大学で食品衛生を学び、ウェディング専門のパティシエとして約7年半、その後はOEMのお菓子卸工場で副工場長を務めるなど、一貫して「食」の世界でキャリアを積んできた、はらぺこメガネさん。

職人の世界でアナログな業務フローに課題を感じ、独学でVBAを用いた業務改善を行ったことをきっかけに、PCを使った価値提供の楽しさに目覚めます。業界の先行きへの不安や、人生の転機をきっかけに、30代未経験で「異業界への挑戦」を決意。

【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol.97
※RUNTEQ学習期間は2025年9月~2026年6月
エンジニア歴:3ヶ月

エンジニアへの転職を決めた理由

Q. これまでのご経歴を教えてください。

大学では食品衛生を学び、卒業後は専門学校を経て、ウェディングメインのホテルでパティシエとして約7年半働きました。

その後、スターバックスでのアルバイトを経て、お菓子卸工場(OEM企業)に副工場長として就職し、2年半ほど勤務しました。

Q. プログラミングに興味を持ったきっかけを教えてください。

プログラミングに興味を持ったきっかけは、1社目のパティシエ時代に行った業務改善です。ブライダル業界ということもあり、年間2000件、多い月には300件もの披露宴がありましたが、当時は披露宴ごとに使う食材の計算や発注、仕込み予定表の作成を、CSVからすべて手書きで紙に書き写して電卓で計算するという非常にアナログな方法をとっていました。

そういった雑務は「新人がやるべき業務」とされていましたが、お菓子作りがしたくて入社した新人が雑務だけで追われてしまうのは良くないと考えました。

そこで、CSVをExcelに貼り付けてボタン一つで仕込みや発注予定が出るVBAマクロを独学で作りました。その結果、数時間かかっていた作業が15〜30分に短縮され、PCを使って周りの役に立つ楽しさを知ったのが最初の原体験です。

Q. エンジニアへのキャリアチェンジを決めた理由はありますか?

副工場長として採用や他社の求人動向を見る中で、製菓業界全体の衰退を肌で感じるようになったことが大きいです。

これまで現場を引っ張ってきた管理職の給与が下がってしまうような厳しい現状を目の当たりにして、「このままこの場所に居続けるよりも、思い切って新しい業界に挑戦してみよう」と決意しました。

また、数ある職種の中でエンジニアを選んだのは、パティシエと同じ魅力を感じたからです。お菓子作りもITのものづくりも、「モノづくりを通して人を幸せにする」という本質的な部分が非常に似ていると感じ、エンジニアへのキャリアチェンジを決めました。

Q. 30代未経験からの異業種への転職に不安はありましたか?

正直なところ、最初から絶対に上手くいくとは思っていませんでした。

やはり30代での挑戦でしたし、当時は仕事を辞めた状況でしたので、貯金が減っていくストレスも含めてものすごく不安でした。ただ、そんな中でも一定数、転職に成功している先輩たちを見ていると、共通して「自分軸」をしっかり持っているなという印象がありました。

そのため、転職エージェントやスクールのサポートにただ頼り切るような受け身のスタンスではなく、自分の中でぶれない軸を持って能動的に動いていれば、いつかは上手くいくだろうという安心感もどこかに持っていました。

SNSなどでは、「あれをやった方がいいらしいよ」「このサービスがいいらしいよ」といった色々な情報が飛び交っています。そこで周りに流されるのではなく、自分の意志で情報を選択することが大事だと思っていました。

不安だからこそ、上手くいってもいかなくても後悔だけはしないように、やれることはすべてやろうと決めてRUNTEQに入学しました。自分の中でしっかりと行動への動機付けを持ち、受け身にならずに進めていけたことが、不安を乗り越えられた一番の理由だと思います。

Q. 数あるスクールの中で「RUNTEQ」を選んだ理由は何ですか?

一番の決め手は、カリキュラムの学習時間が「1000時間」と圧倒的だったことです。

入学当時の私は33歳でした。順調に進んでも卒業して就職活動をする頃には34〜35歳になりますし、当時は「35歳定年説」のような色々な情報も飛び交っていたため、本気でやらないと未経験からの転職は無理だろうなという危機感がありました。

