「エンジニアになりたいけど種類が多くてどれが適正か分からない」
「年収の高くて将来性のあるエンジニアになりたい!」
このように、どのエンジニアになろうか迷っている方も多いのではないでしょうか?
ITエンジニアと一口に言っても種類はさまざまであり、職種ごとに業務内容が異なるため求められるスキルや年収も変わってきます。
時代の流れに合わせてITエンジニアの需要も変化しつつあるため、これからITエンジニアを目指す方は自分に合っているかどうか確かめることが重要です。
そこで、今回は以下の内容について解説していきます。
- ITエンジニアの将来性
- ITエンジニアの種類
- 職種別の業務内容
ITエンジニアは需要があるため将来性の高い職種も多いですが、まずはどれが自分に合っているか見極めなければなりません。
ITエンジニアの種類や業務内容などを把握することは理想のキャリアを築く第一歩となるため、これから目指す方はぜひ参考にしてみてください。
ITエンジニアとは?

これからITエンジニアを目指すという方は、エンジニアとはなんぞや?という所を理解しておきましょう。
ここでは、以下の内容について解説していきます。
- ITエンジニアとは
- ITエンジニアの将来性
- ITエンジニアの年収
ITエンジニアに限らず、これから働く職業のことを理解しておくことは重要です。
とくに「やりがい」や「対価」となるものがないと人は働く意味を見いだせないため、将来性や年収といった内容はきちんと理解・把握しておきましょう。
ITエンジニアとは
そもそもエンジニアとは、英語の「エンジニアリング」が由来となっており、日本では「技術者」を意味します。
そのため、工学に関する専門的な知識や技術をもつ人は、IT業界に限らずエンジニアと呼ばれるのです。
例えば、以下のように専門分野によって呼び方が異なります。
- 航空機エンジニア
- 機械系エンジニア
- 音楽エンジニア
航空機や機械の開発に携わる人もエンジニアと呼ばれますが、近年ではIT技術が発達しているためITエンジニアが注目され、その需要は高まり続けています。
ITエンジニアはさまざまな分野で活躍するため、それぞれの将来性について抑えておきましょう。
将来性はある?
「ITエンジニアの仕事はAIで奪われる」といった声があるようですが、IT業界の中でも将来性の高い職業の一つと言えます。その理由は以下の通りです。
- 抽象的な概念を扱う職種はAIに代わりにくい
- 第四次産業革命の流れにITエンジニアが必要
- ITを取り入れる企業が増えている
AIに代替可能な職業として「運送業」や「サービス業」がありますが、どれも単純作業で機械化できる仕組みという共通点があります。
しかし、ITエンジニアの行うシステム開発などの業務は創造性や具体性が求められるためAIにとって代わることは難しいのです。
また、AIやビッグデータの活用など第四次産業革命の時代にITエンジニアは必要不可欠な存在となっています。
Web業界の発展やデジタルビジネスの進展などITと企業は切っても切り離せない関係となっているため、今後もITエンジニアの活躍が期待されます。
ITエンジニアの平均年収
ITエンジニアの平均年収は、一般的な給与所得者と比べて高い傾向にあります。
厚生労働省の調査結果によると、システムコンサルタント・設計者で約690万円、ソフトウェア作成者で約512万円、その他の情報処理・通信技術者で約559万円となっています。
また、国税庁の調査結果によると日本国内の給与所得者の平均年収は436万円といわれているため、その差は約130万円となります。
エンジニア業界は実力主義であるため、学歴や性別に左右されることはありません。
年齢を重ねるごとにスキルアップして価値ある人材になることができれば年収1,000万円以上も夢ではないでしょう。
自分の興味ある分野で働きやりがいを感じつつ、それ相応の対価を得ることができる素晴らしい職業の一つです。
Web業界のエンジニアの種類とおもな仕事内容

ここでは、Webエンジニアの種類とおもな仕事内容について解説していきます。
Webエンジニアは一般的に以下の3種類に分けられ、それぞれが専門領域でWeb開発を行います。
- マークアップエンジニア
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
WebエンジニアはWebサイトやWebアプリなどの開発を行うのがおもな仕事です。
日常的にインターネットを使用することが多くなった現代では、もはやWebエンジニアの存在は必要不可欠と言えるでしょう。
Webエンジニアの将来性について知りたい方はこちらを参考にしてみてください。

