「Pythonを独学で習得するための勉強法って?」
「初心者向けの学習ロードマップを知りたい」
このような悩みをお持ちではないでしょうか?
AI開発からWebアプリケーション開発まで、幅広く活用されているPythonですが、プログラミング初心者がPythonを使いこなせるようになるための具体的な方法についてわからず迷っている方も多いと思われます。
そこで今回は、下記の内容を解説していきます。
- Pythonを独学で習得するための学習ロードマップ
- 初心者向けの書籍や学習サイト
- 独学でPythonを学ぶときに挫折しない3つのコツ
プログラミング初心者でも着実にスキルアップできるようなロードマップを紹介しつつ、参考になる書籍や学習サイト、挫折しないためのコツなどについて詳しく解説していくので、是非参考にしてください。
Pythonは独学でも習得可能
Pythonが需要の高い言語であると知り、身に付けたいと思っても、独学だけで習得できるのか不安だと思う方も多いでしょう。
結論からお伝えしますと、独学でPythonを習得することは可能です。
特に以下のようなことならば、初心者でも比較的早く実現できるはずです。
- シンプルなアプリの作成
- メールの自動送信など簡単な自動化
Pythonでできることは、他にもたくさんあります。
しかし、機械学習などは難易度が高いため、初心者には難しいかもしれません。
AI(人工知能)関連の開発になると、統計学や機械学習など難しい知識も必要になってきますので、Pythonを独学で身に付けようとする場合は、まずは簡単なアプリ開発を目標に始めるといいでしょう。
【初心者向けの勉強法】Python学習のロードマップ
Pythonを独学で勉強する時におすすめの、初心者向けロードマップについて紹介していきます。
今回は、Webアプリ開発をゴールに設定しました。
初めてプログラミングに挑戦する人には難しいと感じる部分もあるかもしれませんが、理解できない部分は飛ばしながら学習しても大丈夫です。
具体的な学習ロードマップとしては、以下のようになります。
- 学習サイトや書籍でPythonの基礎を学ぶ
- Webアプリ開発に役立つ関連知識を学ぶ
- Pythonの応用力を身につける
- Pythonで簡単なアプリを開発する
1.学習サイトや書籍でPythonの基礎を学ぶ
Pythonの学習を始める際、まずはオンライン学習サイトの無料コンテンツを利用してみるとよいでしょう。
きちんと勉強するためには有料コンテンツの利用が必須となりますが、無料でもPythonのさわり部分だけでしたら体験することができます。
実際に学習を進める際には、以下のようなオンライン学習サイトを使うといいでしょう。
- Progate
- ドットインストール
- paizaラーニング
- Udemy
この中で特におすすめなのが「Progate(プロゲート)」で、わかりやすいスライド形式での講義と簡単なアウトプットがセットになっているので、知識も定着しやすいです。
まずは無料で試してみてから、肌に合いそうだと感じたら有料登録するとよいでしょう。
こうした学習サイトを活用しつつ、プログラミングの基本となる文法を学んでください。
また、初心者向けの書籍を読み、Pythonとはどういうものなのかというイメージをざっくり掴むことも大事です。
初心者におすすめの書籍については後述します。
2.Pythonの用途に合わせ周辺知識を学ぶ
学習サイトや書籍を利用して、Pythonの概念やメソッドなどを全体的に学んだ後は、Pythonの用途に合わせて周辺知識を身につけていきましょう。
Pythonには、多くの用途があります。
- Webアプリ開発
- スマホアプリ開発
- データ分析
- AI(人工知能)の開発
- Webのスクレイピング
- Excelの自動化
例えばWebアプリ開発をしたいとしたら、以下の内容も理解しておく必要があります。
- HTML/CSS
- JavaScript
- MySQL
HTML/CSSは、Webサイトの見た目を作ったり装飾したりするために必要な言語になりますし、JavaScriptがあれば、サイトに動きをつけることもできます。
また、MySQLはデータベースを操作するために必要になります。
このように、Pythonだけでなく、関連する言語や知識について学んでいくことも重要です。
学習サイトを利用することで、周辺知識についても習得することができますので、是非有効活用してください。
3.Pythonの応用力を身につける
Pythonの基礎を押さえたら、次は応用的な知識を身につけてステップアップしていきましょう。
Progateなどの初歩的な学習だけでは実践的なスキルは身につきません。
学習する教材やサービスのレベルを上げて、よりPythonを使いこなせるようにしていくべきです。
例えばManajobでは、Pythonを使った業務自動化の方法を学べます。
PyQは、Pythonに特化したプログラミング学習サービスで、機械学習の知識を深めることもできるでしょう。
基礎を学んだ後に応用を学ぶことで、しっかりPythonの知識やスキルを上げられます。
4.Pythonで簡単なアプリを開発する
これまで解説した内容をひと通り網羅できたら、最後は簡単なWebアプリ開発に挑戦してみましょう。
Webアプリ開発は簡単ではありませんが、0から作ることでアウトプットの練習にもなり、完成すればポートフォリオとしても利用できますので頑張って作ってみましょう!
