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未経験でエンジニア転職を目指す方にとって、大きな関門が「職務経歴書」の作成です。
過去に数百名のエンジニア転職をサポートしてきた「RUNTEQ」でも、職務経歴書の作成でお悩みの方を何人も見てきました。
そして、その悩みの根幹は「アピールできる経験がない」というもの。
経験者の方であれば、開発経験や技術力などをアピールできますが、エンジニア未経験の方はアピールできる経験や技術が弱くなりがちです。
しかし、だからこそアピールしてもらいたいスキルがあります。
それは「ソフトスキル」です。
ソフトスキルとは、仕事に取り組むうえで必要な「論理的な思考力」や「学習意欲」「コミュニケーション力」などを指し、あらゆる仕事の土台となる能力です。
これらのソフトスキルは、エンジニアとしての技術力がまだ発展途上であっても、チームに貢献する大きな武器になります。
特にエンジニアの現場では、技術的な課題を解決するために論理的な思考力が必要とされますし、常に新しい技術が登場するため、自己学習を続ける意欲が重視されます。
また、チームでのプロジェクトが多いため、メンバーとの円滑なコミュニケーションも欠かせません。
未経験だからこそ、ソフトスキルを強調することで、企業に「この人ならポテンシャルがある」と感じてもらえる可能性が高まります。
RUNTEQでは、こうしたソフトスキルを効果的にアピールする職務経歴書の作成をサポートし、多くの未経験者がエンジニアとしての一歩を踏み出す手助けをしてきました。
本記事では、職場に歓迎される「ソフトスキル」とは何かを説明したうえで、職務経歴書でソフトスキルをどのようにアピールすべきかを解説します。
※この記事は、アドビ社のPR企画「みんなの仕事術」に参加して書いています。
未経験からエンジニア転職で重要な6つのソフトスキル
ソフトスキルとは、専門的な知識や技術(ハードスキル)とは異なり、対人関係や自己管理に関わる能力を指します。
例として、コミュニケーション能力、問題解決力、柔軟性、リーダーシップ、チームワーク、時間管理能力などが含まれます。
これらのスキルは、職場やプロジェクトで円滑な人間関係を築き、効率的に目標を達成するために重要です。
特に、エンジニアに求められるソフトスキルを6つご紹介します。
1.課題解決力/論理的思考
エンジニアの仕事は、問題解決の連続です。
複雑な問題に直面し、それを解決するには論理的に考えて対応する力が欠かせません。
たとえば、システムエラーやバグを修正する際には、まず原因を分析し、最適な解決策を見つける必要があります。
逆に、論理的な解決ができないと、エラーを解消するまでに時間がかかってしまいます。
そのため、問題が発生したときに冷静に対応し、素早く正確に解決する能力が非常に重要視されるのです。
2.自主性/主体性
IT業界はスピード感があり、特にエンジニアは変化に迅速に対応する必要があります。
そのため、自主的に新しい技術やツールを学び、自分から行動を起こす姿勢が重要です。
プロジェクトの進行中、指示を待つのではなく、必要な情報を自ら探し出し、積極的に提案や改善を行う主体性が必要です。
3.柔軟性
IT業界はとにかく変化が激しいです。
最近ではAIの登場によって、開発現場でもChatGPTやCopilotを使ったAIコーディングが当たり前になりつつあります。
これまでの常識や技術を捨てて、常に変化し続けることが求められています。時代や技術の急速な進化に対応できる人材が求められます。
4.知的好奇心
エンジニアは日々新しい技術に触れ続け、絶えず学習が求められる職業です。
知的好奇心が強く、新しい技術やトレンドに積極的に取り組む姿勢がある人が求められます。知的好奇心さえあれば、現時点での開発力が高くなくても、あとからスキルは自然と身についていくものです。
実際、現場で活躍しているエンジニアの多くは、休日にもプログラミングを楽しんだり、自分のアプリを開発したりと、技術を遊び感覚で学び続けています。
仕事と趣味が自然と重なり合い、エンジニアリングそのものを楽しむ姿勢が、エンジニアにとって重要な要素の一つです。
5.やり抜く力/忍耐力
