「ドットインストールの無料版って、どこまで学習できるの?」
「有料登録した場合と、学べる内容はどれくらい違う?」
これからドットインストールを使って独学でプログラミング学習をはじめようと思っている方の中には、上記のように、無料版でできることや、有料版との違いを知りたいという人も多いはずです。
無料版と有料版の違いを知った上で、有料会員登録する価値があるのかどうかじっくり判断したいと考えるのは当然のことです。
そこでこの記事では、ドットインストールの無料会員ができることの範囲や、有料会員との違い、ドットインストールを利用する上での注意点などについて解説していきます。
ドットインストールの特徴
ドットインストールとは、基本無料でプログラミング学習ができるオンライン学習サイトです。
学習形式は「動画閲覧」となっており、すべての動画が3分以内で完結します。
3分動画なので、ちょっとした空き時間を利用しながらこまめに学習を積み重ねていけるという点が大きなメリットだと言えます。
レッスン数は、2023年3月現在で「493」となっており、あらゆる言語やライブラリ、フレームワークなどについて学ぶことができます。
初心者向け学習教材として有名なProgateと併用されることの多い、非常に利用者の多い学習サイトであり、独学には欠かせないオンライン教材と言っても過言ではないでしょう。
ドットインストールの無料版はどこまでできるのか
ドットインストールには「無料版」と「有料版」があるのですが、それぞれできることが異なります。
ここでは、無料版でできることについて解説していきます。
閲覧できるレッスン動画
ドットインストールには、7,456本もの動画が配信されていますが、無料会員の場合は各レッスンの序盤にある1~3つほどのレッスン動画を閲覧できるだけとなっています。
コースによっては、まったく閲覧できない場合もあります。
そのため、無料会員の場合はドットインストール内にある動画全体の約5%ほどしか観れない状態です。
無料会員は、あくまで「ドットインストールがどんなサービスなのかを知るためのお試し状態」だと認識しておいた方がよいでしょう。
身に付くスキル
前述の通り、無料会員の場合は、各レッスンの序章的な部分の動画を数本閲覧できるだけですので、スキルについてはほとんど身に付かないと考えておいた方がよいです。
あくまで、プログラミングとはどういうものなのか、どのように学習していくのか、といった程度のことがわかるだけです。
例えば「Webサイトを作れるようになろう」というレッスンの場合、以下の3つのレッスンしか受講することができません。
- Web制作の流れを体験しよう
- Web制作の準備をしよう Windows編
- Web制作の準備をしよう macOS編
学習のロードマップを知り、開発環境を構築したところで終了となってしまいます。
従って、無料会員の状態でスキルが身に付けられるとは考えない方がよいでしょう。
利用できる機能
無料会員が利用できる機能は、以下に限られます。
- 無料レッスン動画の視聴
- 学習履歴の管理
- 無料レッスンに関する素材ファイルのダウンロード
有料会員と比べると、利用できる機能の数は段違いに少ないです。
有料登録した時に解放される機能については後述します。
無料会員・有料会員それぞれのメリット
ここでは、ドットインストールの無料会員・有料会員それぞれのメリットについて解説していきます。
無料会員のメリット
- ドットインストールというサービスの使用感がわかる
- 各レッスンコースの構成がわかる
どんなサービスもそうですが、いくら評判がよくとも自分とマッチするかどうかはわからないため、いきなり有料登録するのには勇気が要るものです。
しかしドットインストールの場合は、まずは無料会員として普通にサービスを利用できるため、今後自分が問題なく使っていけそうかどうか判断しやすくなります。
また、無料会員が閲覧できる動画は、各レッスンコースの冒頭にある動画のみとなるのですが、冒頭の動画では、そのコースで学ぶ内容や、学習のロードマップについて解説してくれていることがほとんどですので、どんな流れが学習が学んでいくのかがイメージしやすくなります。
有料会員のメリット
- すべての動画が視聴可能になる
- 現役エンジニアに質問できる
- 文字起こし機能が使える
- ソースコードの閲覧や比較ができる
- すべての素材ファイルのダウンロードができる
- レッスン動画の速度を変更できる
月額1,080円の有料会員(プレミアム会員)になることで、上記のような機能が利用できるようになります。
特に便利なのが、「現役エンジニアへの質問が可能になること」と「文字起こし」です。
プログラミングの学習をしていると、エラーの解消に手こずったり、どうしても理解できない部分が出てきたりすることが頻繁にあります。
