「ブロックチェーンエンジニアの仕事はなくならないだろうか?」
「未経験で挑戦するには難易度は高くないか?」
このようにブロックチェーンエンジニアの将来性について分からない方が多いのではないでしょうか?
この記事では、ブロックチェーンエンジニアの仕事内容や将来性、目指す上で必要なことまで全て網羅してお届けします!
NFTやメタバースなどブロックチェーンに関わる技術は近年よく取り上げられますが、一時的なブームで終わってしまう可能性も考えられます。
Web系エンジニアを目指す人に向けて、プログラミングスクールを運営している弊社がブロックチェーンエンジニアの将来性についてくわしく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
ブロックチェーンエンジニアとは?
ブロックチェーンを扱うブロックチェーンエンジニアとは、一体どんな存在でどのような役割を担うのかを解説します。
ブロックチェーンとは?
そもそもブロックチェーンてなに?
ブロックチェーンとは、ビットコインの根幹を作る際に生まれた技術で取引履歴(ブロック)を一つの鎖のように暗号技術で繋げたものを表します。
複数の取引履歴がいくつも繋がっており、データの改ざんや破壊が難しくなっているため、匿名性が高いのが特徴です。
情報を暗号化して守っているんだね!
ブロックチェーンは以下の3つのタイプが存在しますが、一般的にはビットコインやイーサリアムで使用されるパブリックチェーンのことを指すことが多いです。
- 誰でもネットワークに参加できるパブリックチェーン
- 単独の管理者が存在するプライベートチェーン
- 複数の管理者が存在するコンソーシアムチェーン
現在では仮想通貨のみならず、金融関連の分野を初めとして幅広く開発が進んでいるので、近年注目される技術の一つです。
こういったブロックチェーン自体を開発したり、サービスに利用するエンジニアのことをブロックチェーンエンジニアと言います。
今後いろいろな場面に応用されそう!
ブロックチェーンエンジニアの仕事内容
ブロックチェーンの開発やブロックチェーンを利用したアプリやサービスの開発・実装を行います。
主な仕事内容は以下の通りです。
- ブロックチェーンの開発・実装
- 関連するアプリケーションやペイメントサービスの開発・実装
- ブロックチェーン技術の研究
最近では、電子決済やキャッシュレス決済などのペイメントサービスやシェアリングサービスなど、不正利用の防止や本人確認などのためにブロックチェーンが利用されます。
それに加え、今までは数十円・数百円など少額の取引に手数料がかかっていましたが、中央管理者が存在しないブロックチェーンを利用することで手数料がかかることなく利用できるようになりました。
支払いが楽にできるのはブロックチェーンのおかげなんだね!
しかし、ブロックチェーンの開発には高い技術が求められるため、ブロックチェーンに関する深い知識や使いこなす能力が必要になります。
ビットコインがC++、イーサリアムがC++とJavaScript、GO言語で開発されるようにプログラミングスキルを初めとして様々なスキルが要求されます。
ブロックチェーン技術はまだまだ発展途上の分野であるため、新しい知識や技術を積極的に身につけていくことが重要です。
プログラミングスキルの他には何が必要なんだろう?
ブロックチェーンエンジニアに必要なスキル
ブロックチェーンエンジニアに必要な主なスキルは以下の3つです。
- 暗号やブロックチェーンに関する知識
- プログラミングスキル
- 英語力
多くのユーザーが利用するブロックチェーンには、情報漏えいや改ざん防止などのために暗号技術が利用されるため、暗号に関する豊富な知識と適切に利用するスキルが求められます。
最低限理解しておく必要がある暗号技術として、以下の3つが挙げられます。
- 入力された情報を変換し情報漏えいを防ぐ「ハッシュ関数」
- 情報を暗号化したり、復号化する「公開鍵暗号方式」
- 文書の改ざんなどを防ぐ「電子署名」
暗号化して情報を安全に保管するのが一番の役割とも言えるね!
また、ブロックチェーンの開発やWebページへの実装には、プログラミングスキルが必須になります。
目的によって使われる言語は異なりますが、よく使われる言語として以下のものがあるため、必要に応じて習得しましょう。
- ブロックチェーンの開発に利用されるC++
- Ethereumを利用するために必要なGo言語
- Webページへの実装に利用されるJavaScript
- スマートコントラクトの開発に用いるSolidity
いろいろな言語があるけど聞いたことあるのも多そう!
また、ブロックチェーンに関わる技術はアメリカなどの英語圏発祥のものが多く、情報収集の際に英文を読むことが少なくありません。
ブロックチェーン関連のサービスもほとんどが海外発祥で、最近流行りのNFTも一次情報は英語であることが多いです。
ブロックチェーン関連の情報収集や学習のために英語力はあったほうが良いでしょう。
とくにブロックチェーンやプログラミングに関する英語を中心に身につけるのがおすすめです。
英語が苦手とか言ってられないね…
ブロックチェーンエンジニアの年収
ブロックチェーンエンジニアの年収は、500万円〜1,200万円と幅がかなり広く、平均年収は約930万円と言われています。
やっぱりそんなに高いんだ!
非常に大きな幅でありますが、持ち合わせるスキルやフリーランスなどの働き方の違いにより変動すると言えるでしょう。
一般的な会社員エンジニアの平均年収は約460万円と言われるため、その差は2倍近くとなっています。
大手の求人を見ると、年収1,000万円で募集している企業もあるため、スキル次第では平均年収を大幅に上回ることも可能でしょう。
近年、急成長を遂げている分野であり今後も需要が高まり続ける可能性があるため、年収を上げたい方は希少価値の高いブロックチェーンエンジニアを目指すのも一つの手です。
でも、どんな場面で働くのだろう?