そのため、YouTubeで見かけるような有名なスクールを一通り調べて比較したのですが、他のスクールと比べても一番基準が厳しそうだったのが、1000時間を掲げるRUNTEQでした。金額面に関しては、国からの給付金制度を使えば最終的に戻ってくるのでどこも誤差だと考えていました。それよりも、厳しく教えてくれて、エンジニアとして自立するための「自走力」が身につく場所を選びたかったのが本音です。

また、私がこれまでに働いてきた会社は、どこも「ミッションやビジョン」をすごく大事にしている会社でした。RUNTEQでも「CREDO(クレド)」と呼ばれるエンジニアとして大切にしたい価値観を定義されていて、そういう文化があるスクールなら自分も馴染みやすいなと強い信頼感を持てたことも大きな要因です。

最初の説明会で担当してくださった方の雰囲気もすごく良く、「ここでやってみよう」と決意しました。

宮崎さん

1000時間のカリキュラムの進め方

Q. 1000時間という学習はどのように進めていましたか?

退職しての挑戦だったため、時間はいくらでも作れる状態でした。ただ、自分に甘えが出ないよう「週に最低50時間」は必ず勉強するという目標を課していました。

前の職場がハードな環境だったこともあり、長時間何かに没頭すること自体の耐性はありましたね。

勉強自体がとても楽しかったので、時間を捻出することに苦はなかったです。

Q. 全くの未経験からスタートして、カリキュラムの難易度はいかがでしたか?

最初の頃は「これは難しいぞ…」と思うこともありました。ただ、昔から勉強や調べものが好きだったので、わからない壁にぶつかるたびにどこか楽しんでいる自分がいましたね。

特にRubyやRuby on Railsの入門・基礎の後半あたりは、プログラミングそのものの裏側の仕組み(なぜ文字を入力しただけで動くのか)に興味が広がりすぎてしまい、周辺知識の沼にハマって余計に混乱することもありました。

実は、私は在学中に技術的なサポートをそれほど多くは利用していませんでした。カリキュラムで行き詰まったときは、外部の教材を並行して使いながら概念を理解する補助にしたり、外部のドキュメントとRUNTEQのカリキュラムを何度も行き来したりしながら、自力でロジックを紐解いていく進め方をしていました。

Q. 学習中、モチベーションが下がる時期はありましたか?

そうですね、やっぱりありました。特に仕事を辞めて学習にフルコミットしていたので、期間が3〜4ヶ月と長くなってくると、貯金がだんだん減っていくリアルなストレスや焦りはどうしてもありましたね。

また、同期の進捗が自分より圧倒的に早かったり、AIを駆使して素晴らしいアウトプットを出している姿を見て、見たくなくても他者と比較してへこむことも多かったです。

そんな時は、あえて自分で「もくもく会」や「LT会」を企画して他の受講生と交流できる場を積極的につくるようにしていました。

他の受講生が頑張っている姿を間近で見ることで、「自分も負けていられないな」と刺激をもらい、技術の話を交わすことで楽しさを思い出してモチベーションを維持していました。

Q. 在学中、コミュニティでも非常に精力的に活動されていたそうですね。

入学初日にイベントの「登壇ボタン」を押し、入学10日後には自分でコミュニティイベントを主催しました(笑)。

X(旧Twitter)などで先輩たちの情報を見ているうちに、「自分がポートフォリオを作ったときに使ってくれる人を増やしたい」「困ったときに質問しやすい関係性を作りたい」と考えたんです。そのためには初動で自分の認知度を上げることが不可欠だと思い、周りを巻き込むイベントを企画しました。

一番評判が良かったのは、ただ自分の好きな飲食店を紹介し合う「メシテロLT(ライトニングトーク)会」です。技術に関わらない気軽なイベントを開いたことで多くの受講生や先輩と繋がることができ、「あのメシテロの人ね!」と認知してもらえました。

最初の一歩を踏み出したことで人前で話す心理的ハードルがガクンと下がり、その後の技術的なアウトプット会にも緊張せず登壇できるようになりました。

Q. コミュニティへの参加に不安や抵抗を感じる方も少なくないと思います。実際に一歩踏み出せたきっかけを教えてください。

実は、私は本来、石橋を叩いて渡るようなものすごく消極的なタイプなんです。自己肯定感もそれなりに低いほうだと思っているので、自分から前に出るような性格では決してありませんでした。

そんな私がなぜ動けたのかというと、やっぱり「自分を変えるためにRUNTEQに入ったんだから、この環境をしっかり活用しなきゃいけない」という強い気持ちがあったからです。