未経験でもなりやすいことから目指す人が多くなっていますが、それぞれどのような役割を担うのか、理解しておくことが重要です。
それでは、一つ一つまとめていきますので確認していきましょう。
マークアップエンジニア
マークアップエンジニアは、おもにHTMLを使用してコーディングを行うフロントエンドに関わる職種です。
厳密にいうとWeb系の開発というよりは、Web制作業務に当たります。
SEOやユーザビリティなどを意識してコーディングを行うため、コーダーとは目的意識が異なります。おもな仕事内容は以下の通りです。
- Webサイトのデザイン
- Webサイトの実装
ときにWebデザイナーの領域まで担当することがあるため、コーディングスキル以外にデザインのスキルも求められます。
Webエンジニアの仕事というよりは、WebデザイナーやWebマーケターが担当する会社も多いです。
エンジニアとして活躍するには多くのスキルを持ち合わせていることが重要になるため、実際のところマークアップエンジニアよりフロントエンドエンジニアの方が必要とされます。
マークアップエンジニアについて詳しく知りたい方は、こちらにまとめてありますのでご覧ください。

フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webアプリで目にする全ての設計・構築を行う職種です。
例えば、Webサイトに書かれる文字やボタンなど、ユーザーが使いやすいように工夫して作り込みます。
HTMLをメインにコーディングを行うマークアップエンジニアと違い、JavaScriptやそのライブラリを用いてユーザーが使いやすいサイト制作を行うのが特徴です。
以下はReactというJavaScriptのライブラリで作られた機能です。

ページ遷移することなく見た目を変化させています。このような機能を開発するのがフロントエンドエンジニアです。
近年では自社Webサイトを持つ企業が増えているため、フロントエンドエンジニアの需要は高まっています。
フロントエンドエンジニアについて詳しく知りたい方は、こちらにまとめてありますのでご覧ください。

バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアはフロントエンドエンジニアとは違い、Webサイトの裏側の作り込みを行う職種です。おもな仕事内容は以下の通りです。
- Webシステムの構築
- Webシステムの運用や保守
ユーザーが操作したものに対応する処理や開発を行うのが主な仕事内容になります。
例えば、ユーザーが検索ボタンで検索を行えるようにするには、「データベースでキーワードを検索し、結果を表示させる」という処理を行います。
こういった目に見えない裏側のシステムを構築するのがバックエンドエンジニアの役割です。
バックエンドエンジニアについて詳しく知りたい方は、こちらにまとめてありますのでご覧ください。

アプリエンジニアの種類とおもな仕事内容

ここでは、アプリエンジニアの種類とおもな仕事内容について解説していきます。
アプリエンジニアが携わるアプリケーションの種類は以下の通りです。
- 企業向けに作られる業務系アプリ
- Web上で使用できるWebアプリ
- スマホアプリ
老若男女問わずスマホを使用する人が増えたことにより、スマホアプリ開発を行うエンジニアの需要が高まっています。
アプリエンジニアは、おもにApple製品で使われるiOSとAndroidの2種類に分けられ、それぞれ専門的に開発を行います。
- iOSエンジニア
- Androidエンジニア
アプリエンジニアは細かく分野が分けられるため、それぞれ業務内容や必要なスキルなど確認しておきましょう。
iOSエンジニア
iOSエンジニアは、iOS上で動作するアプリケーションの開発を行う職種です。
Appleが作り出した「Swift」というネイティブアプリ言語を用いてアプリ開発を行うのが特徴でApple製品の開発に特化しています。
日本ではiPhoneやiPadなどApple製品を使う方が多いため、iOSエンジニアの将来性が期待されています。
ただし、スマホアプリ開発はWebアプリ開発より難しくハードルが高いため豊富な知識や高度な技術が必要です。
iOSエンジニアについて詳しく知りたい方は、こちらにまとめてありますのでご覧ください。

