「大学に入れたのはいいけど、なんだか毎日つまらない・・・」
「空いている時間に何をしていいかわからない・・・」
このように、華やかなキャンパス生活を夢見ていたはずが、いざ大学生になってみると「あまり面白くない」という悩みに直面する人も多いようです。
高校までと違い、大学は自由度が高いため、人によっては退屈を感じやすくなります。
自由というものは、どう生かすかによって『面白いもの』にも『つまらないもの』にも姿を変えてしまいますので。
そこでこの記事では、大学生活をつまらないと感じてしまう理由や、つまらない大学生活を変えるにはどうすればよいのか、という点についての解決策を提案していきます。
なぜ大学生活がつまらないのか?
大学生活をつまらないと感じている人の多くが、以下の2つのどちらかに当てはまると思われます。
- 友達や恋人がいない
- 将来やりたいことが見つからない
友達や恋人がいなければ、大学に行ってもただただ授業を受けて帰るだけの無味乾燥な生活となってしまい、楽しさを見出すことは難しくなります。
また、将来何がやりたいかも定まっていない状態で受ける授業は、虚しく感じられるでしょう。
そのため、大学生活を楽しく充実したものにするためには、上記2つの問題の両方、もしくはどちらかをクリアすることが鍵となります。
とはいえ、友達や恋人についての問題は一朝一夕で解決できることではありません。
本人の社交性や周囲の環境が大いに関係してくる部分ですので、簡単に改善することは難しいでしょう。
しかし、「将来やりたいことが見つからない」という問題については、すぐにでも対策が可能です。
将来何がやりたいかわからないのは、自分が何に対して楽しいと感じるのかをわかっていないから、ということになります。
あらゆることを手あたり次第に試していくことで、自分なりの「これだ!」と思えるものが見つかるはずです。
何から始めてみるかは自由です。
やったことのないスポーツに興じる、動画を編集してみる、英会話スクールに通う、ブログを書いてみる、プログラミングを学ぶ、などなど。
少しでも興味があることをいろいろと試していくことで、いつかきっと自分に適したジャンルが見つかることでしょう。
中でも特におすすめなのが、「プログラミング学習」です。
プログラミングは、2020年に小学校で必修化され、2021年には中学校、2022年には高校でも必修化されます。
理由は、「今後深刻なIT人材不足が懸念されるから」です。
後述しますが、プログラミング学習は、将来どのような職種に就くとしても必ず役に立ちます。
せっかく大学生の間に学習・経験するのならば、将来役立つものを選択した方がよいでしょう。
在学中のプログラミング学習がおすすめな理由
将来やりたいことが見つからず、大学生活がつまらないと感じている場合には、プログラミングを学んでみることをおすすめします。
在学中のプログラミング学習を勧める理由は以下の通りです。
エンジニアとしての就職が望める
在学中にプログラミングを学んでおくことで、エンジニアとして就職するための地盤が作られ、エンジニアを求める企業に採用されやすくなります。
エンジニアは、高収入が期待できる上に将来性も非常に高い職種です。
AI化によって多くの職業が消えると言われている昨今ですが、エンジニアはAIを作ったり管理したりする立場なので、将来消えてしまう可能性は非常に低いです。
そして、大学生の頃からプログラミング学習をしていたような有望なエンジニア候補に対しては、高い年収を提示してでも確保したいと考えている企業が多いです。
国の試算によって、将来数十万人といった規模でITエンジニアが不足するというデータが出ているため、在学中の暇な時間を使ってエンジニアとしての就職の可能性を高めておくことは、非常に有意義でしょう。
社会に出た時に役立つ
将来エンジニアにならないとしても、プログラミング学習をしておくことで、あらゆる場面で役立つことが想定されます。
例えばエンジニアではなく営業として就職した場合でも、その会社のIT化が遅れているようならばシステム化による業務改善を提案を行い、自分の価値を高めることができます。
