で夜勤業務がある働き方にマッチしないと感じる方もいます。
そのため、リモートワークのように場所を選ばずに働きたい方には向いていないかもしれません。基本的には、働き方が固定されているエンジニアだと思っておきましょう。
サーバーエンジニアの現状を解説

構築業務や保守業務などやることは変わりませんが、少しずつ仕事の需要や求められる内容は変化しています。
そこで今回は、以下の内容について解説していきます。
- 仕事の需要は増え続けている
- 仕事の内容も変化し続けている
仕事の需要は増え続けている
広い範囲で言えば、サーバーエンジニアの仕事の需要は増え続けています。
全てとは言えません。サーバーエンジニアでもどのサーバーを担当しているかで大きく変わってきます。
- OSのオペレーションだけできるエンジニア
- OSのオペレーションに加えてサーバーの負荷の分散や仮想化技術をもつエンジニア
厳しい話になりますが、両者を比べると後者の方が市場価値の高いエンジニアになります。さまざまなスキルを持ち合わせているエンジニアには仕事の需要も増えていくでしょう。
サーバーの知識も増え続け日々進化しているため、最新のトレンドに対応できるようにしておかないといけません。日頃からスキルアップに励みながら市場価値の高いエンジニアになる努力を積み重ねましょう。
仕事の内容も変化し続けている
2000年代にサーバーエンジニアに求められるスキルは、以下の2つでした。
- 企業向けの商品のサポートと専門的な構築をする
- 大量のサーバーを購入してミドルウェアを組み合わて構築する
しかし、2010年代にはクラウドサービスが流行したことによりSaaSやPaaSとして提供する企業ができました。つまりは、インターネット上のサービスとして提供できるようになったということ。
これにより、仕事内容も大きく変化していくのではないかと言われています。
サーバーエンジニアが「きつい」と言われる原因は不規則な業務時間

業務内容から考えると、どうしても不規則になることが多いみたいです。
- 突然のトラブル対応が発生する
- 勤務時間に限らずシステム復旧を求められる
- 夜勤や休日出勤がある
- 不定休で生活リズムを掴みづらい
サーバーを安定的に稼働することが1番大事になるため、障害への復旧が第一優先になります。そのため、仕事や休日のバランスが掴みづらくなることもあります。
逆に言えば、不規則な時間になっても抵抗がない方は、サーバーエンジニアの仕事で苦に感じることは少ないでしょう。
結論:需要が消えないためサーバーエンジニアの将来性はある
実際に、サーバーエンジニアの需要が下がると思っている方は少なくないです。なぜなら、サーバーをネットワーク経由で運用するクラウド化を取り入れる企業が増えてきているからです。
そうです。一度理解しやすいように社内システムについて説明していきますね。
オンプレミス:自社でサーバーを構築して運用する
クラウド:ネットワーク経由で運用する
昨今では2つ目のクラウドを選ぶ企業も多く、結果的にサーバーエンジニアの需要が減るのではないかという声が上がっています。しかし、サーバー運用の設計・構築の作業は人の手で行うことが前提のため、サーバーエンジニアの需要は減ったとしても消えはしません。
IT人材が不足している社会的な背景や、オンプレミスで運用する企業もあることから、サーバーエンジニアの需要がなくなるとは言えないでしょう。
サーバーエンジニアが将来のために習得したい4つのスキル

