「ドットインストールでの効率的な学習の進め方を知りたい」
「レッスン動画が多すぎて、何から学べばいいかわからない」
ドットインストールで学習をはじめたばかり、もしくはこれからはじめようという方の中には、このような悩みを持った方もいらっしゃるでしょう。
独学用の教材なので活用方法が難しく、使い方によっては大いに役立つこともあれば、あまり意味がなかったという結果に終わってしまうこともあります。
そこでこの記事では、初心者におすすめなドットインストールでの効率的な学習の進め方や、レッスン動画の選び方などについて解説していきます。
ドットインストールがおすすめな理由
ドットインストールは、3分以内のレッスン動画でプログラミング学習を進めていく学習教材となっています。
そのため、隙間時間を使って効率よく学習を進めていけるというメリットがあります。
書籍での学習も非常に効果的なのですが、文字よりも動画の方が直感的に理解しやすいという強みがありますし、本を用いての学習よりも学習ハードルが下がります。
プログラミング学習は毎日の積み重ねが重要ですので、気軽に学習に取り組める動画主体のドットインストールは初心者にもおすすめです。
ただ、すべての動画が3分以内となっているため、「要点のみがまとめられている」という形になっている動画も多いです。
従って、あまり懇切丁寧な解説がされているとは言えず、ドットインストールの動画だけでは理解が追い付かない初心者の方もいるでしょう。
そういった場合は、より初心者に寄り添った教材であるProgateも併用して学習を進めていくのが効果的です。
ドットインストールの使い方
ドットインストールの使い方は非常に簡単です。
まずは、こちらのドットインストール公式ホームページにアクセスして、「無料で新規登録」のボタンをクリックします。
すると、以下のような画面が開きます。
ここでユーザー名・メールアドレス・パスワードを入力して登録してもいいですし、FacebookやGoolgeなどの外部サービスを利用してログインしても大丈夫です。
無料会員登録が完了すれば、無料で閲覧できる動画はすぐに観れるようになります。
ただ、ドットインストールを最大限に活用するためには、有料会員登録をすることを強くおすすめします。
なぜならば、月額1,080円で以下のようなことが可能となるからです。
- ドットインストール内のすべての動画を視聴
- 動画の内容を文字起こししたものを閲覧
- ソースコードの閲覧や比較
- レッスン動画の再生速度の調整
- 動画のボイスを女性に変更
- わからない部分を現役エンジニアに質問
支払う金額に対してリターンが大きいので、投資する価値はあると言えるでしょう。
例えば、動画の文字起こしを閲覧できれば音が出せない状況でも学習することが可能ですし、レッスン動画の再生速度を速めることで学習時間の時短に繋がります。
特に有益なのが、学習の途中で壁にぶつかっても、開発現場で活躍している現役エンジニアに質問することができるという機能です。
利便性が段違いに上がるので、しっかりとプログラミングを学びたいのならば有料登録が必須となるでしょう。
【初心者必見】ドットインストールでの学習の進め方
ここでは、ドットインストールを使っての学習の進め方について解説していきます。
特に初心者の方は、以下の流れに沿って学習を進めていくようにしてください。
- 開発環境を構築する
- 閲覧する動画を選ぶ
- 動画を視聴する
- ひたすらコーディングする
- 動画内のコードを改変する
- オリジナルアプリを開発する
開発環境を構築する
ドットインストールでプログラミングを学習する際には、環境の構築が必要となります。
環境構築とは、プログラミングをするための準備のことで、自分のパソコンにプログラミングを行うために必要なものをインストールしたり、必要な設定をしたりすることを指します。
初心者が最もつまづきやすいところであり、学習に入る前に環境を構築できずに諦めた、という話を非常に多く耳にします。
従って、環境構築についてはひとつひとつ理解しようとせず、ただ動画の指示に従うようにしてください。
ドットインストールの中に解説動画がありますので、意味などわからなくとも、とりあえず指示された通りにこなしていきましょう。
まずは、プログラミングができる環境を作ってしまうことが重要です。
環境構築に関する知識は、後々覚えればまったく問題ありません。
閲覧する動画を選ぶ
環境構築が完了したら、次は学習するために閲覧する動画を選びます。
とは言っても、ドットインストール内にあるレッスン動画の数は膨大なので、どの動画から閲覧すればいいのかわからないという方も多いでしょう。
どういう基準で動画を選べばいいかについては、後述の「ドットインストールでレッスン動画を選ぶコツ」という項目で詳しく解説します。
動画を視聴する
レッスン動画のコースが決まったら、そのコースにある動画をどんどん視聴していきます。
例えば「JavaScriptでミニアプリを作ってみよう」というレッスンならば、動画の構成が以下のようになっています。
- JavaScriptでおみくじを作ろう(全12回)
- JavaScriptでパスワードジェネレーターを作ろう(全17回)
- JavaScriptでカウントダウンタイマーを作ろう(全16回)
- JavaScriptで三択クイズを作ろう(全14回)
- JavaScriptでスライドショーを作ろう(全16回)
- JavaScriptでメモ帳を作ろう(全13回)
1つの動画が3分以内ということもあり、章ごとの動画数は多いですが、動画の尺が短い分サクサクと観ていくことができます。