Androidエンジニア
Androidエンジニアは、Androidのアプリケーション開発を行う職種です。
iOSエンジニアが「Swift」を用いて開発を行うのに対し、Androidエンジニアは「JavaやKotlin」などの言語を用いて開発を行います。
海外ではiPhoneよりもAndroidが使用されていたりと需要が高いため、Androidエンジニアが活躍する場面も多くあります。
スマートフォン市場が拡大している現代においてAndroidエンジニアの存在は必要不可欠であるため将来性も高いと言えるでしょう。

特殊エンジニアの種類とおもな仕事内容

ここでは、特殊エンジニアの種類と主な仕事内容について解説していきます。
特殊エンジニアには以下の2つが分類されます。
- AIエンジニア
- ブロックチェーンエンジニア
IT技術は日々進化を遂げているため、特殊エンジニアはAIやブロックチェーンのような先端技術を取り入れた開発も行います。
非接触型のサービスやシステムの自動化など、私たちの生活環境が目まぐるしく変化しているのは特殊エンジニアのおかげというわけです。
その最前線を進むのがAIやブロックチェーンといった先端技術で、身近なものだとキャッシュレス決済や自動運転自動車などが挙げられます。
特殊エンジニアは、常に最先端の技術を取り入れた開発を行っていくことになるため、エンジニアの中でも高度なスキルが求められます。
AIエンジニア
AIエンジニアはAIの開発を行う職種で、具体的には以下の業務を行います。
- AI技術のリサーチ
- AIのシステム開発
- データの分析
- AIの運用や保守
近年、医療・製造・農業・物流など多くの分野でAI化が進んでいるため、AIエンジニアの需要は高くなっています。
身近な例でいうと、自動運転自動車やお掃除ロボット、コールセンターの自動音声によるオペレーションなど多くの製品・サービスで利用されています。
このようなDX化(デジタルトランスフォーメーション化)に伴い、企業内でもAIが活用されていく流れになっているため今後も需要は拡大していくことでしょう。
AIエンジニアについて詳しく知りたい方は、こちらにまとめてありますのでご覧ください。

ブロックチェーンエンジニア
ブロックチェーンエンジニアは、ブロックチェーンの開発やブロックチェーンを用いたアプリなどの開発・実装を行う職種です。おもな仕事内容は以下の通りです。
- ブロックチェーン自体の開発・実装
- アプリやサービスの開発・実装
- ブロックチェーンの研究
仮想通貨の登場により多くの人に認知されるようになったブロックチェーンですが、食品業界や製造業界などさまざまな分野でも活用されています。
情報の信頼性が高いことや取り扱いのしやすさから今後も多くのサービスに利用されていくと考えられるため、ブロックチェーンエンジニアの将来性は高いと言えるでしょう。
ブロックチェーンエンジニアについて詳しく知りたい方は、こちらにまとめてありますのでご覧ください。

インフラエンジニアの種類とおもな仕事内容

ここでは、インフラエンジニアの種類と主な仕事内容について解説していきます。
インフラエンジニアは業務内容の違いにより以下の7つに分類されます。
- SREエンジニア
- クラウドエンジニア
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- 組み込みエンジニア
- データベースエンジニア
- セキュリティエンジニア
私たちが日常生活を送るうえで欠かせない「電気・水道・ガス」などを「社会的インフラ」と呼ぶのに対し、IT業界ではサーバーやネットワークなどの基盤となる環境のことを「ITインフラ」と呼びます。
このITインフラの構築を行うのがインフラエンジニアで、IT技術を用いたシステム開発を安定して行えるよう設定・管理を行います。
24時間365日、安定した稼働が求められるため、ITサービスを提供する上ではインフラエンジニアの存在は欠かせません。
担当領域により業務内容が異なるため、一つ一つ解説していきます。
インフラエンジニアについて詳しく知りたい方は、こちらにまとめてありますのでご覧ください。

