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エンジニアがマネジメントを学ぶためにおすすめの書籍10選

「エンジニアとしてマネジメントを学べるおすすめの書籍が知りたい」

20代の頃はまだしも、30代・40代となってくると、ただプログラミングができるというエンジニアの需要は減ってきてしまいます。

そのため、できるだけ早い段階からマネジメントについて学んでおき、開発チームを牽引できるマネージャーを目指すことが重要となってきます。

そこでこの記事では、エンジニアがマネジメントスキルを身に付けるために役立つおすすめの書籍について紹介していきます。
マネジメントに興味のある方は、是非参考にしてください。

エンジニアがマネジメントを身に付ける重要性

エンジニアがマネジメントを覚えるメリット

チームのメンバーや開発スケジュールを管理できるようなマネジメントスキル持つことで、以下のようなメリットが生まれます。

  • キャリアップに繋がる
  • キャリアパスが広がる
  • 転職に成功しやすくなる

キャリアアップに繋がる

エンジニアとしてプログラミングにこだわり、スペシャリストの道を歩むという選択肢もありますが、マネジメントを覚えれば、キャリアアップを実現しやすくなります。

エンジニアたちをまとめる管理職となるため、会社からも貴重な人材だと認識され、年収も上がりやすくなるでしょう。

組織の中で着実にステップアップしていきたいという場合には、マネジメントスキルについて意識すべきです。

キャリアパスが広がる

マネジメントスキルを身に付けることで、キャリアパスも広がっていきます。

プログラミングに特化したエンジニアの場合、職人的なエンジニアとしてチームを支えるか、テックリードのような技術面のリーダーとなって部分的なマネジメントを担当するか、といったようなキャリアパスに限られてきます。

しかしマネジメントができる場合は、プロジェクトリーダー ⇒ プロジェクトマネージャーと役職を上げていくことも可能ですし、その先のVPoEやCTOといった、組織で働くエンジニアの最高峰を目指すこともできます。

転職に成功しやすくなる

マネジメントスキルを持ったエンジニアは貴重なため、転職市場でも非常に価値の高い人材として評価されます。

昨今、エンジニア不足が叫ばれていますが、それは「希少なエンジニア」のことで、ただプログラミングができるという人材のことではありません。
よほど突出したスキルを持っているということでもない限り、プログラミングができるだけのエンジニアの需要はあまり高くないのです。

しかし、マネジメントが可能なエンジニアは「希少なエンジニア」と見なされ、もし転職する場合でも好条件で採用されることが多いです。

【エンジニア向け】マネジメントを学べるおすすめの書籍10選

エンジニアがマネジメントを身に付けるために役立つおすすめの書籍を10冊厳選しましたので、以下にて紹介していきます。

これからマネジメントスキルを習得したいと考えている方は、是非参考にしてください。

エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド

エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド
著者

カミール・フルニエ

マネジメントを踏まえたエンジニアのキャリアパスについて詳しく書かれている書籍で、ネット上に多くの書評や「おすすめできる」といった意見のある一冊となっています。

著者は、様々なマネジメント職を経験しており、現在でも様々な講演に声がかかるほどの人物です。
何百万人もの女性の着こなしを革新するブランドである「Rent the Runway」のCTO(最高技術責任者)まで務めたという経歴まであり、エンジニアとしての実力も実績も申し分ありません。

そんな著者が、テックリードからCTOまで、あらゆるマネジメント職に就いているエンジニアに向けて出版したのがこちらの書籍です。
本書を読み込むことにより、どんな役職にいるかで果たす役割が大きく変わるということがよく理解できるでしょう。

また、実際に読んだ人の中には、「マネジメントではなくスペシャリストを目指している人が読んでも参考になる本」といった感想を持っている人もいらっしゃいます。

この本の目次

■1章 マネジメントの基本
■2章 メンタリング
■3章 テックリード
■4章 人の管理
■5章 チームの管理
■6章 複数チームの管理
■7章 複数の管理者の管理
■8章 経営幹部
■9章 文化の構築
■10章 まとめ


「プロジェクトマネジメント」実践講座

「プロジェクトマネジメント」実践講座
著者

伊藤 大輔

著者である「伊藤 大輔」氏が所属する会社は、PM研修事業において約2000名という膨大な数のプロジェクトマネージャーを育てた実績があり、そこでの現場の声を反映させたのがこちらの書籍となります。