お金を払って学んでいる以上、使える環境やコミュニティは使い倒したいと考えていました。

当時は30代半ばを前にして仕事を辞めている状態でしたので、本当に「もう後がない」と思っていました。手を取り乱しながら震える手で最初のイベントページを作っていたのを今でも覚えています。(笑)

「自分を変えたい」という必死な覚悟が背中を押してくれましたし、結果的にその一歩を踏み出したおかげで、周りの本当にたくさんの良い人たちに助けてもらいながら、楽しくRUNTEQ生活を過ごすことができました。

卒業制作(Webアプリ開発)について

Q. 卒業制作(Webアプリ開発)では、どのようなアプリを作成されましたか?

毎日の食事記録アプリ「ケハレ帖」を開発しました。

日々の勉強や仕事に追われていると、毎晩「何を作ろうか」と考えるだけで疲れてしまいますよね。結局考えるのが面倒でコンビニ弁当やUber Eatsに頼ってしまうと思います。
その「考える手間」を極限まで減らし、日常の食事(ケ)に「小さなハレ」を足す行動を短文+タグで記録し、カレンダーとポイントで振り返るサービスです。

機能面では、画面上の条件を選ぶだけでおすすめの候補を3件提示し、そこからワンタップで外部検索へ誘導してくれる仕組みにしました。

また、AIチャット機能にはGemini APIとRAGを取り入れていまして、ユーザーの過去の記録をコンテキストとして活用することで、その人にしっかりとパーソナライズされた料理のアドバイスを行ってくれます。

▼はらぺこメガネさんが作成されたWebアプリ▼

ケハレ帖 – 今日のごはんに、小さなハレを。-

宮崎さんポートフォリオhttps://kehare-cho.com/

Q. Webアプリの作成で、こだわった部分はありますか?

一番のこだわりは「RAG」という仕組みを取り入れ、AIの機能をパーソナライズさせた点です。

当時、生成AIをアプリに組み込むことが流行っていましたが、単に質問して答えが返ってくるだけの一問一答形式が多く、「それならわざわざAIを使う必要はないのでは?」と感じていました。

そこで、ユーザーの過去の選考傾向や利用データをアプリ側に蓄積させ、使い続けるほどにその人に最適化されたレシピを提案してくれるロジックを組み込みました。

また、ゲームフィケーションの要素として、アプリを使い続けるとマイページにある花のアイコンがどんどん開花していくポイントシステムも実装しました。過去の履歴に応じてポイントが変動する裏側のロジックはこだわったポイントです。

エンジニア職の魅力

Q. 現在はどのような業務を担当されていますか?また、実務に入ってのギャップはありますか?

入社して現在3ヶ月ほど経ちますが、受講生対応(講師業務)に加え、RUNTEQの学習管理アプリの機能追加や改善といった実際の開発業務など、幅広く携わらせていただいています。

ギャップとしては、社内のスピード感が想定の3倍早かったことです(笑)。ただ、新人の段階から重要なコードを書かせてもらい、実装を任せてもらえるのは嬉しい誤算でした。

一方で、既存のシステムのコードを読み解く難しさは、スクールでの学習とは全く別物でした。「一歩間違えればプロダクトを壊してしまうかもしれない」という恐怖と戦いながら、現在も日々新鮮な気持ちでコードと格闘しています。

Q. 元パティシエからエンジニアへの転職となり、改めて感じるエンジニアの魅力は何ですか?

純粋に、毎日がめちゃくちゃ楽しいです。

モノを作って、それに対するユーザーのリアクション(使いやすい、便利になったという声)がダイレクトかつ爆速で返ってくるのは、この仕事ならではのやりがいです。

また、リモートワークも含め、PC一つで場所を選ばずに流動的かつフレキシブルに働ける環境は、前職の労働環境から考えると本当に信じられないほどのメリットだと感じています。

Q. 今のAI時代において、エンジニアに必要なスキルは何だと思いますか?

何か依頼があったときに「何が本当に必要なのか」を見極める力がすごく大事だと考えています。AIは要件を渡せば完璧なコードを出してくれますが、顧客が「本当に困っている本質的な課題」を自ら見つけ出すことはできません。