SREエンジニア
SREは、Site Reliability Engineeringの略でWebサービスの最適化を行う職種です。おもな仕事内容は以下の通りです。
- システムの自動化
- バグやエラーへの対応
- システムやクラウドの運用
SREは開発部門と運用部門の橋渡し的存在で、業務効率を上げることを目的にプロジェクトを進めるのが特徴です。
実際には、DevOpsの考え方をもとにインフラの整備や自動化システムの導入などを行い、サービスの信頼性を向上させることに寄与します。
スピード感を持って開発を行うには、従来のウォーターフォール型では間に合わないため、アジャイル型への転身が推奨されています。
ウォーターフォール型:上から下まで各工程を後戻りせずに進めていくやり方
アジャイル型:事前に流れを決めず臨機応変に対応しながら進めるやり方
しかし、スピードを重視するあまりサービスの質が下がってしまうと結果的に価値の低いものになってしまうため、両者のバランスを整えるためにSREの存在が重要です。
DX化が進む現代ではWebサービスの最適化は重要な指標となるため、今後もSREの需要は高まっていくでしょう。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、クラウドサービスを用いたインフラの設計・構築を行う職種です。
今まではシステム開発を行う際に自社でクラウドやネットワークを構築する必要がありましたが、現在では既存のクラウドサービスを利用することで複数のサービスを展開することが可能となっています。
クラウドサービスとして広く認知されているのが以下の2つです。
- AWS
- Azure
近年ではクラウドサービスを利用する企業が増えているためクラウドエンジニアの需要も高まっていますが、まだまだオンプレミスのシステムを利用している企業も少なくありません。
オンプレミスとは、構内に設置した機器でサーバーやソフトウェアの運用を行うことです。
今後はクラウドに関する幅広い知識や技術はもちろん、オンプレミスと併用して利用できる業務システムの開発スキルが必要とされるでしょう。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアはサーバーの設計や構築を行う職種です。
一言にサーバーと言っても数種類あり、例えば以下のようなサーバーが挙げられます。
- メールサーバー
- FTPサーバー
- 認証サーバー
- Webサーバー
私たちがWebサイトを閲覧したり、メールを送受信できるのはサーバーがあるおかげですか、その設計や開発、管理を行うのがサーバーエンジニアの仕事です。
また、サーバーがダウンした際の復旧やハッキング対策などサーバーの運用や保守・監視を行うのも仕事の一つです。
サーバーはITインフラのなかでも要となる部分ではありますが、未経験でも挑戦しやすい分野であるためインフラエンジニアとして実績を積むのに適しているのでしょう。
サーバーエンジニアについて詳しく知りたい方は、こちらにまとめてありますのでご覧ください。

ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、システムのネットワークを設計・構築・運用・保守する職種です。
インターネットを使用するにはネットワークが必要ですが、その環境を整えるのがネットワークエンジニアの役目になります。
システムによって必要なネットワーク環境が異なるため、システムを構築する際は回線やOS機器など細かくヒアリングも行います。
IoT機器の普及など、インターネットがさまざまな場面で使われるようになっているため、今後も需要は拡大していくでしょう。
ネットワークエンジニアについて詳しく知りたい方は、こちらにまとめてありますのでご覧ください。

組み込みエンジニア
組み込みエンジニアは、家電製品や自動車など電子機器のソフトウェアの設計や開発を行う職種です。
Webアプリやゲームとは異なり、製品に組み込むシステムの開発を行うため、ハードウェアやソフトウェアの知識も必要になります。
IoT機器の普及により需要は高まっていますが、学習難易度が高いなどの理由で供給が追いついていない状態です。
未経験者にはハードルが高いですが、電子機器の仕組みに興味があり先端技術を駆使して開発を行っていきたいという方は目指してみると良いでしょう。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースの設計・構築・運用・保守を行う職種です。
データベースとは、収集したデータを必要なときに取り出せるようまとめたものです。
多くの情報を扱うシステムを構築する場合、データを適切に処理する機能が必要です。
例えば、amazonで買い物をする際にサイトには多くの商品が並んでいます。
これら表示される商品はすべてデータベースで管理されており、いつでもどこでも見れるようになっています。
このように、多くのシステムでデータを管理・運用することが必須となるため、データベースエンジニアが必要なのです。
また、ビッグデータや情報のデジタル化により、収集した多くのデータを活用して戦略を立てようとする企業が増えています。
今後はデータベースを設計・構築できるだけでなく、データをどのように活用していけば良いか提案できるビジネススキルも求められていくでしょう。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、さまざまな脅威からシステムのセキュリティを守る職種です。
対策したい脅威としては、以下のようなものが挙げられます。
- サイバー攻撃
- 情報漏洩
- コンピューターウイルスの感染
情報のデジタル化が進んだ結果、個人情報や決済情報など重要なデータをより安全に管理することが求められます。
IT技術の進歩とともにサイバー攻撃やウイルスなどの脅威も巧妙化しているため、セキュリティに配慮したシステム構築や設計を行えるエンジニアが重宝されるでしょう。
IT関連のその他のエンジニアの種類とおもな仕事内容

