Web制作

Webデザイナーの平均年収は?1,000万円は可能?年収アップのコツも紹介

「Webデザイナーの平均年収がどれくらいか知りたい」
「Webデザイナーとして年収を上げるにはどうすればいい?」

このような悩みをお持ちではないでしょうか?

若い女性を中心に人気のあるWebデザイナーですが、収入事情がどうなっているのか詳しく知りたいという方も多いと思います。

そこで今回は、以下のような内容について解説していきます。

  • Webデザイナーの平均年収
  • Webデザイナーで年収1,000万円は目指せるのか?
  • Webデザイナーが年収を上げるために高めるべきスキル
  • Webデザイナーからのキャリアアップ

今回の記事では、Web系の開発会社を運営しつつ、Web系エンジニアへの転職を目指す人に向けてのプログラミングスクールを運営している弊社が、Webデザイナーの年収関連について詳しく解説していきます。

Webデザイナーの平均年収は?

Webデザイナーの年収ですが、働き方によって多少金額が変わってくるため、以下の2つのパターンに分けて解説していきます。

Webデザイナーの年収
  • サラリーマンWebデザイナーの場合
  • フリーランスWebデザイナーの場合

それでは詳しく解説していきます。

サラリーマンWebデザイナーの平均年収は約356万円

転職サイトDODAの情報によると、会社勤めのWebデザイナーの平均年収は356万円となっています。

年収分布については以下の通りです。

Webデザイナーの年収分布
  • 300万円未満:28.0%
  • 300~400万円未満:40.4%
  • 400~500万円未満:20.4%
  • 500~600万円未満:6.1%
  • 600~700万円未満:3.0%
  • 700~800万円未満:0.8%
  • 800~900万円未満:0.8%
  • 900~1000万円未満:0.4%
  • 1000万円以上:0.2%

(参考:doda「平均年収ランキング」

Webデザイナーの年収のボリュームゾーンは300〜400万円で、全体の40%ほどを占めています。
400万円未満の層となると7割近くになるため、400万円以上を稼いでいるWebデザイナーはあまり多くないと言わざるを得ません。

400万円未満の層が多くなっている理由としては、Webデザイナーが比較的新しい職業であるからです。

Webデザイナーは20〜30代の若い世代が中心のため、経験を積むまでは年収が上がらないことも珍しくありません。
しかし、30代、40代と年齢を重ねるごとに経験も増え、順調にキャリアアップしていくことで、徐々に年収を上げていくことも可能です。

のちほど、Webデザイナーが年収を上げるための方法も解説していきます。

フリーランスWebデザイナーの平均年収は300〜400万円

フリーランスWebデザイナーの平均年収ですが、フリーランス白書2018によると年収は300〜400万円になります。

フリーランスであっても、サラリーマンWebデザイナーとほとんど平均年収が変わりません。
理由としては、稼いでいる一部のフリーランスと、安い単価でしか案件を獲得できないフリーランスの二極化が激しいことが考えられます。

人によっては、フリーランスWebデザイナーとして高い年収を得ている方もいるのでしょうが、多くの場合、低単価の案件で消耗していると言われています。

よほどスキルに自信があったり、高い営業力を持っていたり、コネがあったりしない限りは、サラリーマンとしてWebデザイナーをする方が安定的に稼げるでしょう。

Webデザイナーで年収1,000万円は目指せるのか?

Webデザイナーとして年収1,000万円を目指せるかどうかですが、結論からいうと「達成することは可能」です。

1,000万円を超えるような年収を稼いでいるWebデザイナーには、以下のような特徴があります。

Webデザイナーで年収1,000万円を稼いでいる人の特徴
  • フリーランスとして働いている
  • 圧倒的なデザインスキルを持つ
  • 営業力がある
  • コミュニケーションスキルが高い
  • マネジメント経験がある
  • Webデザインに関する情報のキャッチアップを怠らない

特に大事なのが、「フリーランスである」ということです。

サラリーマンの場合、Webデザイナーとして年収1,000万円に到達するのはかなり難しいでしょう。
ある程度規模の大きな企業のCDO(最高デザイン責任者)を務められるほどになれば、1,000万円以上の年収も充分に達成可能ですが、そこまでいける人はほんの一握りですので、あまり現実的ではありません。

なお、フリーランスでも年収1,000万円超えの割合はかなり少なく、他のWebデザイナーを圧倒するようなデザインスキルや、高単価案件を獲得するための高い営業力などを持ち合わせたごく一部の方が達成できている、という状態です。

サラリーマンと違って収入が青天井という点は魅力ですが、そう簡単にはいかないので、フリーランスWebデザイナーとして活動する際にはかなりの覚悟が必要です。

Webデザイナーが年収を上げるために必要な3つのスキルアップ

この項目では、Webデザイナーが年収を上げるために高めるべきスキルについて解説していきます。

コーディングスキル

HTML/CSS/JavaScriptなどの言語を学びながら、コーディングスキルを磨いていきましょう。

Webサイトを制作するときには、デザイナーとコーダーの間でやりとりをする場面も多くなっていきます。
その際にコーディングに関する高い知識があれば、コミュニケーションが取りやすくなるため、すれ違いが減ったり工数削減につながったりします。

いざとなれば自分でも修正ができるため、他のWebデザイナーより市場価値の高い人材として評価されるでしょう。

HTMLやCSSなどのマークアップ言語は、比較的短期間で身に付けることもできるので、ぜひ鍛えてみてください。

Webマーケティングスキル

見逃しがちな点ですが、Webデザイナーはマーケティングスキルを身に付けることも大切です。
なぜなら、Webサイト制作の本質的な目的はクライアントの要望を叶えることだからです。

