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Web系エンジニアの平均年収は?20代・30代・未経験の場合や将来的なキャリアパスまで解説

webエンジニア平均年収ってどのくらい?

Web系エンジニアに転職したときに、具体的にどのくらいの年収になるんだろう?と考えたことがある方はいませんか?その他にも

  • 年齢や役職によって年収ってどれくらい変わるの?
  • Web系エンジニアになったときのキャリアパスは?
  • 未経験からWebエンジニアに転職するには?

このような悩みを抱えている方も多いはず。

そこで今回の記事では、Web系エンジニアに転職した際の年収からその後のキャリアパスまで長期的な目線でイメージしやすいようにお伝えしていきます。

この記事を読めば、IT業界の知識がより深まるため、Webエンジニアの具体的なイメージが掴めるようになるでしょう。

ぜひ、最後まで読み進めてみてくださいね!

IT業界の求人倍率

2021年7月の時点で、IT業界の求人倍率は6.82という数字になっています。この数字は、1人に対して6件以上の求人がある状況を指しているため、仕事が探しやすい業界と言えるでしょう。

6件以上の求人がある状況が多いかどう以下は、他の業界の求人倍率を見れば一目でわかると思います。

  • IT 6.82
  • メディア 1.47
  • 金融 1.59
  • メディカル 2.23
  • メーカー 1.59
  • 商社・流通 1.01
  • 小売・外食 0.67
  • サービス 2.74

(参考:DODA転職求人倍率レポート2021年7月

ご覧の通り、IT業界だけがズバ抜けて求人数が多いことがわかりますよね。

2021年はコロナウイルスの影響によって、各業界の求人倍率数は変動しましたが、IT業界だけ異常に高くなっている理由として、以下の点が挙げられます。

1.少子高齢化による働き手の減少

ご存知の通り日本では少子高齢化が進んでいて、人口は年々減少しています。その結果、15歳~65歳未満の「生産年齢人口」が1995年から減少し続けています。

具体的な数字で表すと、2060年にはこの生産年齢人口が4,400万人まで減少すると言われています。ピーク時の1995年には8,716万人もいたため、おおよそ半分にまで減ってしまう計算ですね。

この少子高齢化により、あらゆる業界で慢性的な人材不足が起きています。

ちなみに、2030年にはIT人材が約59万人も不足するとも言われているので驚きますよね。こういった少子高齢化による問題によりIT業界では特に人不足が問題になっています。

2.デジタル化が進みエンジニアが不足

身の回りでも起きている変化として、多くの会社で急速なデジタル化が進んでいることも原因の1つ。たとえば、キャッシュレス決済や書類のペーパーレスなどです。

企業側はデジタル化を積極的に取り入れることで、人間がやっていた業務の効率化を図ったり、新しいサービスの提供などを取り入れようとします。

このデジタル化を実現するためには、必然的にITシステムを1から構築しないといけないため、エンジニアの数が不足してしまうことは想像できるでしょう。

デジタル化によって、システムの開発・運用・保持ができる人材がそれぞれ必要になります。そのため、エンジニアの需要も伸び続けているのです。

3.IT技術の発展によるエンジニア不足

IT技術は発展し続け、今ではみなさんの生活にまで浸透しています。具体的にはAI(人工知能)やVR(バーチャルリアリティ)などです。

IT技術が発展することで人々の生活は豊かになりますが、最新技術に対応したエンジニアの数は足りないため、慢性的なエンジニア不足が起きてしまうのです。

特に最新技術に対応できるエンジニアを求めている企業は多く、日頃からスキルアップをしながら市場価値を高められる人材が少ないと、エンジニアが足りない状況のまま。

めまぐるしく発展するIT技術に対して、その技術に対応できるエンジニアが追いついていない状況と言えますね。

Webエンジニアの平均年収

Webエンジニアの直近の平均年収としては、約542万円と言われています。

2020年に出されたDODAの平均年収ランキングでは、正社員の平均年収は409万円ほど。そのデータと比較すると、エンジニアの年収は130万円以上も高いことがわかります。

もちろんエンジニア全体の平均年収なので、企業によって細かい数字は変わります。しかし、一般的な仕事よりも比較的年収は高いでしょう。

この理由としては、エンジニアは専門職としてスキルや能力によって評価されやすい職業だからと言えます。

また、Webエンジニアは世代により年収も変化するため、年齢別の給与の違いについても順番に見ていきましょう。

20代Webエンジニアの平均年収は約362万円

20代のWebエンジニアの平均年収としては362万円ほどになります。

  • 20~24歳の全国平均年収は約292万円
  • 25~29歳の全国平均年収は約362万円

上記の通り、エンジニアの平均年収は全国平均で言うと20代後半と同等です。このデータから言えることは、20代の時点では専門職と言っても特別なスキルがない限り、平均的な年収になること。