ここでは、これまで紹介したWebエンジニア・アプリエンジニア・特殊エンジニア・インフラエンジニア以外の職種について解説していきます。
その他のITエンジニアとして、以下の4つが挙げられます。
- ゲームエンジニア
- QAエンジニア
- セールスエンジニア
- CRE
一つ一つ解説していきますので確認してみましょう。
ゲームエンジニア
ゲームエンジニアは、家庭用ゲーム機器やスマホ向けアプリケーションなどゲームの開発を行う職種です。
近年では、スマホが普及したことにより特にスマホ向けアプリの需要が高まっています。
主な仕事は要件定義や設計なので初心者には難しく、未経験でなるにはハードルが高い職種の一つです。
とはいえ、未だに人手不足状態が続いているため、ゲームに興味がある人は今から目指してみても遅くないでしょう。
ゲームエンジニアについて詳しく知りたい方は、こちらにまとめてありますのでご覧ください。

QAエンジニア
QAエンジニアは、完成したサービスや製品の品質を管理する職種です。
そもそもQAとは、Quality Assuranceの略で品質保証を意味します。
同じような職種にテストエンジニアというのがありますが、以下のように業務目的が異なります。
- QAエンジニアは、製品やサービスの品質や耐久性を確認する
- テストエンジニアは、製品やサービスのバグや不具合を確認する
システムが正常に動くかどうかテストするのがテストエンジニアの役割で、ユーザーが使いやすいようにデザインされているか、想定される動き全てに対応できるようになっているかを確認するのがQAエンジニアの役割となっています。
企業によっては両者を明確に区別していない所もあるため、動作確認や仕様確認などテスト技法について網羅しておくことが重要です。
今後、簡単なテストは自動化されていく可能性がありますので、システムでカバーできない範囲を分析できるスキルを身につけることが求められます。
セールスエンジニア
セールスエンジニアは、名前の通りセールス(営業)を行うエンジニアです。
普通の営業マンと異なる点は、エンジニアとして技術的な知識や技術も併せ持っていることです。
実際にヒアリングを行い、クライアントの抱える問題を解決できる自社製品やサービスを提供し、アフターフォローまで行うのが主な仕事になります。
他のITエンジニアとは違い営業を行うので、プレゼン力やコミュニケーション能力など対人スキルが求められます。
プログラミングで開発を行うより、人と接する仕事がしたい人はセールスエンジニアを目指すのもありでしょう。
セールスエンジニアについて詳しく知りたい方は、こちらにまとめてありますのでご覧ください。

CRE
CREは、Customer Reliability Engineeringの略でGoogleによって2016年に提唱された職種です。
主な仕事内容は、顧客から寄せられる不満や問題を解決しカスタマーサクセスを実現することです。
まだ認知度は低いですが、サービスを提供する上では必要な存在であり、信頼を勝ち取る重要な役割を担います。
例えば、顧客からサービスの使い方が分からないと問い合わせがあった場合、カスタマーサービスが対応するのが一般的ですが、専門知識を必要とする問い合わせであった場合は普通のカスタマーサポートでは対応できないこともあるためCREが対応します。
顧客への適切な対応ができない場合、信頼を失うことにもつながってしまうため専門知識を有するCREの存在が必要なのです。
メルカリやミクシィなど大手サービスを展開する企業でも立ち上げられているため、将来性は高いと言えるでしょう。
CREについて詳しく知りたい方は、こちらにまとめてありますのでご覧ください。

