「プログラミング学習では手書きのノートは不要?」
「学習が捗る効率的なメモアプリがあれば教えてください!」
このような悩みをお持ちではないでしょうか?
プログラミングの勉強にノートは必要と思っても、ノートの作成方法から学習や業務への活用法までのイメージが湧かない方も多いでしょう。
そこで今回は、下記の内容を解説していきます。
- プログラミング学習でノートを作るメリット
- プログラミング学習で手書きのノートを使うのはどうなのか?
- プログラミング学習に活かせるメモの具体例を紹介
今回の記事では、Web系の開発会社を運営しつつもWeb系エンジニアへの転職を目指す人に向けてのプログラミングスクールを運営している弊社が、効率的にプログラミングを勉強するためのメモアプリ活用法を解説していきます。
この記事を最後まで読めば、エンジニアとして活躍するためのメモアプリ活用法まで理解することができます。
今日からすぐに実践できる内容を紹介していますので、ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね!
プログラミング学習でノートを作るメリット
効率的にインプットできてアウトプットに役立つ
プログラミング学習でノートを作っておけば、必要な時にサクッと情報を取り出してすぐに使うことができます。
のちほど紹介しますが、使う場面によってメモを分類しておくことで、情報にアクセスしやすくなり、アウトプットする際に役立ちます。
プログラミングメモがあれば、効率的なインプットはもちろん、コーディング中も調べる時間を短縮しながら効率的に作業することができます。
アウトプット前提なのでインプットの質が高くなる
インプットと言っても、人から話を聞いたり書籍で学んだりとさまざま。プログラミングの場合は、コードを書くためにインプットをすることが多いと思います。そのため、アウトプット前提で知識を取り入れるため、インプットの質が高くなるでしょう。
- 作りたい制作物に必要なスキルや知識を逆算する
- 必要なスキルだけ集中的に覚える
上記のような手順を踏めば、アウトプット前提で学習する意識につながります。結果的に、インプットの質は高くなるため実務にも活かしやすいでしょう。
知識を体系化できるのでいつでも引き出せる
プログラミングをするときに必要な状況別にコードをまとめておけば、知識を体系化できます。
取扱説明書やマニュアルがあれば効率的に作業できるように、膨大な量のコードも体系化すればプログラミングに活かせます。
プログラミングメモアプリを使うことで、検索機能ですぐに情報を引き出せるため非常に役立ちます。
プログラミング学習で手書きのノートを使うのはどうなのか?
プログラミング学習を進めるときに、ノートやメモを手書きで作成しようと考えている方も少なくないでしょう。
結論から言うと、手書きでノート作成するのは基本的にやめておいた方がいいです。
その理由を1つずつ解説していきます。
- 見返すのが大変
- 整理するのに時間がかかる
- ノート作りよりプログラミングすることが大事
- 検索&ペーストができない
- 情報量が多く物理的にかさばる
見返すのが大変
手書きでプログラミングノートを書いた場合、あとで見返すのが大変になります。手書きの場合だと、使いたいコードを見つけること自体が至難の業です。
付箋などで見やすくしたとしても、ノートを管理する無駄な時間が多くなるため効率は悪くなってしまうでしょう。
ノートを見返すのが大変だと、学習する意欲も落ちてしまいます。
整理するのに時間がかかる
手書きの場合だと、インプットした情報をまとめることに時間がかかり過ぎてしまいます。メモアプリと違って、コピー&ペーストなどの操作ができないからです。
- 手書きでコードを1から書き写す
- コードを修正したいときに消しゴムや修正液で消す
プログラミング学習では膨大な量のコードを書く必要があるため、上記のような整理の仕方だと時間がいくらあっても足りなくなるでしょう。
整理する時間ばかり増えてインプットする時間がなくなれば、元も子もありません。
ノート作りよりプログラミングすることが大事
綺麗にノートを作ることよりもプログラミングする時間を増やして、アウトプットの経験を増やすことが一番大事です。なぜなら、学習する最終目的はアプリ開発など制作物を作るためだからです。
学校で考えると分かりやすいですが、綺麗にノートを作ることよりもテストで点数を取ることの方が評価されます。
プログラミングも同じで、ノート作りの時間を確保するより、少しでも手を動かしながらコードを書くことを意識しましょう。
検索&ペーストができない
手書きでノートを作成した場合は、検索やペーストなどができないのが痛手です。
エラーを解決したいタイミングや、使いたい文法を呼び出したくても、どこに書いてあるのか分からなければ情報を見つけられません。
そもそも、コピペができないとコードを手打ちする必要があるため、間違ったコードを書いてエラーなんてこともあります。
検索&ペーストができないと、作業効率がグンと下がってしまいます。
情報量が多く物理的にかさばる
プログラミングのメモをノートに書いていくほど、物理的にかさばります。
ノートの冊数が増えれば情報の整理がさらに難しくなり、どのノートにどんな内容が書いてあるか把握するのも大変になるでしょう。
プログラミング学習でメモを作るときにおすすめのツール
1.Notion(Evernote)
Notionはデザイナーやクリエイターに人気のある、多機能メモアプリケーションサービスです。
- コードブロックがある
- 動画や画像に対応している
- ファイルデータのアップロードができる
- ページ単位での管理ができる
コードを記載できるコードブロックがあることや、ページ単位での管理ができるため、目的別にプログラミングのメモを取りたい方にはおすすめのアプリケーションです。
Evernoteも多機能なメモアプリのため、Notionと同じような方法で管理することができるでしょう。