プログラミングの素養があることで、営業部とシステム部の橋渡し役になることもできるでしょう。
極論で言えば、街のケーキ屋に就職したとしても役立つ可能性があります。
ケーキをオンラインで販売するためのシステムを構築したり、顧客自らが「欲しいケーキ」をカスタマイズできるようなアプリを開発したり、といったように。
こういった理由から、エンジニアとしての就職を目指す時はもちろんのこと、他業種に就く場合でも決して邪魔になるスキルではありません。
邪魔どころか、何かしらの形で必ず役立つでしょう。
論理的思考が身に付く
プログラミングは、「物事を整理し、目的達成までの筋道を論理的に構築していく作業」です。
従って、プログラミング学習を行うことで自然と論理的思考(ロジカルシンキング)が身に付きます。
論理的思考が身に付くことで、以下のようなメリットを享受できます。
- 言葉に説得力が生まれるのでプレゼンや交渉が上手くなる
- 情報の取捨選択を正しく行えるようになる
- 自己解決力が高まる
大学生のうちからこうした能力を身に付けておくことで、社会に出た時にあらゆる場面で非常に有利となります。
まとまった時間が取れる
社会人になると、なかなかまとまった時間を取ることができません。
就職した後に、年収や仕事内容に不満を覚えて「やっぱりエンジニアになりたい」と思っても、勉強に割く時間を確保するのが難しくなります。
しかし大学生の間は、比較的自由な時間が多いはずです。
特に文系の学生は、理系に比べて課題も少ないため、夏休みや冬休みに時間を持て余すということもあるでしょう。
将来への備えのため、空いている時間があるようならば積極的にプログラミング学習の時間に充てるというのは大変有意義です。
プログラミングが向いている人の特徴
以下に、プログラミング学習に向いている人の特徴について紹介していきます。
好奇心が強い
プログラミングは、何に対しても興味を持てるような人が伸びやすいです。
普段から、「なぜ」・「どうして」と感じることが多く、そう感じたことを放置できない好奇心の強い人は、是非プログラミングに触れてみてください。
きっとプログラミングの魅力に取りつかれるはずです。
WebアプリやWebサービスを使っていて、
「なんでこういう動きをするのだろう」
「どういう仕組みになっているのだろう」
といった疑問を抱けるような人は、特に向いていると言えます。
学ぶことが好き
プログラミングを学び、将来エンジニアとして就職できた場合でも、そこがゴールではありません。
エンジニアは、日々勉強の連続です。
常に最新の技術を取り込むためにアンテナを張り、習得していく必要があります。
日々新しい技術を学びたいと願い、自分のスキルを高めていこうと思えるような向上心のある人は、プログラミング学習に向いています。
ゲームが好き
当然ですが、ゲームはプログラミングによって作られています。
そんなゲームに魅了されている時点で、プログラミングを学ぶための適性はある程度備わっていると言えます。
また、ゲーム好きの人には論理的思考が自然と身に付いていることも多く、プログラミング学習についても抵抗がなく、ゲーム感覚で取り組める可能性が高いです。
プログラミング学習の進め方
「空いている時間も多いし、試しにプログラミング学習を始めてみよう」と思っても、何からどう始めればいいかわからないという方も多いでしょう。
プログラミング学習を始める際は、以下の順番で進めるのが王道です。
学ぶ言語を決める
まずは、どの言語を学ぶのかを決めるところから始まります。
どの言語から学ぼうとも自由なのですが、エンジニアとしての就職を視野に入れて学習するならば、Web系の言語を選択した方がよいです。
Web系のプログラミング言語には、以下のようなものがあります。
- Java
- PHP
- Ruby
- Python
一概に「どの言語がよい」とは断言できませんが、Web系のスタートアップ企業への就職を目指すのならば「Ruby」がおすすめです。
スタートアップ企業とは、ベンチャーよりもさらに小規模でスピード感のある事業を展開し、イノベーションによって短期間で急成長を狙う企業のことです。