ブロックチェーンエンジニアの将来性
ビットコインの開発で知られるブロックチェーンですが、金融関係以外にも様々な分野で利用されます。
そのため、ブロックチェーンエンジニアの需要も高まっており、多分野での活躍が期待されるでしょう。
ブロックチェーンが活躍する分野
ブロックチェーンは、以下の分野で活躍されます。
- 国際送金
- 安全性が重要な食品業界
- 確認業務が多い製造業界
- 多くの情報を管理する行政
- 情報の改ざん防止が必須であるIoT関連
- 管理者が必要なシェアリングサービス
ブロックチェーンの良いところは、「管理者が不要で情報の取り扱いがスムーズに行える点と情報の信頼性が高い点」と言えます。
そのため、送金に時間や手数料がかかる「国際送金」や、工程ごとに複数の確認が必要な「食品業界・製造業界・行政」、インターネット接続により情報の信頼性を担保する必要がある「IoT」などの分野で活躍します。
なるほど!仮想通貨だけじゃないんだ!
今まで、多くの時間やお金、労力をかけて取り組んできたことを効率化できるブロックチェーンは革新的な技術と言えるでしょう。
ブロックチェーンエンジニアの将来性は高い
ブロックチェーンエンジニアの仕事はなくなるのでは?
こんな不安をお持ちの方もいるかもしれませんが、近年のIT業界の動向を見ているとその心配はいらないでしょう。
というのも、金融業界を初めとして様々な場面でブロックチェーンの開発・導入を行う企業が増えているからです。
例えば、身近なもので言うと、以下のものが挙げられます。
- キャッシュレス決済や電子マネー決済などのペイメントサービス
- ビットコインなどの仮想通貨
コロナの影響もあり非接触型のサービスが目立つようになりましたが、利便性が高いことは間違いないため今後も幅広く利用されていくことでしょう。
また、ブロックチェーンのアルゴリズムを開発できる企業は限られますが、既存のブロックチェーンを改良する企業は増えているため、ブロックチェーンエンジニアの需要は高いと言えます。
しかし、NFTやメタバースのように一時的なブームで終わる可能性も否定できないため、今人生をかけて目指すよりWeb系エンジニアなど市場価値の高いエンジニアとして働きつつ、学ぶのでも遅くないでしょう。
たしかに一気にブームになった気がする!
未経験での転職は難易度が高い
ブロックチェーンエンジニアは未経験でも転職可能ですが、難易度は高いと言えます。
やっぱり簡単じゃないよね…
ブロックチェーンの開発には高度な数学の知識も必要ですし、Webの知識も必要です。
そもそも、高度なプログラミングスキルが必須なうえに出回っている情報が少ないため、未経験では知識や技術の習得に時間がかかることが難点です。
需要が高く求人が多いのは事実ですが、全く開発経験がない人がブロックチェーンエンジニアにいきなり転職するのは難しいです。
そのため、まずはWeb系の開発業務で実務経験を積み、徐々にブロックチェーン技術を習得すると良いでしょう。
ブロックチェーンエンジニアになるためには
ブロックチェーンエンジニアになるためには、ブロックチェーンの仕組みや課題などを理解するとともに、プログラミングスキルを身につける必要があります。
ブロックチェーンエンジニアに必要な知識やスキルは以下のものです。
- 暗号技術は必須
- 数学の知識も必要
- アルゴリズム
- コンピュータサイエンス
- Webの技術
Webエンジニアへ転職する
Webエンジニアになること自体もハードルは高いです。その中でも未経験からの求人が存在するのはWeb系のバックエンドエンジニアです。
サーバーサイドエンジニアはエンジニア職種の中で最も求人が多く、未経験でも転職できる可能性があります。
Web系企業で未経験の駆け出しエンジニアが入社できるのはWeb系スタートアップ企業になります。
そして、スタートアップ企業さんで使われているバックエンドの技術はRuby on Railsであることが多いです。
ですので、完全未経験からブロックチェーンエンジニアを目指すのであれば、Ruby on Railsを学んでバックエンドエンジニアを目指すことになります。
ブロックチェーンに関する技術を学ぶ
C++やGo言語などの習得が必要ですが、まずはブロックチェーン技術の構成や利用サービスなどから学ぶとスムーズに理解ができるでしょう。
Web開発でも利用されるJavaScriptの学習から始めると、文法が似ているSolidityの学習にも取り組みやすくなるためおすすめです。
イーサリアム上での開発を無料で学べるCryptoZombiesという学習アプリも存在します。
まとめ
今回の記事では、ブロックチェーンエンジニアの内容や将来性について解説しました。
- ブロックチェーンはビットコインを初めとして、金融や製造業など幅広い分野で利用される
- キャッシュレス決済やシェアリングサービス、NFTなど需要は高まりつつあるが、一時的なブームで終わる可能性もある
- まずはWeb系エンジニアとして活躍し、ブロックチェーンに関する世の中の動向を見ながら技術を習得していくのが効率的です
ブロックチェーンエンジニアをいきなり目指すのもいいですが、発展途上の分野であるため、まずは汎用性の高いWeb系エンジニアを目指すのがおすすめです。
とはいえ、ブロックチェーン技術を扱えるエンジニアも少ないため、スキルアップを図ることで希少価値の高いエンジニアになれるでしょう。
弊社では、開発現場が求めるエンジニアになるためのプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営しております。
この記事を読んで少しでもプログラミングに興味を持った方は、無料のキャリア相談会へ足を運んでみてくださいね。