「Androidエンジニアに将来性はあるの?」
「スマホアプリエンジニアについて知りたい」
このような悩みをお持ちではないでしょうか?
Androidエンジニアを含むスマホアプリエンジニアの仕事内容や年収、今後の需要や将来性について知りたい人は多いと思います。
そこで今回は、下記の内容を解説していきます。
- スマホアプリエンジニアとWeb系エンジニアの違いは?
- スマホアプリエンジニアがWeb系エンジニアより難しいと言われる理由
- Androidエンジニアの仕事内容や将来性
今回の記事では、Web系の開発会社を運営しつつもWeb系エンジニアへの転職を目指す人に向けてのプログラミングスクールを運営している弊社が、Androidエンジニアについて解説していきます。
この記事を最後まで読めば、Androidエンジニアの仕事内容のイメージが膨らみ、今後の就職や転職に役立つ情報が手に入るでしょう。ぜひ、参考にしてみてください。
Androidエンジニアとは?
Androidエンジニアはスマホアプリエンジニアの一種です。
スマートフォンやタブレットなどの電子機器の中でも、AndroidOSで動くアプリを開発するのがAndroidエンジニアの仕事になります。
- Androidアプリを開発するエンジニア
- iOSアプリを開発するエンジニア
みなさんも聞いたことがあると思いますが、スマホアプリエンジニアで言えば代表的なのは上記の2つです。
日本だとiOSが多い印象ですが、世界のスマートフォンOSのシェアのデータを見ると、2021年2月時点でAndroidは70%のシェア率を誇ります。
スマホアプリエンジニアがWeb系エンジニアより難しいと言われる理由
スマホアプリエンジニアはiOSアプリエンジニアやAndroidアプリエンジニアの総称です。スマホアプリは作れる人が少ないため、企業側の需要は高いですがその分難易度も上がります。
- スマホアプリにはWeb系技術の集大成レベルが求められる
- デバイスの知識が要求される
- エラーログが出ずにアプリが強制終了するので原因がわかりづらい
- クロスプラットフォーム開発の難易度が高い
スマートフォンは小さなパソコンのようなものなので、メモリやCPUなど幅広い知識が必要になります。また、エラーへの対処方法も特殊のため、分かりづらいといった点も難しさの原因の1つです。
また、iOSとAndroidの両方で動作するクロスプラットフォーム開発は、レベルが高いと言われています。
Androidエンジニアの需要
Androidエンジニアの需要ですが、結論から言うと人材不足のため需要は高い状況と言えます。その理由としては以下の3つが考えられます。
- スマホアプリの需要が高まっている
- Androidアプリ開発をできる人が少ない
- 必要な知識が多く未経験からはなかなかなれない
iPhoneなど国内で6−7割を占めるiOSユーザー向きのアプリが一時期流行りました。アプリ自体が流行ると、横展開してAndroid向きのアプリ開発にもつながるため需要も増すと予想されます。
また、Androidアプリで使用するプログラミング言語であるJavaやKotlinの習得が難しいため、開発できるエンジニアの需要が高まっている背景もあります。
以上の理由から、Androidエンジニアの需要は高くなると言われています。
Androidエンジニアの求人
Androidエンジニアの求人は、正社員とフリーランスでの業務委託を合わせると、1,423件あります。(2022年5月現在)
(参考:レバテックフリーランス)
そうですね。案件を見たところ、求人の80%以上はフリーランスの業務委託になっています。アプリ開発での求人募集がメインで、業務委託の場合であれば月に50万円〜70万円ほどの案件が多いです。
求めるスキルとしては、Androidアプリ開発で必要になるJavaやKotlinでの開発経験や、サービス立ち上げの経験などです。英語や中国語など、外国語に精通していることが条件のものもありました。
iOSアプリエンジニアも似たような結果になっており、基本的には求めるレベルが高い代わりに高単価の印象となっています。
Androidエンジニアの年収
Androidエンジニアの平均年収は595万円となっています。月給で50万円ほどが相場のため、Webエンジニアの中では比較的年収が高い分類になるでしょう。
業務委託契約の場合は、さらに年収が上がり最低でも月に70万円ほどの案件も多いです。(参考:レバテックフリーランス)
Androidエンジニアの仕事内容
1.競合に勝つための市場調査
Androidエンジニアの仕事内容の1つとして、競合アプリの市場調査があります。数あるアプリのなかでも需要の高いアプリを開発するには、ライバルアプリを入念にリサーチする必要があるからです。
- 競合他社はどういうアプリを開発しているのか
- アプリの利便性やデザインで勝てるところはないか
- アプリのいい面は取り入れつつ改善点は直せないか
サービスや商品も同じですが、他社と比較した時に競争優位性を取れないとユーザーは利用してくれません。どのようなアプリに需要があって、どういう機能があれば使いやすいのか。はたまた、使われないアプリの共通点などのリサーチは大切な仕事の1つです。
競合と比べてよりよいアプリを開発するにも、準備段階の市場調査も仕事内容に含まれます。