たとえば、誰かから「何か飲み物をちょうだい」と言われたとします。このとき、ただ言われた通りにお茶やオレンジジュースをパッと渡すのが今のAIの動き方です。しかし、もしその人が「今から薬を飲みたい」という目的を持っていたとしたら、オレンジジュースを渡してしまうのは間違いですよね。本来なら、お水や白湯を渡してあげるのが正解になります。

このように、要望の背景にある「この人が本当に解決したい問題は何だろう?」という本質までちゃんと聞き取るスキルは、まだまだ人間にしかできない部分だと思います。

だからこそ受講生の皆さんにも、わからないからといって思考停止してすぐAIに答えを求めるような「逃げの動機」でAIを使ってほしくないなと思います。

AIを使って開発が30分から10分に縮まったのであれば、浮いた20分を使って「なぜこのコードで動くのか」を深く掘りして欲しいです。そうした主体的なアプローチができるエンジニアこそが、これからの時代生き残ると思っています。

Q. 今後の展望を教えてください。

組織としては、開発チームの枠にとらわれるのではなく、もっと他のチームとも積極的に関わり、その先にいる受講生の皆さんに価値を届けられる動きをしていきたいです。

個人としては、「AIでエンジニア不要論」などが叫ばれる時代だからこそ、最終的に「AIではなく、やっぱり〇〇さんに開発をお願いしたい」と言ってもらえるような、代替不可能な信頼される人材、エンジニア像を目指して成長していきたいです。

宮崎さん

プログラミング学習を始める方へメッセージ

Q. RUNTEQならではの良さを一つ挙げるとしたら何ですか?

「学び続ける楽しさ」を身につけられること、そしてそれを一緒に共有できる仲間の存在かなと思います。

プログラミングは難しいことも多く、自分で調べなければいけないことも多いですが、RUNTEQには学んだことをアウトプットする機会がたくさんありますし、アウトプットをすればするほど周りからも反応をもらえたり評価をしていただけます。

また、周囲には同じように「一緒に前を向いて頑張ろう」と思っている受講生がたくさんいるので、一人で孤独に挫折してしまうようなことがありません。学ぶ楽しさを感じながら、くじけずに続けられる環境があります。

私自身、在学中の5ヶ月間で「わからないことがあれば自分で調べ、調べたことを今度はQiitaやNoteに書いてアウトプットする」という一連のサイクルをしっかりと身につけることができました。

卒業した今でも、わからないことがあれば自力で調べ、それを形にするという習慣が自然と続いています。ただスキルを教わるだけでなく、エンジニアとしてずっと自立していけるための「学びのサイクル」を身につけさせてくれたことが、RUNTEQならではの本当に大きな良さだと感じています。

Q. これからエンジニア転職に挑戦したいと考えている方へ、メッセージをお願いします!

私もそうだったのですが、やっぱり周りと比べてへこむことってたくさんあると思います。同じフルコミットの仲間や、進捗の早い同期と比較して、「自分の進捗はあんまり良くないな…」とダメになってしまう瞬間もあるかと思います。

でも、他人と比べるよりも、「入学した当時の自分」と比べてみてほしいなと思います。

入学したての頃は、黒い画面(ターミナル)が出てくるだけで「なんか怖い!」ってなりますし、そもそも「ターミナルって何?」というレベルでした。でも、そこから毎日勉強を続けて、自分の成長をちゃんと振り返ってみれば、確実に前より伸びていることが分かります。

RUNTEQでは自分の学習が視覚化できたり、しっかり記録に残せたりもするので、日々の成長を実感しやすい環境が整っています。

周りの情報に流されず、自分の成長を毎日しっかり見てあげられれば、どんなバックグラウンドでも、年齢がいくつであれ確実に伸びていきます。

不安になりすぎず、自分の軸を信じて、ぜひ楽しみながらRUNTEQでの学習を駆け抜けてください!

編集後記

いかがでしたでしょうか?

RUNTEQは、はらぺこメガネさんのようにさまざまなバックグラウンドを持つ方々が本気でエンジニアを目指せる環境を提供しています。

単にスキルを教えるだけでなく、学習の進め方、モチベーションの保ち方、そして転職活動まで、一人ひとりに寄り添ったサポートを行っています。

RUNTEQに興味を持たれた方は、ぜひ一度、無料キャリアカウンセリングにお越しください。あなたの可能性を、私たちと一緒に広げてみませんか?

ご予約はこちらから可能です。ぜひお待ちしております。
https://runteq.jp/

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