時代の変化に合わせたサーバーエンジニアになるためには、以下の4つのスキルを持っておいた方がいいでしょう。
- コンテナ
- 仮想化技術
- クラウド
- Infrastructure As Code
1つずつ順番に解説していきます。
コンテナ
仮想化技術の1つとして登場したコンテナの技術は、仮想化環境を構築する時に必要になります。
- 1つのOS上で複数のプログラム稼働環境を構築できる
- 軽量かつ高速な動作になる
- 構築作業が簡単になる
のちほど解説する仮想化の技術をより便利にしてくれるようなものです。代表的なもので言えば、Dockerなどが挙げられます。環境によって使う場合もあるため、知識があると重宝されるでしょう。
仮想化技術
仮想化技術は必要とされていましたが、今後さらに必要になってくるでしょう。なぜなら、時代の変化により基礎的なスキルになるからです。
- テレワークにより需要が増加
- クラウドとの相性がいい
- コンテナ技術の発展により必要になる
新型コロナウイルスの影響により、テレワークなど場所を選ばない働き方も主流になってきました。そうなると、クラウドや仮想化の技術も一般的になってくるでしょう。
クラウド
サーバーを環境構築する際に選択肢の1つになるクラウドに関する知識はしっかりとつけておきましょう。クラウドは今後も利用する企業が増えるため、さらに普及していきます。
具体的にやるべきことは以下の通りです。
- AWSやAzureなどクラウドサービスごとの比較検討をできるようにしておく
- オンプレミス環境とクラウドの違いを把握しておく
Amazonが提供しているAWSなどのクラウドベンダーがやっている認定資格の取得により、客観的なスキルの証明もできます。
今度普及していくクラウドの知識は、資格取得や独学などでしっかり身につけておきましょう。
Infrastructure as Code(IaC)
Infrastructure as Code(IaC)とは、ITインフラの構成をコード化して管理しようとする考え方のことです。IaCを導入することで以下のようなメリットがあります。
- 簡単にサーバーの構築ができる
- 手作業で行わないためミスが減る
- 特定の人しか構築できないなどの課題が解決する
作業効率が上がるIaCの考え方は、サーバー構築の一部の現場で取り入れられています。今後需要が上がった時のために、IaCへの理解を深めておきましょう。
活躍できるサーバーエンジニアになるために取得しておきたい資格
クラウドベンダーが行なっている認定資格の取得をしておくと知識を深められます。現場でも活かせる内容になっているので、積極的に取っておくといいでしょう。
サーバーエンジニアにおすすめの資格は以下の通りです。
- LinuC(Linux技術者認定資格)
- MCP(マイクロソフト認定資格)
- ITIL®認定資格
1つずつ順番に解説していきますね。
LinuC(Linux技術者認定資格)
LinuCはサーバーOS大手のLinuxが行う認定資格で、サーバーやネットワーク構築の基礎スキルなどを問われます。
2020年には仮想化やコンテナ技術のテーマを出題範囲に入れたりと、クラウド関連の知識にも対応しています。
レベル1:物理・仮想環境のLinuxサーバーの構築・運用
レベル2:仮想マシン・コンテナを含むLinuxシステム、ネットワークの設計・構築
レベル3:最高レベルの技術力を持つ専門家レベル
Linuxのシステム構築や運用にかぎらず、クラウドや各種アプリ開発に携わる人にとってもおすすめの資格です。
マイクロソフト認定資格(MCP)
Microsoft社が行うマイクロソフト認定資格は、サーバーエンジニアが持っておくと役立つ資格もあります。資格を取得しておけば学習意欲の高さやスキルの証明にもつながります。
- MCSA
- MCSE
- MCSD
有名なのは上記の資格です。MCSAであれば、アソシエイトレベルの技術者向けの資格のためITキャリアを積みたいサーバーエンジニアにおすすめです。
またエキスパートレベルのMCSE・MCSDは世界的に認められている資格になります。企業側も重視している資格の1つになるため、取得するために努力する価値はあります。
ITIL®認定資格
ITIL®認定資格は、ITサービスマネジメントの成功事例をまとめた「ITIL®」という書籍をベースにした認定資格になります。
- ITILファンデーション
- ITILスペシャリスト
- ITILストラテジスト
- ITILリーダー
- ITIL マスター
ITサービスマネジメントの世界的標準として認知されているため、理解度を示すためには有効的な資格になります。
これらの認定資格を取得すれば、今後のITサービスの品質向上に大きく役立つでしょう。
サーバーエンジニアの年収と求人の動向

具体的な年収や求人内容がわかるとイメージが湧きやすいですよね。
ここでは、サーバーエンジニアの年収や求人の動向について解説していきます。
サーバーエンジニアの年収の動向
サーバーエンジニアの求人の動向
サーバーエンジニアの年収の動向
サーバーエンジニアの想定年収は400万円〜500万円ほどになります。
(引用:マイナビAGENT)
年収水準で言えば、他の職種と比べて平均的な位置にあります。しかし求人内容を見ると経験者を求めているケースもあるので注意してください。
- 新規サーバー立ち上げなどの求人は少ない
- 欠員補充など人手不足で募集する
- サーバーに関する知識に精通した人材を募集している
このようなケースであれば、即戦力のようなスキルを求めれらるケースもあります。
また、サーバーのシステム管理はチーム体制で取り組むことが多いです。チームを管理できるマネジメント力があれば、管理職になりさらなる給料アップを狙うこともできるでしょう。
サーバーエンジニアの求人の動向
サーバーエンジニアの求人は安定的にある状態だと言えます。
- 設計・構築は人の手で行う必要がある
- 何らかのサーバーを持つ企業がある
オンプレミス(自社運用)の企業もあるため、完全にサーバーエンジニアの仕事がなくなることは無いでしょう。
また求人内容としては正社員の割合が多いです。サーバーエンジニアの仕事柄、24時間365日安定的に稼働させるために迅速な対応ができる人材が求めているからです。
ある一定の需要は保たれるため、リストラや大幅な求人数が低下する可能性は少ないと言えます。
インフラエンジニアのキャリアパス
大きく分けて3つのキャリアパスに分かれます。
- プロジェクト成功を目指すマネージャー
- 技術力を高めるスペシャリスト
- IT技術を駆使して企業課題を解決するITコンサルタント
そうですね。そのほかにも、インフラエンジニアの経験を生かしながらWebエンジニアへ転職するといった道もあります。
インフラエンジニアは専門性の高い職業ですが、裏側でシステムを動かすバックエンドエンジニアとは近い部分があります。また、1から勉強し直せばインフラの知識を持ったWebエンジニアとして「フルスタックエンジニア」になることもできます。
弊社プログラミングスクール「RUNTEQ」でインフラエンジニアからWeb系エンジニアへ転職を成功した方もいます。インフラエンジニアからWeb系エンジニアへの転職を検討している方は、ぜひこちらの動画も見てくださいね。
おわりに
今回の記事では、サーバーエンジニアの将来性ついて解説しました。
- サーバーエンジニアの仕事自体はなくならない
- クラウドや仮想化技術など最新のサーバーに関する知識が求められる
- 将来性のあるエンジニアになるには資格取得など最新のIT知識を身につけよう
サーバーエンジニアの仕事自体は、人の手で構築作業を行うことやオンプレミスを取り入れている企業がある限りなくなりません。しかし、今後も時代の変化により取得すべきスキルは変化していくでしょう。
サーバーエンジニアに関心があれば、クラウド化や仮想化技術など最先端のサーバーに関する技術の理解や資格取得などを意識しておくのがおすすめです。
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