本書では、プロジェクトマネジメントについて、図を豊富に用いながら、「目標設定」「計画」「実行」という3つの視点からわかりやすく解説されています。
ビジネスストーリーのケーススタディも掲載されているため、概念的な話だけでなく、具体的な例もわかるため、頭に入りやすいでしょう。

プロジェクトマネジメントの本質を知りたい方におすすめの一冊です。

この本の目次

■第1章 基本―プロジェクトマネジメントとは何か
■第2章 目標設定―未来視点で目標を設定する
■第3章 計画―段階的に計画を立てる
■第4章 実行―実行と修正のサイクルを回す
■第5章 思考―プロジェクトマネジメント思考とは―プロジェクト成功のために
■第6章 “ケーススタディ”実際にプロジェクトマネジメントを体感しよう


エンジニアのためのマネジメント入門

エンジニアのためのマネジメント入門
著者

佐藤 大典

エンジニアがマネジメントスキルを身に付けるための入門書です。

エンジニアリングとマネジメントでは、求められるスキルも仕事の進め方もが異なります。
この書籍を読むことで、エンジニアとしてマネジメントを行うための基礎知識や、必要なスキル、具体的な手法を知ることができるため、マネージャーとして仕事をするための第一歩を踏み出せることでしょう。

この本の目次

■第1章 こんにちは、マネージャー
■第2章 対話の基礎を学ぶ
■第3章 チームをエンジニアリングする
■第4章 組織のマネジメント
■第5章 戦略実現のためのマネジメント
■第6章 人材の成功にコミットする
■第7章 技術とわたしのマネジメント


外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント

外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント
著者

山口 周

外資系のトップコンサルタントが実践している具体的なマネジメントについて知ることができる書籍です。
プロのマネージャーがどのような手法を用いているのか興味がある、という人には向いている本だと言えるでしょう。

例えば、勝てるプロジェクトと勝てないプロジェクトの見分け方や、慕われるリーダーと怖がられるリーダーの違いなどを知ることができます。

この本の目次

■第1章 プロジェクトは始まる前にすべてが決まる
■第2章 プロジェクト序盤に注意すべきこと
■第3章 プロジェクトをうまく「着陸」させる
■第4章 計画を成功に導くリーダーシップ


予定通り進まないプロジェクトの進め方

予定通り進まないプロジェクトの進め方
著者

前田 考歩/後藤洋平

開発プロジェクトというのは、予定通りに進んでくれないことも多いです。
そんな時こそどのようにマネジメントしていくのか、マネージャーの腕の見せ所となります。

こちらの書籍では、工学的なアプローチからプロジェクトの本質に迫り、新しいものを作る開発プロジェクトにおいて発生しやすい問題を把握し、プロジェクトを成功へ導く方法について解説しています。

この本の目次

■第1章 なぜプロジェクトは失敗するか
■第2章 プロジェクトの道具箱
■第3章 プロジェクト工学
■第4章 プロジェクト譜―プ譜を使ってみる
■第5章 プロジェクト・エディティングの技術
■第6章 プロジェクトの感想戦


HIGH OUTPUT MANAGEMENT

HIGH OUTPUT MANAGEMENT
著者

アンドリュー・S・グローブ

当時のインテル社のCEOだったアンドリュー・S・グローブ氏による書籍で、これから起業する人や現在会社を経営している人、マネージャーになる人に向けて執筆した一冊です。
あのFacebookを創業したマーク・ザッカーバーグ氏も読んだという本で、多くの経営者に影響を与えています。

本書では、ミーティングの進め方や、1 on 1で話すべきこと、タイムマネジメントの手法、マネージャーが最も力を入れるべきことなどが詳しく解説されています。

この本の目次

■第1部 朝食工場―生産の基本原理
■第2部 経営管理はチーム・ゲームである
■第3部 チームの中のチーム
■第4部 選手たち


失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織
著者

マシュー ・サイド

22か国で刊行されているベストセラー本で、Amazonでも4,000件近いレビューがついており、非常に高い評価を得ている書籍です。
著者は、オックスフォード大学を首席で卒業した人物で、ジャーナリストとして活躍しています。