SI系エンジニア種類とおもな仕事内容

ここではSI系エンジニアについて解説していきます。
SI業界はPM(プロジェクトマネージャー)→SE(システムエンジニア)→PG(プログラマー)の流れで下へ下へ開発を依頼する流れができており、「ウォーターフォール開発」と言われます。
- システムエンジニア
- プログラマー
- テスター
SIとは、System Integrationの略でシステムの要件定義から運用まで行うサービスのことです。
メーカー系・ユーザー系・独立系・外資系の4つに分類され、自社製品のみならず他社製品の開発も請け負います。
それぞれ職種ごとにより担当領域が異なるため、一つ一つ解説していきます。
システムエンジニア
システムエンジニアは、おもにクライアントの求めるシステムの設計を行う職種です。
クライアントとの打ち合わせを通して、課題や要望をヒアリングし、必要なシステムの設計から行います。
場合によっては、システムの構築作業や開発・テストまで行うこともありますが、おもに上流工程を担うのが特徴です。
そのため、プログラミングスキル以外にコミュニケーションスキルや課題解決能力、提案力などが求められます。
要件定義から開発、テストまで一貫して行う企業の場合、さらに幅広い知識や技術が必要となるため大変ですが、その分実力はつけられるでしょう。
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアが作る仕様書通りにプラグラミングを行う職種です。
対応する分野や言語により以下のように呼ばれることもあります。
- アプリケーションプログラマー
- Webプログラマー
- javaプログラマー
- PHPプログラマー
- 組み込みプログラマー
基本的には黙々とプログラミングを行いますが、仕様書に間違いや不備がある場合はシステムエンジニアに指摘したりなど、コミュニケーションをとりながら開発を進めます。
下流工程を担うことからエンジニア業界でも就職する難易度が低めなため、未経験者からなられる方が多いです。
キャリアアップしていくためには、業務の幅を広げられるようスキルを磨いていくことが重要です。
テスター
テスターは、システムの不具合がないかどうかテストを専門的に行う職種です。
システム開発における最終段階の作業と言えるためテスターは重要な役割と言えますが、自動化システムの誕生により代替可能な職種でもあります。
手順書通りに行えば特別な知識がなくともテストは行えるため、未経験者でも可能な業務です。
今後求められる人材になるには、テストのプロフェッショナルを目指してスキルを磨くか、上流工程を担うエンジニアになれるようプログラミングスキルを磨くことが必要でしょう。
未経験からエンジニア転職をする上でのおすすめ

未経験からエンジニア転職する場合はWeb業界がおすすめで、なかでもバックエンドエンジニアを目指すのが望ましいでしょう。
アプリエンジニアや特殊エンジニアなどは専門的な知識や技術はもちろん、高度な開発スキルが必要なため未経験者にはハードルが高い職種です。
フロントエンドエンジニアは、歴史がまだ浅く担当する領域が定かではないことが多いため未経験から目指すのは難しいと言えます。
エンジニアとしてキャリアップしていくことも考慮し、まずはバックエンドエンジニアとして経験を積み、そこから興味がある分野へ進んでいくのが良いでしょう。
未経験からWebエンジニアを目指す方法については、こちらを参考にしてみてください。
まとめ
以上、ITエンジニアの種類と仕事内容について解説しました。
- ITエンジニアはWebエンジニア・アプリエンジニア・特殊エンジニア・インフラエンジニア・その他・SI系の6つに分けられる
- 未経験から目指しやすいのはWebエンジニアやインフラエンジニア
- 将来性や汎用性が高くおすすめなのはWebエンジニアで、特にバックエンドエンジニアを目指すのが良いでしょう
ITエンジニアは種類が多く、どれを目指したらよいか迷ってしまう方も多いかと思いますが、まずはバックエンドエンジニアになり経験を積むことがおすすめです。
未経験者は開発の経験が浅いため、ゲームやアプリ開発に携わりたいと思ってもそもそもあまり募集がかからないのが現実です。
エンジニアとしてベースとなる開発スキルを身につけてから、興味のある分野へ挑戦していくのが良いでしょう。
弊社では、開発現場が求めるエンジニアになるためのプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営しております。この記事を読んで少しでもWebエンジニアに興味を持った方は、ぜひ無料のキャリア相談会へ足を運んでくださいね。