「Web制作と検索したらオワコンと出てくるけど本当?」
「Web制作の仕事は将来的に稼ぎ続けられるのかな?」
このような悩みをお持ちではないでしょうか?
「月5万円稼ぐにはWeb制作がおすすめ」「初心者でも取っ付きやすい副業ならWeb制作」などWeb制作の仕事を誰でもできるようになった昨今で、Web制作=オワコンといった情報が流れてくると不安になりますよね。
そこで今回は、下記の内容を解説していきます。
- Web制作がオワコンでなくなると言われている3つの理由
- Web制作の現場実情
- Web制作から単価アップする方法
今回の記事では、Web系の開発会社を運営しつつもWeb系エンジニアへの転職を目指す人に向けてのプログラミングスクールを運営している弊社が、Web制作がオワコンと言われている理由と対策を解説していきます。
この記事を最後まで読めば、Web制作の業界知識の理解が深まり、今後必要とされるWeb制作エンジニアになれるヒントを掴めるでしょう。
Web制作の仕事を頑張りたいと思っている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
Web制作がオワコンでなくなると言われている3つの理由
ITツールによって専門性が必要なくなるから
近年では、誰でも簡単にWeb制作ができるITツールが普及しています。そのため、簡単なWebサイトであればコーディングの知識がなくても作れるのが現状でしょう。有名なツールとしては以下の通りです。
- ノーコード
- STUDIO
- Wix
はい。簡単に言うと、コーディングツール等の登場によりコーディングしかできない人材の需要が減ってしまう事が原因です。
発注側の目線にに立つと想像しやすいですが、高いクオリティを求めていないのであれば、自分で簡単なWebサイトを作ろうと考える方もいるでしょう。
ITツールの登場によって、Web制作でコーディングをしている人の需要が減少するのではと思われているのがオワコンと言われる理由の1つになっています。
副業ブームなどライバルの増加
2つ目の理由としては、副業解禁のブームやフリーランスの増加などによるライバルの増加です。働き方の多様性が浸透してからは、若い世代のフリーランス志望者は、2015年から比較して500万人以上増えています。
個人でも仕事を取ることができる流れがあるため、Web制作に参入してくる人もたくさん増えた結果、1つの案件に対して多数の応募者が殺到するため、仕事の取り合いが行われます。
もちろん、Web制作の仕事も増えていますがそれ以上にWeb制作者が増加していることで、仕事が取りづらくなっていることがオワコンと言われる理由になっています。
価格競争に巻き込まれて消耗する
2つ目の理由の続きになりますが、ライバルが増えることで価格競争に巻き込まれることになります。
Web制作者が多くなれば、他よりも安い価格で仕事を請負う人も増えるでしょう。そのため、クライアント側がより安い金額で仕事を発注しやすい環境になり、受注者は消耗しやすくなります。
- Web制作初級者を狙った悪質な案件もある
- 良質な案件は応募者の倍率が高くなる傾向がある
例えば、ランディングページ制作のお仕事を、雀の涙にしかならない低単価で発注する悪質なクライアントもいます。また、良質な案件は応募者の倍率がかなり高くなるため、案件受注にも苦労するでしょう。
案件によっては1つのお仕事に40−50名の応募者が集うこともあります。
ライバルが増えることで、価格競争やライバルに打ち勝ち自分を選んでもらう必要が出てくるため、一生食っていくのが難しいのがオワコンと言われてしまう理由かもしれません。
Web制作の現場実情
結論から言うと、現在のWeb制作業界ではスキルの高い人材が全く足りていない状況で、簡単なWebサイトを作れるような初心者レベルの人材が溢れています。
初心者レベルの人材が増えているのは先ほどお伝えした通りです。
- ITツールなどの台頭で参入障壁が低い
- フリーランスや副業解禁ブームの影響
初心者が作成できるWebサイトの案件の数は増えてはいるものの、価格競争に巻き込まれたり応募者が多すぎて飽和している状態でしょう。
その反面、中級者や上級者などWeb制作に精通している技術者の割合は少なく、高い技術力を持っている人にお金をしっかり出したい発注者がいるのも事実です。
- Web制作に関する高度な知識がある
- 管理やマネジメントなど上流工程を経験している
- 高いデザインスキルがある
クライアントも発注先を選ぶ基準が価格よりも、品質を求める割合が増えているため、サイト制作ができるだけの人材よりも、ハイスキルな人材が求められることがわかります。
今ではスマートフォンの普及などにより、レスポンシブのデザインに対応しているサイトを作りたい方や、集客や採用目的につながるWebサイトを作りたい方など需要も変化しつつあります。
その結果、ある程度高い価格でも品質の高いWebサイトを作成したいと考えるクライアントも少なくないでしょう。
もちろんコーディングをするための人材も必要ですが、クライアントの求めている高品質なWebサイトを制作をする企画力の高い上級者の需要は高まりつつあります。
結果、Web制作業界では初心者レベル人材の需要の飽和と、上級者レベル人材の不足という二極化に繋がっているでしょう。
Web制作において需要の高い人材になるには
クライアントの目的に合ったサイトを作る
Web制作において必要な人材になるには、クライアントの目的に合ったサイト制作をしましょう。高いデザイン力よりもサイトを通じて手に入れたい目標を達成することが一番大事だからです。
- 優秀な学生を集めて採用活動に活かしたい
- 集客してサービスの認知を広げたい
- ネットショップの売り上げを上げたい
クライアントによってサイトが必要になる理由はさまざまですが、この目的に合わせたサイト設計ができると重宝されるでしょう。