- 企画
- 設計
- 開発
Webアプリ開発は、役割を決めて1工程ずつ作っていきます。
何を作りたいかを「企画」でイメージして、全体像や機能ごとの動線を示す「設計」を作ります。
最後は、アイデアを形にするためにプログラミングする「開発」と言った形です。
アプリ開発を実際に始める時も、開発するものを1つずつ分けることで作業のイメージもしやすくなります。
- ユーザー登録機能を作成する
- タイムライン機能を作る
- サイトの見た目を作る
- サイトの動きを作る
開発するアプリの案が浮かばない方は、以下の記事を参考にしてください。
Pythonの勉強におすすめな書籍5選
ここでは、Pythonを勉強する際におすすめの書籍を紹介していきます。
紹介するのは以下の5冊になります。
- Pythonスタートブック[増補改訂版]
- Pythonチュートリアル 第4版
- Python[完全]入門
- Pythonではじめる Webサービス&スマホアプリの書きかた・作りかた
- Pythonでかなえる Excel作業効率化 Kindle版
プログラミング初心者向けのものから、業務効率化を学べるものまで幅広く紹介していきます。
【初心者向け】Pythonスタートブック[増補改訂版]
- オブジェクト志向の考え方を身につけたい人
- Pythonを基礎から学びたい人
Pythonチュートリアル 第4版
- 他のプログラミング言語を学んだことがある人
- Pythonの概念や基本機能など特徴を学びたい人
Python[完全]入門
- アプリ開発を基礎から学びたい人
- スクレイピングや業務効率化など実践的な内容を学びたい人
Pythonではじめる Webサービス&スマホアプリの書きかた・作りかた
- 実例を見ながらWebアプリ開発をしたい人
- Webアプリの全体像を掴みたい人
Pythonでかなえる Excel作業効率化
- 日々の業務を効率化させたい人
- Pythonを使った自動化技術を学びたい人
そもそもPythonは学ぶ価値がある?