開発現場のプロジェクトでは、予期せぬ問題や困難が発生します。複雑なコードの修正やシステムのトラブル対応には多くの時間と労力がかかることがあります。
さらに、納期が厳しい状況では、困難に直面しても諦めずに最後までやり遂げる姿勢が重要です。
そのため、エンジニアとして働くうえでは「やり抜く力/忍耐力」が求められます。
6.コミュニケーションスキル
エンジニアの仕事は、チームでの協力が欠かせません。
そのため、他のメンバーと効果的に意思疎通を図るためのコミュニケーションスキルが重要です。
プロジェクトの進行中に問題が発生した際には、それを明確に言語化して迅速に情報を共有し、解決策を見つけるために他のメンバーと協力する必要があります。
また、相手の意見をしっかりと聞き、自分の考えをわかりやすく伝える能力が、プロジェクトの成功に繋がります。
エンジニアとして成長するには、技術力だけでなく、コミュニケーション能力を高めることが大切です。
これら6つのソフトスキルがあれば、現時点での技術力に関わらずエンジニアとして活躍することができます。
また、職務経歴書でこれらのソフトスキルをアピールすれば、企業の採用担当者に、将来的にエンジニアとして活躍する姿を想像してもらえて、書類通過率UPが見込めるでしょう。
ソフトスキルをアピールする職務経歴書の書き方
ここまで、ソフトスキルの重要性とエンジニアに求められるソフトスキルの種類について解説してきました。
次に、職務経歴書でソフトスキルをアピールする方法を説明します。
職務経歴書でソフトスキルをアピールする際は、前職での経験をエピソードとして盛り込み、自己PRを行います。
RUNTEQでは、職務経歴書に「プログラミング実務に活かせること」という項目を作成し、そこでソフトスキルをアピールすることを推奨しています。
ソフトスキルのアピール文は以下の手順で書きます。
STEP1.エピソード掘り起こし
STEP2.エピソードの構成をフレームワークに落とし込む
STEP3.文章に簡潔にまとめる
STEP1:エピソード掘り起こし
先ほどご紹介した、「エンジニアが求められるソフトスキル」に当てはまるエピソードを探します。
- 課題解決力/論理的思考
- 自主性/主体性
- 柔軟性
- 知的好奇心
- やり抜く力/忍耐力
- コミュニケーションスキル
これまでの経歴から、これらのソフトスキルを活かした経験を探しましょう。次のような質問を自分に投げかけてみてください。
- 「前職で論理的に課題解決に取り組んだ経験はないか?」
- 「主体的に提案し、プロジェクトを推進したことはないか?」
- 「予期しないトラブルや問題が発生したときに、別の方法で解決を図ったことはないか?」
- 「学んだ知識を自発的に業務に活かしたことはないか?」
- 「粘り強く目標を達成した経験はないか?」
- 「チームと協力して仕事を円滑に進めた経験はないか?」
このように、エンジニアに必要なソフトスキルを基に、エピソードを逆算して考えることで、過去の経験をうまく結びつけることができます。
STEP2.エピソードの構成を作成する
STEP1で見つけたエピソードを文章化します。
まず、エピソードを以下の構成で整理しましょう。
課題 | 何を課題として認識したか |
---|---|
解決策 | どのように対応したか |
結果 | 解決策により、企業にどのように貢献したか(定量的に書くのが望ましい) |
振り返り | その取り組みから何を学んだか |
この構成にあわせて、ご自分のソフトスキルをアピールできるエピソードを書き出して見ましょう。
本記事では、子供服ブランドの店舗で働いていたと仮定し、「課題解決力/論理的思考力」と「自主性/主体性」をアピールするエピソードを整理してみます。
課題 | 会社としてプッシュしたいブランケットの売上が伸び悩んでいた。顧客が商品を探しづらい店内レイアウトになっていた。 |
---|---|
解決策 | 売り場のレイアウトを見直し、ブランケットを購入することのメリットを伝えるポップを作成した。 |
結果 | レジ付近に商品を配置することで、ついで買いが増え、売上が約10%増加しました。また、お客様から「商品が見やすくなった」というポジティブなフィードバックを複数いただくことができました。 |
振り返り | 顧客ニーズに応じた柔軟な施策の重要性を再認識。課題発見と解決策実行で企業に貢献。 |