2.Androidアプリの設計・開発
Androidエンジニアの主な仕事内容としては、アプリの開発・運用になります。Androidアプリの開発には以下のプログラミング言語がメインに使われています。
- Java
- Kotlin
- flutter
Javaがメインで使われていましたが、2017年にはJavaを簡潔かつ安全にコーディングできるよう改良されたKotlinがリリースされました。その結果、Androidアプリ開発にはKotlinがメインになることも多いです。
アプリではiOSとAndroidの両方が必要になることが多く、両方を同時に作ることができるFlutterもどんどん普及しています。
アプリ開発でもやる仕事は以下に分かれます。
- アプリの設計
- コーディング
- テスト仕様
アプリの設計からコーディングまではもちろん、動作するかのテストも仕事内容に含まれます。とくにAndroidアプリの開発・運用はメインの仕事といってもいいでしょう。
3.Androidアプリの保守・運用
そうですね。開発後は、アプリが正常に動くかどうかをチェックする保守・運用の仕事もあります。
- アプリのバージョン管理
- エラーや障害への対応
- ユーザーが24時間365日安定して利用できるための管理
アプリ開発後は、安定的にアプリが稼働するための保守・運用が必要不可欠です。その際には「AWS」や「Linux」などクラウドサービスへの知識が深まっていると業務にも活かせます。Androidエンジニアの仕事内容として、開発後の運用・保守も含まれることを覚えておきましょう。
Androidエンジニアに必要不可欠の3つのスキル
1.プログラミングスキル
Androidエンジニアに必要不可欠なのが、開発言語で使われているプログラミングスキルの習得です。Androidアプリ開発には、JavaやKotlinを使いこなすスキルが求められるでしょう。
昔はJavaメインでの開発でしたが、現在ではJavaとの親和性が高くコーディングもしやすいKotlinが採用されている現場も多いです。
そのため、Androidエンジニアとして活躍したい場合は、Kotlinに比重を置いて習得するといいでしょう。プログラミングスキルに加え、スマホアプリでの開発経験を重視する企業もあります。
2.開発環境に関する知識
Androidアプリ開発では「Android studio」と呼ばれるGoogle社のツールを使います。このツールがないとアプリ開発はできないため、開発環境に関する知識も深めておく必要があります。
- コーディング
- リファクタリング
- 検証やデバック作業
- デバイスの知識
端的に言うと、JavaやKotlinでのコーディングはもちろん、アプリ開発に必要な機能がついているツールと考えていいでしょう。アプリ開発をする場合、Android studioへの知識を深めておくことが大切になります。
3.コミュニケーションスキル
Androidエンジニアになる場合は、コミュニケーションスキルも必要になります。アプリ開発はチームで取り組むことも多いため、メンバーとスムーズに意思疎通するためには必要不可欠になるでしょう。
- 働きやすい雰囲気を作る
- 企画立案担当の意図を汲み取る
- 開発からリリースまでチーム一丸となって進む
チームでアプリ開発をする時には、お互いが協力して目標を達成しないといけません。
アプリ開発からリリースまでには、チーム全体が働きやすい空気感を作ることも大事になります。
Androidエンジニアに関わらずチームメンバーとのコミュニケーションを円滑に行える
Androidエンジニアの将来性はどうなのか?
Androidエンジニアの将来性は高いと言われています。iOSアプリの需要の高まりに続いて、Androidアプリ開発にも横展開されることや、スマートフォンの普及率が高くなっていることが理由です。
またAndroidアプリと言っても大きく分けて以下の2通りに分かれます。
- 個人向けAndroidアプリの開発
- 法人向けAndroidアプリの開発
社員で共有する社内アプリやシステムなど、専用のAndroidアプリで共有するケースもあります。個人向けのアプリだけでなく、こうした法人向けのアプリ需要も高まることで、Androidアプリエンジニアの活躍の場は広がるでしょう。
まとめ
今回の記事では、Androidエンジニアついて解説しました。
- Androidエンジニアの平均年収は595万円と比較的高い
- AndroidアプリはKotlinを使用した開発が増えている
- 個人・法人ともにAndroidアプリの需要は増していて将来性は高い
スマホアプリエンジニアは年収も高く、企業側としてもKotlinを使って開発できるエンジニアを募集しているところも多いです。需要も高まっているため、経験者の場合は一度転職を検討してみてもいいでしょう。
しかし、未経験からの転職の場合はあまりおすすめできません。その理由として、Web系エンジニアほど未経験からの転職の道筋がはっきりしていないからです。
そのため、最初はWebエンジニアを目指しつつ、経験を積んでからスマホアプリエンジニアを目指すことをおすすめします。
iOSエンジニアに関しても同様の結論となります。
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