Pythonを独学でマスターする前に、まずは「本当にPythonを勉強する意味があるのか?」について再確認していきましょう。
まず、Pythonは数あるプログラミング言語の中でも非常に人気のある言語の1つになっています。
その理由としては、幅広い分野で活躍できる汎用性の高さが挙げられます。
- Webアプリ開発
- スマホアプリ開発
- データ分析
- AI(人工知能)の開発
- Webのスクレイピング
- Excelの自動化
このように、Webやスマホアプリの開発から、昨今需要が右肩上がりになっている人工知能分野での解析まで幅広く対応できるのがPythonの特徴になります。
また、Pythonを扱えるエンジニアの年収は高い傾向にあります。
株式会社ビズリーチの「プログラミング言語別年収ランキング2018」では、Pythonの年収中央値は575万円になっており、最大年収だと1,500万円にもなります。
AIエンジニアの年収が近年高騰しており、それがPythonの年収が高くなっている要因と言えます。
またAIやビッグデータを用いた分析もできるため、今後も需要は高くなるでしょう。
実際に「開発によく使われる言語」に関するレポートでも常に上位をキープしています。
(引用:開発によく使われる言語」に関するレポート)
独学でPythonを勉強する時に挫折しない3つのコツ
この項目では、独学でPythonを学ぶ時になるべく挫折しないコツを紹介していきます。
具体的には、以下の3つを意識することで初心者でもPythonでの学習を進められるでしょう。
- Pythonを使う目的を明確にする
- すぐに質問できる環境に身を置く
- 知識を定着させるために毎日勉強する
Pythonを使う目的を明確にする
Pythonを学ぶ時に挫折する原因の1つに、「モチベーションが続かない」ということがあります。
学習中に難しいと感じたり、なぜ学んでいるかを見失ったりすると、やる気も無くなってしまうでしょう。
そのため、Pythonを使いたい目的を明確にしておくべきです。
- Webアプリ開発をしたい
- データ解析を学び就職したい
- 日頃の業務を効率化させたい
Pythonは汎用性が高いため、学ぶ目的を決めるのも難しくないと思います。
学習中に挫折しないように、学ぶ動機は明確にしておきましょう。
すぐに質問できる環境に身を置く
プログラミング初心者は、エラーの解決方法がわからず挫折することも多いため、不明点をすぐに解決できる環境を見つけておきましょう。
特に最初のうちは、何がどう間違っているか分からない状態も多く、解決できない時間が増えるとモチベーションも下がってしまいます。
- プログラミングスクール
- teratailなどの質問サイト
- プログラミングに詳しい友人をつくる
勉強を始めたばかりの頃は、エラーの壁に多くぶつかります。
自力で解決する力も大事ですが、行き詰まった際に頼れる人や環境は見つけておきましょう。
知識を定着させるために毎日勉強する
Pythonを独学で身につけるなら、平日や休日にコツコツと勉強する時間を作りましょう。
継続的に学習することで、覚えた知識が定着しやすくなります。
- 社会人:平日は仕事終わりに2時間、休日は4時間取り組む
- 学生:平日は学校終わりに3時間、休日は6時間取り組む
一朝一夕で身につかないものだからこそ、毎日Pythonに触れる時間を設けてコツコツと取り組んでいくのがベストです。
Pythonの独学で挫折しそうになった時の対処法
ここまで、プログラミング初心者でもPythonでWebアプリ開発ができるようになるためのロードマップや、挫折しないためのコツなどについて解説してきました。
しかし、いずれかの段階でどうしても越えられない壁にぶつかることもあるでしょう。
プログラミング学習は、自分一人だけでやり切るにはなかなか難しいものがあるので、完全な独学では目標を叶えられないケースもあります。
先ほども解説しましたが、挫折しそうになった時に大切なのは「いつでも質問できる環境」です。
もし挫折しそうになったら、いつでも質問できる上、最短距離でスキルを習得できるカリキュラムが揃っているプログラミングスクールの利用も検討してみてください。
まとめ
今回の記事では、Pythonの勉強法や初心者向けのロードマップについて解説しました。
Pythonは、初心者でも学びやすく汎用性の高い人気のある言語の1つです。
身に付けたいと考えている方は、記事内で解説したロードマップに沿って、基礎から応用までをしっかり学習し、理解度を深めていきましょう。
Python以外にも、プログラミングの勉強法に関して以下の記事にまとめましたので、こちらの記事も合わせてお読みください。
- Pythonは汎用性が高い言語でWebアプリ開発からAI開発まで可能
- Python学習特化型のサイトもあり、基礎から応用まで学習サイトで学べる
- 挫折しないためには学ぶ目的や質問できる環境を作ろう
なお、弊社が運営するプログラミングスクール「RUNTEQ(ランテック)」は、未経験からのエンジニア転職に強いスクールで、特にWebエンジニアの育成に力を入れています。
未経験から学習を始めた多くの卒業生が、Web系開発企業へのエンジニア転職を成功させています。
Webエンジニアの需要は今後も高まっていくと予想されていますので、興味をお持ちの方は、是非一度無料キャリア相談会へお越しください。