もちろん、Web制作をするにあたって、きれいなデザインを作るなどのテクニックを高めることは大事です。しかし、本質はクライアントの目的を果たすこと。デザインは手段であって目的だと思ってはいけません。
相手目線に立ちながら、クライアントの目的を果たすようなサイトを作る意識を持てば、Web制作者のなかでも需要の高い人材になれるでしょう。
Web制作以外の仕事も巻き取る
クライアントの目的に沿うWebサイトを作るためには、Web制作以外の仕事もできるといいでしょう。そのため、デザインスキル以外にも、関連性のあるスキルを習得するのがおすすめです。
- SEOの知識を身につけてPV増加施策を打つ
- ブログを設置してライティングする
- YouTube作成をしてPR動画を作成する
そうですね。一見Web制作と関連性が低いスキルだと思いますが、クライアントの目的を果たせるのであれば、習得しておいて損はないでしょう。
- サイト制作だけできるAさん
- サイト制作に加えてSEO対策/ライティングができるBさん
あなたがWeb制作を発注するとしたら、Bさんを選ぶのではないでしょうか。
Web制作のスキルがあればいいと言うわけでなく、その周りの仕事も巻き取れるようなスキルを身につけていきましょう。
そうすれば、他のWeb制作者とも差別化ができて、需要の高い人材になれます。
Web制作の単価アップする方法
1.クライアントを複数持つ
Web制作の仕事単価をアップさせたいでのであれば、信頼関係を築いた良質なクライアントとの関係性を複数持ちましょう。クライアントを増やすことで以下のようなメリットがあります。
- 安定収入を見込める
- 単価交渉ができる
- 新たな仕事を受注できる可能性がある
シンプルに複数クライアントと契約すれば、その分収入は安定します。また、クライアントの数が増えれば、やりたい仕事に繋がったりライフワークに合わせた働き方の選択肢を増やせるでしょう。
選択肢の幅を広げるためにも、クライアントは複数持っておいて損は無いでしょう。
2.マーケティングを極めるなど専門性を高める
Web制作に限定しすぎずに、Webマーケティング分野などの専門性を高めることもおすすめです。サイトを作って終わりではなく、お客さんの本当の目的を達成することができるからです。
例えば、お客さんがサイトを通じてモノを売りたいのであれば、より買い物がしやすいようなデザインのページを作る必要があります。
お問い合わせを増やしたいのであれば、会社に興味を持ってもらいやすい導線を作る必要が出てきます。
このように、Webマーケティングを極めておけば、お客さんに最適化されたホームページ制作ができるため、何も考えずコーディングする人とは頭1つ抜けることができます。
またWebマーケティングを極めることで以下のようなメリットもあります。
- 新規開拓をするコストが減る
- 付加価値を提供できるため継続的なつながりができる
ITツールなどで対応できるような人材は需要が少ないですが、Webマーケティングができるなど専門性の高い人材はクライアント側も必要としています。
専門性を極めて「あなたに頼みたい!」と思っていただけるクライアントをたくさん作れば、自ずと単価もアップしていくことでしょう。
3.クリエイティブなデザインを作れるようにする
デザインのスキルを伸ばして、クリエイティブなデザインが作れるようになるのも大切です。お客さまが購買活動を自然に起こしてしまうデザインを作れるようになりましょう。
- 色を使って伝えたいメッセージを生み出す
- 空白を使って想像力をかきたてる
- 最小限の情報で最大限に伝える
デザインは見せ方を変えるだけで、相手の想像力を膨らませることができます。刺激的で記憶に残りやすいクリエイティブなデザインを作れるように勉強すれば、Web制作者の中でも特別な存在になるでしょう。
4.Web制作からWeb開発へスキルアップし転職する
そもそもWeb開発へスキルアップし転職すると方法も単価アップには重要な考え方です。
というのも、Web制作系エンジニアの場合は、業務において高度な技術が求められる場面がそれほど多くはありません。
Web制作とWeb開発を比べたときに年収やキャリアも大きく異なってきます。
- Web制作の平均年収は300万円
- Web開発の平均年収は450万円
Web開発エンジニアの方が給料も高くなり、キャリアの選択肢も広がります。もちろん、Web制作での仕事にやりがいを感じるなど、明確な理由があれば転職する必要はありません。
しかし、スキルアップをしてお金を稼いでいきたいといった目標であれば、戦う土俵を変えてみるのも選択肢の1つです。
こちらの記事では、Web制作とWeb開発の仕事内容や必要なスキル、給与面や将来性などさまざまな角度から比較をしていますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
おわりに
今回の記事では、Web制作がオワコンと言われる理由などを解説しました。
- Web制作は価格競争に巻き込まれやすく消耗しやすい
- ITツールなどを使った新規参入が増えているのでライバルが多い
- 初心者レベルのWeb制作者だと食っていくのが難しい
Web制作がオワコンと言われる理由は、クライアントがWeb制作に求める基準が少しずつ変わってきたことや、ライバルの増加など熾烈な価格競争が原因でした。
Web制作者としてスキルを高めるには、デザインだけでなく周辺知識も学びながらスキルアップをしていく姿勢が必要になるでしょう。
また、そもそもWeb開発エンジニアの方が将来性が高くやりたいこともできるなら、転職も検討してみてください。
弊社では、開発現場が求めるエンジニアになるためのプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営しております。この記事を読んで少しでもWebエンジニアに興味を持った方は、ぜひ無料のキャリア相談会へ足を運んでくださいね。