働きながらであっても、通勤時間や帰宅後の空き時間、何なら一人で食事している時も学習時間に充てることが可能です。
まずは、学習すると決めたコースの動画をサラっと1周するようにしましょう。
ひたすらコーディングする
選択したコースのレッスン動画をすべて視聴した後は、いよいよコーディングです。
コーディングといっても、動画内のコードをひたすら書き写す、いわゆる「写経」という作業です。
「動画に出てきたコードをただ書き写すなんていう作業は無駄なんじゃないの?」
こう感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
写経は立派なプログラミング学習の手法であり、現役エンジニアの方でも、「初心者にとっては写経はやる価値がある」と考えている方が非常に多いです。
実際にやってみると、写経を実践する価値を痛感するでしょう。
ただ書き写しているつもりでも、プログラムを実行してみるとエラーが出ることも珍しくありません。
コーディングの基礎を身に付けるためにも、動画内のコードを徹底的に模写していきましょう。
動画内のコードを改変する
動画内のコードの写経を一通り終えたら、次は既存のコードを書き写すだけではなく、自分なりにコードを改変していきましょう。
改変する前に、「この動作をこう変えたい」といったイメージをしてからコード改変に取り組むと、より効果的です。
そして実際に改変してみて、想定通りの動きにならなければ原因を突き止めて修正を行う、という作業を繰り返していきます。
これによって、プログラミングへの理解はどんどん深まっていくことでしょう。
オリジナルアプリを開発する
最後はいよいよ、独自のオリジナルアプリの開発に取り組む段階となります。
これまで動画で学んだことや、コードの写経・改変によって得たスキルを活かして、「自分ならどんなサービスを使いたいか」を考えながらアプリやサービスの開発を行っていきましょう。
ここで優れたものを作ることができれば、エンジニアとしての就職・転職時の武器にすることも可能です。
当然ながら最も難しい工程なので、じっくりと時間をかけながら、わからないことがあればドットインストールの動画で復習したり、現役エンジニアに質問したりしながらサービスやアプリの完成までたどり着きましょう。
ドットインストールでレッスン動画を選ぶコツ
はじめてドットインストールを使う場合、あまりに動画数が膨大のため、何から学習すればいいかわからないという方も多いでしょう。
そこでこの項目では、ケース別に分けておすすめのレッスン講座を紹介していきます。
学習したい言語が決まっている時の講座の探し方
何を学習したいのかが決まっている場合は、話が早いです。
こちらのレッスン検索ページの検索窓に、学習したい言語やトピックを入力して検索することで、最適な講座が一覧表示されます。
例えば、「Python」と入力した場合は、以下のようになります。
この中から、自分の目的に合った講座を選んで動画を視聴するようにしてください。
Pythonについてまったく知らない人は、一番上の「はじめてのPython(全9回)」からスタートすればいいですし、基本については理解しているのでデータ構造について学びたいという方は「Python入門 データ構造編(全25回)」を受講すればよいでしょう。
Webサービスを開発したい場合のおすすめ講座
Webサービスを開発したい場合には、まず「HTML/CSS」・「JavaScript」から学ぶ必要があります。
これらの知識は、Web制作にも必要となるものです。
Web制作やWebサービス開発を目指すならば、まずは以下のような講座を受講して基礎を固めるのがよいでしょう。
- はじめてのWeb制作(全11回)
- はじめてのJavaScript(全8回)
- UNIXコマンド入門(全28回)
- MySQL入門 基礎編(全27回)
- MySQL入門 応用編(全37回)
Webサービスを公開するためには、UNIXというOSのコマンドを覚えてサーバーを操作できるようにならないといけませんし、データベース操作についても学んでおくべきですので、上記の講座は外せません。
そして、上記のようなWebサービス開発のための基礎を学んだ後は、PHPやRubyといったWebサービス開発に欠かせない言語の学習をする必要があります。
なお、プログラミング言語を学ぶ際にはフレームワークについても同時に学習するのが効率的ですので、PHPを学ぶならLaravel、Rubyを学ぶなら Ruby on Railsの講座も受講しましょう。
具体的には、以下の講座を受講するのがおすすめです。
- PHP入門 基礎文法編(全34回)
- Laravel 8入門 基本機能編(全22回)
- Ruby入門(全26回)
- Ruby on Rails 5入門(全28回)
ゲームを制作したい場合のおすすめ講座
仕事だけでなく、趣味でゲームを作ってみたいという方もいらっしゃるでしょう。
そういった場合は、UnityとC#の学習がおすすめです。
Unityとは、普通のテレビゲームはもちろん、パソコンゲームやスマホゲームの制作もできるゲーム開発プラットフォームです。
プロのエンジニアから、趣味でゲーム制作をする人まで、幅広い層の人たちが利用しています。
ドットインストールでは、Unityでのゲーム制作ができるようになるための講座として以下のレッスン動画が用意されています。
- Unity入門(全26回)
- C#入門(全36回)
何からはじめていいかまったくわからない時は?
