AIでアプリを作る前に知っておきたいこと|情報漏洩を防ぎ、安心して使うためのプログラミングの基礎知識
「ChatGPTやClaude Codeで、アプリが作れるらしい」
「実際に作ってみたら動いた。でも、このまま人に使ってもらって大丈夫?」
最近、RUNTEQの無料カウンセリングでも、こうした声をよく聞くようになりました。
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※いずれもカウンセリング参加者の事前アンケートより(一部抜粋)
AIのおかげで、アイデアを「動くもの」にするハードルは一気に下がりました。その一方で、作れることと、安心して使えることは別の話です。
この記事では、AIでアプリやサービスを作るときに起こりやすいリスクと、AIを正しく使いこなすために「プログラミングを理解しておく」ことがなぜ役に立つのかを解説します!
AIで「誰でもアプリが作れる」時代になった
ここ1〜2年で、AIを使った開発は大きく変わりました。
- 日本語で「こんなアプリを作って」と伝えるだけで、画面もデータベースも一通りそろう
- エラーが出ても、AIに貼り付ければ直してくれる
- エンジニアでなくても、業務ツールや個人サービスを公開する人が増えている
このように、AIに任せながら感覚的に開発を進めるスタイルは「バイブコーディング」とも呼ばれています。
アイデアをすぐ形にできるのは、本当に大きな変化です。RUNTEQとしても、AIを使った開発は積極的に取り入れるべきだと考えています。
ただ、ニュースでもAIまわりの情報漏洩やセキュリティ事故が取り上げられることが増えてきました。
AIで作ったアプリに起こりやすい5つのリスク
AIが書いたコードは「動く」ことを優先しがちです。頼んだとおりに画面が表示され、ボタンを押せば反応する。それだけで「完成した」と感じてしまいますが、見た目では分からないところに危険が隠れていることがあります。
中身を確認しないまま公開すると、次のようなことが起こりえます。
①APIキーやパスワードがそのまま公開される
AIのAPIや決済、メール配信などの外部サービスを使うときは、「APIキー」と呼ばれる専用の鍵が必要です。この鍵は、家の合鍵と同じで、持っている人なら誰でもそのサービスを使えてしまうものです。
AIに「動くようにして」と頼むと、この鍵がコードの中に直接書かれることがあります。そのままGitHubなどに公開したり、ブラウザから見える場所に置いたりすると、第三者に鍵を見つけられてしまいます。
実際に、公開されたAPIキーを自動で探し回る仕組みも存在しており、気づかないうちに鍵を使われ、高額な利用料を請求されるケースもあります。
②他人のデータが見えてしまう
会員登録やログインがあるアプリでは、「ログインした本人が、自分のデータだけを見られる」ようにする必要があります。この仕組みを認証(誰なのかを確かめる)・認可(何をしてよいかを決める)といいます。
AIが作ったアプリでも、ログイン画面はきちんと動きます。ところが、裏側で「この人に見せてよいデータか」のチェックが抜けていると、URLの数字を1つ変えるだけで、他人の情報が見えてしまうことがあります。
自分のアカウントで試している間は普通に動いているため、作った本人がいちばん気づきにくいのが怖いところです。個人情報が漏れると、利用者に迷惑がかかるだけでなく、サービスの信用も一気に失われます。
③会社や顧客の情報をAIに渡してしまう
アプリを作る途中で、「本物のデータで試したほうが早い」と、顧客リストや社内資料をそのままAIに読み込ませてしまうことがあります。
AIサービスによって、入力した内容が保存される期間や、AIの学習に使われるかどうかなど、データの扱いは異なります。また、多くの会社では、社外のサービスに業務データを入力してよいかのルールが決められています。
利用規約や社内ルールを知らないまま使うと、意図せず情報漏洩につながるおそれがあります。「AIに渡してよい情報か」を判断できることも、これからは大切なスキルです。
④古い・危ない部品を使ってしまう
アプリは、ゼロからすべてを書くのではなく、世界中の人が作った「ライブラリ」と呼ばれる部品を組み合わせて作られています。
AIは過去に学んだ情報をもとにコードを書くため、すでに脆弱性(セキュリティ上の弱点)が見つかっている古い部品を提案することがあります。さらに、実在しない部品の名前を提案することもあり、その名前を悪用した偽物の部品を入れてしまう危険も指摘されています。
部品の名前やバージョンを見ても判断できないと、危ないものが入っていても気づけません。
⑤壊れたときに直せない
公開したあとに、「急にログインできなくなった」「データが消えた」といった不具合が起きることがあります。
中身を理解していないと、どこで何が起きているのか分からず、AIに聞いても同じ修正をくり返してぐるぐる回る、ということになりがちです。直そうとして、別の場所を壊してしまうこともあります。
自分だけが使うツールならまだしも、ユーザーがいるサービスほど、この「直せない」状態は大きなリスクになります。

「AIがあるなら、プログラミングは学ばなくていい」は本当?