本書では、エンジニアに限らず、あらゆる業界における具体例が掲載されており、失敗から学ぶことができる組織だけが究極のパフォーマンスを発揮できるということをわかりやすく伝えてくれています。

この本の目次

■第1章 失敗のマネジメント
■第2章 人はウソを隠すのではなく信じ込む
■第3章 「単純化の罠」から脱出せよ
■第4章 難問はまず切り刻め
■第5章 「犯人探し」バイアスとの闘い
■第6章 究極の成果をもたらすマインドセット
■終章 失敗と人類の進化


プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本

プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本
著者

橋本 将功

プロジェクトマネジメントのスキルは、チームで仕事を進めていくには欠かせないものです。
しかし、我流でマネジメントを学んでしまったマネージャーも多いため、失敗に終わってしまうプロジェクトも存在します。

そういったことにならないよう、どのような規模のプロジェクトにおいても正しくマネジメントを行うことができる基本スキルについて、丁寧に説明しています。

著者は、プロジェクトマネージャー歴20年以上という経験豊富な人物なので、あらゆる失敗・成功に基づいた実践的なマネジメントについて学ぶことができるでしょう。

この本の目次

■序章 プロジェクトマネジメントのスキルの全体像
■第1章 プロジェクトとはなにかー基本的な知識と考え方をおさえよう
■第2章 交渉ー適切なパートナーシップを築こう
■第3章 タスクマネジメントーチームでパスワークをしよう
■第4章 プロジェクト計画ー目標や進め方を決めよう
■第5章 見積りー必要な費用とスケジュールを構想しよう
■第6章 契約ー不利な条件を回避しよう
■第7章 要件定義ーやるべきことを決めよう
■第8章 デザインー顧客が本当に必要だったものを目指そう
■第9章 設計ー専門家に渡すバトンをつくろう
■第10章 テストー事業リスクを最小限におさえよう
■第11章 リリースー石橋を叩いて渡ろう
■第12章 保守改善ー事業の成功につなげよう


マンガでわかるプロジェクトマネジメント

マンガでわかるプロジェクトマネジメント
著者

広兼修

プロジェクトマネジメントについて、マンガでわかりやすく解説している本です。
マネジメントについて完全な初心者で、活字よりもマンガの方が頭に入りやすいという方は、まずこちらの本から手に取ってみることをおすすめします。

絵があることに加え、ストーリー形式で進行するため、マネジメントのことが何もわからないという人でもイメージが湧きやすいでしょう。

この本の目次

■第1章 プロジェクトとは
■第2章 プロジェクトを企画する
■第3章 プロジェクトを計画する
■第4章 プロジェクト作業に着手する
■第5章 プロジェクトをコントロールする
■第6章 成果を得て、プロジェクトを終了する


図解 これ以上やさしく書けない プロジェクトマネジメントのトリセツ

図解 これ以上やさしく書けない プロジェクトマネジメントのトリセツ
著者

西村克己

こちらも、マネジメント完全初心者向けの書籍となります。
書籍名の通り、マネジメントに関する知識がまったくない状態からでも、この本を読めばプロジェクトを失敗させないための方法について知ることができます。

プロジェクトマネージャーの中には、以下のような人も存在します。

  • 人員不足のため、いきなりマネージャーにされた
  • マネージャーになったばかりで、何をどうすればいいかわからない

本書は、こういった人向けに、わかりやすくマネジメントについて解説しています。


まとめ

まとめ

以上、エンジニアがマネジメントスキルを身に付けるメリットや、マネジメントについて学べるおすすめの書籍について紹介してきました。

どんな業界でもそうですが、エンジニアの場合も、年齢を重ねるほどマネジメントスキルが求められます。
「組織で活躍できるエンジニアであり続けたい」「もし転職することになったら有利な条件で転職したい」という場合には、是非マネジメントについて学んでおきましょう。

今回の記事のまとめ
  • キャリアアップを考えている方は是非マネジメントスキルを身に付けるべき
  • マネジメントができれば転職市場でも有利となる
  • マネジメントについて何もわからないという人は、まず書籍から基本的な知識を吸収するのがおすすめ

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