GoogleやFacebookもスタートアップとして起業していますし、メルカリやfreee、スマートニュースといったサービスもスタートアップによる成功例です。
スタートアップ系の企業の多くは、Rubyエンジニアを求めています。
Web系エンジニアの花形であるスタートアップ企業への就職を考えるのならば、Rubyを選択するのがよいでしょう。
無料教材を試す
プログラミングの学習を始める場合に、いきなりお金をかける必要はありません。
まずはWebの無料教材を使ってみて、今後も続けられそうかどうかを確かめてみた方がよいでしょう。
無料教材としておすすめなのが、「Progate」というサービスです。
Progateとは、ユーザー数250万人以上を誇る初心者向けのプログラミング学習サイトで、プログラミングを始めるならばまずはProgateから、と言われるほどの有名サービスです。
とりあえずProgateに無料会員登録して基礎的なことを学び、その先へ進みたくなったら本格的にプログラミングの勉強に取り組む、という流れが理想でしょう。
なお、無料会員のままでは基礎レベルまでしか利用できないので、続けられそうだと判断したら有料会員になって、より深いところまで学習を進めていった方がよいです。
有料プランについて詳しくは次の記事にまとめてあります。
本格的なプログラミング学習に取り組む
Progateは、誰もが認める優秀な教材ではありますが、あくまで初心者向けです。
従って、Progateでの学習を終えたら、本格的にプログラミングを学習していくために次のステップへ進みましょう。
Progateは何周も暗記するほどやることに意味はありません。
本格的なプログラミング学習方法としては、主に以下の2つです。
- 本やネットを駆使しての独学
- プログラミングスクールに通う
本やネットを駆使しての独学
プログラミングに関する本は多数出版されていますし、ネット上にも無限に近いほどの情報が存在します。
こういった環境を生かして、独学でプログラミングの勉強を進めていくのもよいでしょう。
プログラミングの勉強方法に関して以下の記事でまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
しかし、独学のみでプログラミング学習を続けるのは至難の業、という事実もあります。
プログラミング学習の挫折率は約90%と言われており、多くの人が途中で脱落してしまうのです。
独学でやり切れたとしても、勉強の進め方が間違っていると遠回りになってしまうこともあるため、効率的に勉強を進めたい場合は、以下で紹介する「スクールの利用」がベストです。
プログラミングスクールに通う
独学と比較した場合の、プログラミングスクールに通うメリットについては以下の通りです。
- 効率的に勉強が進められる
- わからないところはいつでも質問できる
- 周囲にプログラミングを学習している仲間(スクール生)がいるため、モチベーションを維持しやすい
基礎学習を終え、本気でプログラミングを学んでいこうとするのならば、積極的なスクールの利用をおすすめします。
なおスクールに通う場合は、「無料」ではなく「有料」のスクールを選ぶべきです。
その理由については、以下の記事にて解説しているので是非参考にしてください。
まとめ
以上、大学生活がつまらないと思っている方に向けての一つの提案でした。
繰り返しにはなりますが、時間的に余裕のある大学生の間にプログラミングを経験しておくことは、自分の人生に確実にプラスとなります。
エンジニア就職を視野に入れている場合はもちろんのこと、まったく違う職種に就く場合でも、プログラミング学習によって得た論理的思考やスキルは、あらゆる場面で役立ちます。
大学生活に退屈さを感じている方は、是非チャレンジしてみていただければと思います。
- つまらない大学生活から抜け出す方法の一つとして、プログラミング学習がおすすめ
- 在学中のプログラミング学習には、「じっくり時間をかけて勉強できる」「論理的思考を身に付けた状態で社会に出ることができる」などのメリットが存在する
- プログラミングスキルを高めておくことで、将来性が高く高収入も期待できる「エンジニア」としての就職が目指せる