そして、その都度学習に行き詰ってしまうのは非効率的です。
しかし有料会員ならば、現役エンジニアからアドバイスをもらえることでスムーズな学習を実現することができます。
また文字起こしですが、電車での移動中など、動画を閲覧しにくい状況の時に、テキストサイトを読むような感覚で学習ができるので非常に便利です。
ドットインストールの登録方法
この項目では、ドットインストールを無料で使う場合の登録方法と、有料登録の方法について紹介していきます。
無料会員の場合
無料会員登録をする場合は、まずこちらのドットインストール公式ホームページにアクセスして、「無料で新規登録」のボタンをクリックします。
すると、以下のような画面が開きます。
ここでユーザー名・メールアドレス・パスワードを入力して登録してもいいですし、FacebookやGoolgeなどの外部サービスを利用してログインしても大丈夫です。
無料会員登録が完了すれば、無料で閲覧できる動画はすぐに観れるようになります。
有料会員の場合
有料会員登録をする場合は、こちらのプレミアムサービス登録ページへアクセスし、「プレミアムサービスに登録」というボタンを押します。
すると、「プレミアムサービスにアップグレード」というキャプションがつけられた以下のようなページが表示されるので、ここで支払方法を選択します。
クレジットカードを利用するのがデフォルトとなっていますが、カードを持っていない場合は「プレミアム会員チケット」というものを利用することも可能です。
プレミアム会員チケットには「1,180円(税込)で1か月有効」と「3,540円(税込)で3か月有効」の2種類があり、WebMoneyというサービスを利用することでチケットを購入することができます。
支払いが完了すれば、すぐに有料会員としての機能をすべて利用できるようになります。
なお契約期間は、「登録日から1か月間」となります。
ドットインストール利用時の注意点
ドットインストールは大変評判の良いオンライン学習教材ですが、以下のような点について注意が必要です。
- 環境構築が必要
- 初心者には難易度が高め
- エンジニアレベルのスキルを身に付けるのは難しい
環境構築が必要
プログラミング完全初心者向け学習サイトとして人気のあるProgateは、環境構築の必要がありません。
しかしドットインストールの場合は、自分で開発環境を構築しなければなりません。
環境構築とは、自分のパソコンへ開発に必要なソフトをインストールしたり、設定を変更したりして、プログラミング開発ができる状態にすることです。
初心者が最もつまづきやすい部分であり、環境を構築できずにプログラミングを断念した、という方も少なくありません。
ドットインストールで学習するためには、まず最初に超えるべきハードルがあるということを覚悟しておきましょう。
初心者には難易度が高め
ドットインストールの動画は、すべてが3分以内にまとめられている分、詳しくかみ砕いたような説明はあまりありません。
要点のみがわかるような作りになっているため、完全なプログラミング初心者の場合は理解しづらい部分も出てきてしまうでしょう。
そういった場合は、ドットインストールだけで学習しようとせず、より初心者向けの教材であるProgateも活用していきましょう。
エンジニアレベルのスキルを身に付けるのは難しい
無料版はもちろん、有料版であっても、ドットインストールでの学習だけでエンジニアレベルのスキルを身に付けるのは困難です。
あくまで初級者向けの基礎を固めるための教材なので、エンジニアとしての転職まで視野に入れる場合はもう少し高度が学習を行う必要があります。
まとめ
以上、ドットインストールの無料版でできることや、有料会員との違い、ドットインストールでプログラミング学習をする際の注意点などについて解説してきました。
ドットインストールが優れた学習教材であることは間違いありませんが、あくまで基礎学習の範囲であり、開発現場で通用するレベルのスキルを身に付けることは難しいです。
転職をゴールとする場合は、未経験からのエンジニア転職に強いプログラミングスクールへ通うのが最も効率的です。
独学と比べて費用はかかるものの、その分挫折しにくく、無駄なく最短距離で学習を進めることができます。
弊社が運営する、Webエンジニア育成に特化したプログラミングスクール「RUNTEQ」では、未経験から学習を始めてエンジニア転職に成功したという卒業生が数多く存在します。
「未経験だけどエンジニアになりたい」と本気でお考えの方は、是非一度無料相談会へお越しください。
- 無料版だけではほぼスキルは身に付かない
- しっかりプログラミングの基礎を固めたい場合は有料登録すべき
- ドットインストールだけではエンジニアレベルのスキルを身に付けることはできないので、エンジニア転職を目指すのならばプログラミングスクールの利用がベスト