いきなり文章にせず、まずは箇条書きでエピソードをまとめていきましょう。
STEP3.文章に簡潔にまとめる
上記で整理した内容を基に文章を作成します。
整理した構成に沿って、文章を膨らませていきましょう。ChatGPTを活用して、文章の叩き台を作成するのも1つの手です。
これにより、文章を1から考える手間が省け、あとは整えるだけで済みます。
以下はプロンプトの例です。
以下は、職務経歴書で使用する自己PR文を作成するためにまとめた情報です。
この情報をもとに、300文字程度の自己PR文を作成してください。
#構成
・課題:会社としてプッシュしたいブランケットの売上が伸び悩んでいた。顧客が商品を探しづらい店内レイアウトになっていた。
・解決策:売り場のレイアウトを見直し、ブランケットを購入することのメリットを伝えるポップを作成した。
・結果:レジ付近に商品を配置することで、ついで買いが増え、売上が約10%増加しました。また、お客様から「商品が見やすくなった」というポジティブなフィードバックを複数いただくことができました。
・振り返り:顧客ニーズに応じた柔軟な施策の重要性を再認識。課題発見と解決策実行で企業に貢献。
このプロンプトを基にChatGPTが作成した文章を整えると、以下のような自己PR文が仕上がります。
■課題を明確にし、改善を行う
店内の商品が見えづらく、特に会社としてプッシュしていきたい「ブランケット」の売上が伸び悩んでいました。その理由として、顧客が商品を探しにくい点が挙げられました。
そこで、売り場レイアウトを見直し、赤ちゃん向けのブランケットをレジ付近に配置しました。また、目立つポップを設置し、ブランケットの魅力をシンプルに伝えました。ポップには、商品の特徴と実際に赤ちゃんがブランケットを使っている写真を用いて、ユースケースを視覚的にわかりやすく訴求しました。
その結果、レジ付近に配置したことで、ついで買いが増え、売上が約10%増加しました。また、「商品が見やすくなった」というポジティブなフィードバックを複数いただくことができました。
この経験を通じて、売り場の工夫が顧客の購買行動に大きな影響を与えることを実感しました。また、問題や課題を明確にすることで、必ず解決策が見つかるという考え方を身につけました。この学びを活かし、エンジニアとしても課題に対して論理的にアプローチし、解決策を見出していきたいと考えています。
このように、エンジニアに求められるソフトスキルを具体的なエピソードとあわせてアピールすると、採用担当者の目に留まりやすくなります。
ソフトスキルをアピールするエピソードの作り方
ここまで読んで、ソフトスキルをアピールできるものがないと感じている方もいるかもしれません。
その場合は、プログラミングを学ぶ期間に、ソフトスキルをアピールできるエピソードを作っていきましょう。
例えば、以下のようなことに積極的に取り組んでみると良いです。
- チーム開発に取り組む
- 技術発表会に参加する
- オンライン・オフラインの勉強会に参加する
- Webアプリコンテストに出場する、または開催する
ソフトスキルを意識して行動し、職務経歴書に記載できるエピソードを作りましょう。
職務経歴書でソフトスキルをアピールするために行動することを、打算的だと感じるかもしれません。
しかし、職務経歴書に記載することを目的とするにせよ、ソフトスキルを意識して行動することこそ、ソフトスキルを身につける最も効率的な方法なのです。
RUNTEQでは、ソフトスキルを身につけるために意識すべきマインドセットを「RUNTEQ CREDO」として提唱しています。
RUNTEQ受講生が日々意識してプログラミング学習に取り組むことで、ソフトスキルが磨かれるように作成されたものです。
※CREDOとは、企業の理念や行動指針を示すものです。
RUNTEQのCREDOは、エンジニアになるために必要なソフトスキルを身につけるための行動指針として作られています。
このマインドセットを意識して学習や行動を積み重ねることで、エンジニアとして働く際に必要なソフトスキルが自然と身につくようになります。
ぜひ、RUNTEQ CREDOを意識して日々のプログラミング学習に取り組んでみてください。
最低限の技術力があることも大事