そのほかにも動画・画像・ファイルのアップロードなど、デザインにこだわりながら見やすいメモを作りたい人にも向いています。
2.Boostnote
Boostnoteはプログラマやエンジニア向けのメモアプリとなっています。効率的に記入できるMarkdown記法やsnippet記法に対応しています。
- クラウド同期による複数デバイスでの使用
- 対応OSが多い(Windows/Mac/Linux/iOS/Android/Web)
- Markdown記法ができる
- 編集エリアとプレビューでテーマを別々に設定できる
- タブやブックマーク機能がある
クラウド同期があるため、個人用や会社用など複数のデバイスでも同期しながら使えることがポイントです。タグやブックマーク機能があるため、効率的に必要なメモを探し出すこともできます。
3.github
エンジニアには、githubをプログラミングノートとして使っている人も意外と多いです。
- Markdown記法ができる
- 好きなエディタで書ける
- テキストベースで検索が簡単
- ログが取れるので復元できる
githubではメモ作成が簡単です。
- メモフォルダを作る
- その中に項目のフォルダを作る
- フォルダの中身にテキストファイルを作成
- githubに送信
シンプルにメモ機能を作ることができて、ログを取れて復元することもできます。一般的には使いづらいかもしれないですが、エンジニアにとっては馴染みがあって使いやすいでしょう。
プログラミング学習に活かせるメモの具体例を紹介
1.エラーや解決法
プログラミング学習中にはエラーと向き合う時間も多いと思います。メモの活用法としては、解決方法がわからないエラーメッセージを一括で保存しておくといいでしょう。
- エラーメッセージの種類や内容
- エラーメッセージの原因
- エラーを解決するために実行したポイント
- 解決する時に参考にしたURL
1つのエラーメッセージに対しても、上記の通りこと細やかに記録しておけば、同じようなエラーが起きても冷静に対処できるでしょう。
作業中はエラーと戦う時間が多いからこそ、エラーや解決法をメモがわりにするのがおすすめです。
2.いつでも使える文法のストック(チートシート)
チートシートとは、早見表やカンニングペーパーという意味のある言葉です。プログラミング言語の記法や使用など、日頃から頻繁に使うものをチートシートとして登録しておくといいでしょう。
- JavaScriptで使う配列の便利メソッドを登録
- CSS記述に関するコードを登録
- エディタ(VScodeなど)で使えるショートカット
チートシートがあれば、よく使う文法も参照してすぐに貼り付けられるため、簡単に記載ができて作業効率も上がります。
自分にとって最適なチートシートを、ぜひ作成してみてください。
3.設定ファイルの中身
設定ファイルの中身をメモする使い方もあります。業務中に設定ファイルを記述することもあるため、覚えられないと思うものはメモしておくことで対応しやすくなるでしょう。
- Linuxの設定ファイル
- Railsアプリをデプロイする方法
4.特定の機能
業務中には手順書通りの作業を求められることも多いです。その際に、実装した機能の使用したコマンドや編集したソース内容をメモしておくのもおすすめです。
- JavaScriptのアニメーション
- CSSアニメーション
プログラミングで活かせるノート作成の具体的な3ステップ
プログラミング学習で活かせるノートをNotionで作成するには、以下のような手順で行いましょう。
- Notionのアカウントを作成する
- まとめ記事になる親ページを作成する
- 各自リンクにつながる子ページを作成する
Notionはブラウザ用でも使うことができますが、デスクトップ用のアプリをダウンロードすると便利です。
インストール後は、Notionの親ページを新規作成しましょう。親ページでは各ページにつなげるまとめ記事のような役割で作ります。
- 親ページ:CSSの基本情報
- 子ページ:色やサイズを変える方法
- 子ページ:font-famlyの種類
大きなカテゴリごとに分類しつつ、詳細の記事には小ページで飛べるようにしておけば、体系化できるため見やすく情報にもアクセスしやすいでしょう。
プログラミングノートをより効率的に活用するためには?
プログラミングノートを作成したあとに、より効率的に活用するための具体的な方法について、この章では解説していきます。
- 言語のチュートリアルの内容などをコピペしてメモにする
- 気になる部分に自分のコメントを追加しておく
- コードの動作を確認したり変更して学習する
- 気づきがあったらコメントを追加する
基本的に新しい言語を学習している時には、毎回チュートリアルの内容をノートにメモすることをおすすめします。
そして、実行環境でコードの動作を確認しながら、自分の手でコードを追加・変更・操作するとアウトプットの質が高まります。
ここで気をつけるべき点は1つで、インプットした情報は必ず手を動かしてアウトプットすることです。
本を読むだけでは知識が身に付かないのと同じで、本の内容を行動に移してようやく知識は血肉になります。
プログラミングでも同じで、アウトプット全体でインプットするようにしましょう。そうすれば、1からアプリ開発を始めるときも役立つはずです。
おわりに
今回の記事では、プログラミング学習時にノートが必要かどうかについて解説しました。
- ノートを作れば効率的なインプットとアウトプットが可能
- 手書きで作ると管理が大変になるのでおすすめできない
- NotionやBoostnoteなど肌に合うメモアプリで管理しよう
プログラミング学習を効率的に進めるには、アウトプット前提でのノート作成がおすすめだと記事で紹介しました。
特にメモアプリで管理すれば、必要な時にすぐさま言語の文法やエラーを解決できるため、ぜひ使いこなしてみてください。
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