例えば、ECサイトで売り上げを作りたいと考えているクライアントがいるとしましょう。
その場合、一番にやるべきことはカッコいいサイトを作ることではなく、ユーザー目線で思わず商品を購入したいと思われるデザインのサイト制作です。

あくまでもデザインは、クライアントの目的を達成するための1つの手段でしかありません。

このようにユーザー目線のWebサイトを制作するためには、マーケティングスキルは必要不可欠になるでしょう。

ネットから集客するためのSEOの知識なども、勉強しておくと仕事の幅が広がります。

マネジメントスキル

上位職であるWebディレクターに必須なマネジメントスキルも磨いておきましょう。

人を管理するのは難しいですが、コンテンツ制作をする上でメンバーの性格を理解しながら、仕事を割り振ったりする能力は必ず活きてきます。

マネジメントスキルで必要になること
  • スケジュールやタスク管理
  • モチベーション管理
  • クライアントやメンバーとのコミュニケーション

すぐにマネジメントスキルを身につけるのは難しいですが、積極的にリーダー経験を積む姿勢を持って挑戦したり、身近にいるWebディレクターの振る舞い方などから勉強することもできます。

なお、Webディレクターになれば平均年収が上がる可能性が高いです。
実際、厚生労働省の「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」によると、年収は584万円というデータもあります。

デザイナーとしての経験が身についたあとは、マネジメントスキルを磨きWebディレクターになることで、年収を上げることができると言えるでしょう。

Webデザイナーからキャリアアップできる職種

より年収を上げるには、Webデザイナーからキャリアアップを図るという方法もあります。

Webデザイナーからのキャリアアップのパターンとしては、以下のようなものがあります。

  • Webディレクター
  • UI/UXデザイナー
  • フロントエンドエンジニア

Webディレクター

Webディレクターはコンテンツ制作のリーダーであり、Web制作に関わるスタッフをまとめたり、クライアントとの交渉をしたりする職業です。

Webディレクターの仕事内容
  • Webサイトの企画立案
  • Web制作に関わるスタッフへの指示
  • クライアントの要望をヒアリング
  • 見積もりや予算管理
  • スケジュール管理

プレイヤーとして仕事をするよりも、チームの管理やクライアントとの折衝など、人を動かすのがメインの仕事内容になっています。

UI/UXデザイナー

UI/UXデザイナーとは、ユーザー目線で使いやすいシステムやデザインを作成する職業になります。

デザイナーの中でも、ユーザーにとって快適に利用できるためのデザイン設計を担当するのが大きな違いになるでしょう。

  • UI(ユーザーインターフェイス):ユーザーの視覚に触れる情報全てのこと
  • UX(ユーザーエクスペリエンス):ユーザーがサービスや商品を通して得られる経験のこと

UIであれば、認識やすいボタン配置や見やすいレイアウトを意識し、UXであれば、読み込み速度が速くてストレスが少なかったり見たいページにすぐアクセスできたりすることを意識する、といったように、わかりやすく使いやすいサイトを作る仕事です。

UI・UXデザイナーに必要なスキル
  • コーディングスキル
  • PhotoshopやIllustratorの知識
  • ユーザー目線に立っての提案力
  • 業界のトレンドについていくための情報収集力
  • コミュニケーション能力

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアとは、ユーザーが触れる画面を設計し、プログラミングで実装する職業です。

フロントエンドエンジニアとWebデザイナーは異なる職種です。
Webデザイナーは画面のデザインを作成し、フロントエンドエンジニアはユーザーの体験を実装します。

例えば以下のように、ページを読み込むことなく画面を切り替える機能を実装するのがフロントエンドエンジニアの仕事です。

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアの違い」で詳しく違いを解説していますので、興味がある方は是非ご覧ください。

フロントエンドエンジニアに必要なスキル
  • HTML/CSS
  • JavaScript
  • ライブラリやフレームワークの知識
  • バックエンドの知識
  • コミュニケーション力

また、フロントエンドエンジニアの将来性や年収については、以下の記事にて深掘りして解説していますので、こちらも参考にしてください。

【フロントエンドエンジニアの将来性や年収は?】仕事内容や必要スキルも詳細解説フロントエンドエンジニアの仕事内容や特徴、平均年収、向いている人などについて解説しています。...

まとめ

今回の記事では、Webデザイナーの平均年収やキャリアパスについて解説しました。

Webデザイナーの平均年収は350万円ほどということで、少なく感じる方もいるかと思います。

しかし、各種スキルを磨いていくことで、Webディレクターやフロントエンドエンジニアなどへキャリアアップし、市場価値を高めて大きく年収を上げることも可能です。

特に、Web開発スキルを習得してWebエンジニアになることができれば、キャリアも年収も大きく上げることができるでしょう。

今回の記事のまとめ
  • Webデザイナーの平均年収は350万円前後
  • 達成は難しいものの、努力次第でWebデザイナーとして年収1,000万円も可能
  • Webデザイナーからのキャリアアップにも積極的に取り組むべき

弊社では、開発現場が求めるエンジニアになるためのプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営しております。

この記事を読んで少しでもWebエンジニアに興味を持った方は、ぜひ無料のキャリア相談会へ足を運んでくださいね。

この記事を読んだ方にオススメ