ここまで、ソフトスキルの重要性とそのアピール方法について説明してきました。
しかし、当然ながら、最低限の開発スキルを持つことも非常に重要です。
特に、基本的なタスクを自力でこなせない場合、教育にかかるコストが増大するだけでなく、チーム全体の効率が低下する可能性があります。
そのため、企業の方も最低限タスクを自力でこなせるレベルのスキルは求められます。
具体的には、以下のスキルが必要です。
- プログラミング言語の基礎知識(JavaScriptやRubyなど)
- バージョン管理システム(Git)の基本操作
- Ruby on Railsを使ったWebアプリケーション開発
これらのスキルが欠けている場合、どれほど素晴らしい職務経歴があっても、エンジニアとして採用されることはほぼ不可能でしょう。
以下に、「絶対に必要なスキル」および「昨今重要度が増しているスキル」を具体的に挙げます。
■最低ライン(ないと転職のラインに乗れない)
- Git・GitHub
- Docker
- SQL
- Linuxコマンド
- HTTPとその周辺技術
- HTML・CSS
- サーバーサイド言語とWebアプリケーションフレームワーク
- 基礎的なJavaScript
■重要性が高まっている技術ライン
- モダンJavaScript
- チーム開発フロー
- アーキテクチャ選定
- データ設計
- 技術コミュニケーション力
- AIコーディング力
- Webセキュリティ
- テスト
▼詳しくは以下の動画で解説
最近では、「重要性が高まっている技術ライン」まで身につけて転職に臨む未経験者も多く、最低限の技術力といえども非常にレベルが高くなっています。
職務経歴書を第三者にブラッシュアップしてもらう
書き終わった職務経歴書は、必ず第三者の目を通してブラッシュアップしましょう。
思わぬミスが見つかる可能性があります。職務経歴書をブラッシュアップする際に、チェックすべきポイントは以下の通りです。
- 誤字脱字がないか
- リンク切れやリンクの間違いはないか
- 大文字と小文字の使い分け
- 4桁以上の数字にカンマが入っているか
- 内容の一貫性
- 書き出し後のレイアウトの崩れ
職務経歴書にミスがあると、人事担当者に「作業の正確さに欠ける人」や「集中力が不足しているのではないか」という印象を与えてしまうことがあります。
そのため、友人や家族に確認してもらうことをお勧めします。
特に、応募企業に提出する前にPDF形式で確認してもらうと良いでしょう。これにより、提出書類のレイアウトが崩れていないかもチェックできます。
職務経歴書にミスがある箇所にコメントをいれて指摘してもらいましょう。
PDFにコメントを記入してもらう際には、Adobe Acrobat オンラインツールを活用するのがおすすめです。
Acrobatオンラインツールの編集機能を使えば、完成したPDFに簡単にコメントを書き込むことができます。
以下に、PDFに書き出した職務経歴書に対して、Acrobatオンラインツールを用いて指摘コメントを入れた例を示します。
このように、完成したPDFを校正してもらい、より完成度の高い職務経歴書に磨き上げていきましょう。
まとめ
職務経歴書は、自分のスキルや経験を企業に効果的に伝えるための重要書類です。
どんなに優れた内容でも、細かいミスがあると全体の評価を下げてしまうことがあります。誤字脱字やフォーマットの乱れは、エンジニアとしての細かい作業能力や注意力に疑念を抱かせる原因となります。
そのため、職務経歴書を書き終えた後には、必ず第三者にチェックしてもらうことをお勧めします。
友人や家族に読んでもらうことで、自分では気づかないミスや改善点が見つかることがあります。
また、アドビの「Acrobatオンラインツール」を活用することで、PDFへのコメント付けが簡単に行えたり、他者に手軽に共有したりできるため、より正確で見栄えの良い職務経歴書を作成できます。
職務経歴書の作成は時間と労力がかかる作業ですが、その完成度が転職活動の成功を左右します。
細部にまで注意を払い、完璧な職務経歴書を提出することで、企業に対して自分のスキルや真剣さをしっかりとアピールしましょう。ミスのない、魅力的な職務経歴書を作成することで、採用担当者に強い印象を残し、エンジニアとしての転職を成功させる一歩を踏み出しましょう。