「作りたいものがわからない・・・」
「何から学習すればいいか見当もつかない・・・」
そんな時は、HTML/CSSとJavaScriptを学習し、まずはWeb制作ができるようになることを目指すのがよいでしょう。
ブラウザとエディタがあればすぐに学習を始められる、という手軽さもあり、学習ハードルは低めです。
JavaScriptを学ぶには、前提としてHTML/CSSの知識も必要となるので、以下の順番で学習を進めていくのがおすすめです。
- はじめてのWeb制作(全11回)
- はじめてのJavaScript(全8回)
ドットインストールでの学習を始める前の注意点
ドットインストールでの学習を始める際には、以下の点についてご注意ください。
- 挫折しないように強い覚悟を持つ
- わからない部分は飛ばす
- コーディングを面倒くさがらない
挫折しないように強い覚悟を持つ
プログラミング学習の挫折率は非常に高く、約90%と言われています。
ドットインストールでの学習はほぼ独学なので、さらに挫折する割合が高くなるでしょう。
独学の場合、周囲に頼れる人も少なく、学習スケジュールも自分で管理しなければなりません。
厳しい自己管理ができなければ、最後まで学習をやり通すことは非常に困難です。
従って、ドットインストールでの学習に入る前には、軽い気持ちではじめるのではなく、「多くの人が挫折してしまうような厳しい学習に取り組むのだ」という意識を持ち、途中で挫折することなくやり切る覚悟を強く持ってください。
わからない部分は飛ばす
プログラミング学習をしていると、「どうしてもわからない」「理解できない」という壁に何度もぶつかることになります。
しかし、そこで延々に詰まっていると学習効率が著しく落ちてしまうため、わからない部分については一旦飛ばして先へ進むようにしてください。
ドットインストールでの学習でも、動画1周目でいきなりすべてを理解できる初心者などまずいません。
「わからないことなどあって当然」くらいの気持ちで、とにかく学習を進めることが重要です。
どれだけ飛ばそうとも、最終的に理解できればいいので、気にする必要はありません。
コーディングを面倒くさがらない
プログラミングは、実際に手を動かしてコードを書かないと身に付きません。
動画の通りにコードを書き写す、いわゆる「写経」であっても、必ず力になります。
「ただ写すだけなど面倒」「写してるだけでプログラミングスキルが高まるとは思えない」といった偏見で写経を省いてしまう方もいるかもしれませんが、それは間違いです。
以下の記事にて、写経の重要さを解説しているので、写経に意味を感じないという方は是非参考にしてください。
まとめ
以上、ドットインストールでの学習の進め方を中心に、レッスン動画を選ぶコツや、ドットインストールで学習する際の注意点などについて解説してきました。
ドットインストールは、初心者や初級者が学習するには非常に優れた教材であり、実際に多くの人から支持されています。
しかし気を付けなければならないのが、「ドットインストールでの独学だけではエンジニアレベルのスキルは身に付かない」という点です。
あくまで初心者向けの学習教材であり、未経験からのエンジニア転職を目指しているような場合は、ドットインストールでの学習はスタートに過ぎません。
もしエンジニア転職をゴールとしたプログラミング学習をしたいと考えている場合は、未経験からのエンジニア転職に特化したようなプログラミングスクールに通うのがおすすめです。
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- ドットインストールを有効活用するには、この記事で解説したような正しい進め方で学習するべき
- どのレッスンから始めるかは本人の自由。何から始めていいかわからない人はHTML/CSSとJavaScriptを学んでWeb制作スキルの習得を目指そう
- ドットインストールでのプログラミング学習はあくまで基礎レベルの習得であるため、エンジニアレベルのスキルには届かない