結論からいうと、コードを一から全部書けるようになる必要はなくても、「何が起きているか分かる」ことはこれからの必須スキルだと考えています。
AIはコードを「書く」部分を大きく速くしてくれました。ただ、出てきたコードが正しいか、安全か、あとから直せるかを判断するのは人間です。
たとえるなら、AIは優秀な部下です。指示すれば速く仕事をしてくれますが、成果物に問題がないかをチェックして、責任を持つのは上司であるあなたです。中身を知らなければ、チェックのしようがありません。
リテラシーとしてのプログラミング|理解しておくと何が変わる?
プログラミングを学ぶと、AIとの付き合い方が次のように変わります。
| 場面 | 中身が分からないまま使う | 仕組みを理解して使う |
| 指示の出し方 | 「いい感じに作って」 | 「ログインした本人のデータだけ表示して」と具体的に頼める |
| 出てきたコード | 動けばOK | 危ない書き方に気づける |
| データの扱い | 何をAIに渡していいか分からない | 渡していい情報・ダメな情報を判断できる |
| エラーが出たとき | AIに丸投げしてループ | どこを直せばいいか当たりをつけられる |
| 公開・運用 | 公開の仕方が分からない/不安 | サーバー・データベース・権限を自分で管理できる |
特に押さえておきたいのは、次のような基礎です。
- Webアプリが動く仕組み(ブラウザ・サーバー・データベースの関係)
- ログイン・権限の考え方(認証・認可)
- APIキーなどの秘密情報の扱い方
- Gitによる変更履歴の管理(いつでも元に戻せる状態にする)
- 公開(デプロイ)と運用の基本
どれも、AIに任せる前に「知っているかどうか」で結果が大きく変わる部分です。
安心してAIを使うために、今日からできること
まずは、次のチェックだけでも事故はかなり防げます。
- 本物の個人情報・社内データではなく、ダミーデータで試す
- APIキーやパスワードをコードに直接書かない(環境変数を使う)
- 公開前に「他人のデータが見えないか」を別アカウントで確かめる
- 会社で使う場合は、社内のAI利用ルールを先に確認する
- AIが書いたコードで分からないところは、AIに「なぜこう書いたのか」説明させる
ただ、チェックリストだけでは「なぜそれが危ないのか」までは身につきません。きちんと理解して、自信を持ってAIを使いたい方は、一度体系的に学んでみるのがおすすめです。
RUNTEQで学べること
RUNTEQでは、「AIで何をしたいか」に合わせて3つのコースを用意しています。
![]() Web開発 スタンダードコース |
![]() Python×AI コース |
![]() Claude Code コース |
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| こんな方に | Webエンジニアを目指したい/自分でサービスを作って公開したい | AIを組み込んだアプリを作りたい/データを活用して業務を効率化したい | エンジニアではないが、自分の業務をAIで自動化したい |
| 主に学ぶこと | Webの仕組み・データベース・Gitを自分の手で理解したうえで、AIを開発のパートナーとして使う | Python・Django・FastAPI、RAGアプリケーション開発、機械学習入門、データ分析 | 毎週ひとつ自分の業務を自動化。アプリづくり、APIやスプレッドシートとの連携 |
| セキュリティ | アプリ開発・AI・インフラ・セキュリティをバランスよく学ぶ | 発展カリキュラム(Advance)に「セキュリティ入門」 | 3ヶ月目にセキュリティと会社での運用を学ぶ |
| ゴール | 自分で企画したWebアプリを、公開・運用まで一人でやり切れる | AIを組み込んだWebアプリを作れる | チームで使える業務ツールを自分で作れる |
| 学習期間の目安 | 5〜9ヶ月 (1,000時間) |
1,000時間 | 3ヶ月 |
| 詳しく | コースを見る > | コースを見る > | コースを見る > |
※2026年11月時点の各コースページの情報をもとにしています。
どのコースも、AIに任せきりにするのではなく、「AIの出力を自分で判断できる」状態を目指して学びます。
「自分にはどのコースが合うか分からない」という方も、無料カウンセリングでやりたいことを伺いながら一緒に整理します。AIで作ってみたものがあれば、ぜひそのままお話しください。
まとめ
今回は、AIでアプリやサービスを作るときのリスクと、プログラミングを理解しておく意味を解説しました。
- AIのおかげで、誰でもアプリやサービスを作れる時代になった
- 一方で、中身を理解しないまま公開すると、情報漏洩や不正利用などのリスクがある
- これから大切なのは、コードを全部書けることより「何が起きているか分かる」こと
- プログラミングの基礎は、AIを安心して使いこなすためのリテラシーになる
AIを怖がる必要はありません。仕組みを理解したうえで使えば、AIは心強い相棒になります。「作れる」から「安心して任せられる」へ。その一歩を、RUNTEQで一緒に踏み出しましょう。