他の職種と比較しても大差がないことがわかりますね。

30代Webエンジニアの平均年収は約553万円

30代のWebエンジニアの平均年収としては約553万円ほどになります。

  • 30~34歳の全国平均年収は約553万円
  • 35〜39歳の全国平均年収な約662万円

30代以上となると平均年収もグンと上がり、全国平均と比較しても20万円ほど高くなります。

この理由としては、Webエンジニアとしての経験を数年間積むことで、スキルや役職に応じて年収も比例して上がっているからと言えます。

らんてくん
らんてくん
すぐに年収を上げるのは難しくても、日頃の業務と同時にスキルアップも意識すれば年収は上がるんだな!

エンジニアは専門職だからこそ、自身の能力を上げるほど正当に評価されるため、個人の努力によって年収アップを目指せるのが魅力的ですね。

このように、Webエンジニアの平均年収は20代ではやや平均的ですが、30代になればスキルに応じての大幅な給料アップにも繋がるのです。

未経験Webエンジニアの年収

未経験Webエンジニアの年収としては、 300万円から400万円ほどと言われています。具体的なケースとして、未経験エンジニアに転職成功した人は以下のような条件でした。

  • 月の給料は18万円ほど
  • 残業代は完全支給
  • 昇給は年1回で賞与も年2回
  • ボーナスや残業代を含めて年収は320万円ほど

エンジニア職というとブラック企業が多いイメージですが、完全未経験でも18万円の収入があり、ボーナスや昇給もある会社だと安心ですよね。

さらに、エンジニア業界自体が売り手市場で盛り上がっているので、未経験からでも2−3年目で年収400万円から500万円になる可能性も十分にあります。勤続年数が増えるほど、スキルアップの機会や仕事の幅も広がるため、年収を上げるチャンスもたくさんあります。

実際に、役職についたりと会社に評価しやすい状況であれば100万円ほど一気に年収を上げることも可能。エンジニアの世界は実力主義のため、スキルが認められれば年収はどんどん上がります。

参考程度にですが、他の職業では年に5000円から10,000円ほどゆるやかに昇給するケースが多いです。

どちらがいいかは一概には言えませんが、努力に応じた評価を正当に受けたい方は、未経験からのエンジニア転職を目指してみるのもいいでしょう。

もちろん、会社によって求人条件などは変わるので、1つの例として参考にしてみてくださいね。

Webエンジニアのキャリアパスについて

Webエンジニアになった場合の長期的なキャリアパスについて、みなさんは気にならないでしょうか?エンジニア単体では年収は600万円ほどで頭打ちになる傾向があるため、その後のキャリアパスを考えることも大事です。

エンジニアとしての経験を積んだ後のキャリアパスとして、マネージャーや管理職になれば会社員であっても700万円から1,000万円ほど稼ぐことも可能なのです。

他の業界では、役職につけるのは40代から50代という相場を考えると、エンジニアはとても早い段階で重要な仕事ができるのです。

IT業界のWeb界隈を例に出すと、20代から30代前半と比較的早い段階で役職につける可能性があるので驚きますよね。

エンジニアは他の職種よりも学歴が問われません。学歴よりも実力主義で評価されるため、しっかりとスキルアップができれば、高い年収も目指せるんですよ。

ここでは、Webエンジニアのキャリアパスとして挙げられるものを紹介しますね。

プロジェクトマネージャー(PM)になる

関係者とコミュニケーションを取りながら、システム開発プロジェクトを成功に導くプロジェウトマネージャー(PM)になるという選択肢があります。

  • さまざまな人とコミュニケーションを取れる力
  • ストレス耐性が高く柔軟に対応できる力
  • 客観的な判断や人に寄り添える力

プロジェクトメンバーからクライアント、経営層までさまざまな人と関わるPMに求められるスキルは対人関係をうまく整える力です。

常にさまざまな人と関わることが求められているため、臨機応変な対応が求められ、その度に柔軟な思考ができないと難しい役職となっています。

一般的なプロジェクトマネージャーの平均年齢は40代と言われているため、未経験から転職した場合は長期的な視点を持ちながらPMに必要なスキルや資質を磨いていくといいでしょう。

フルスタックエンジニアになる

エンジニアの目標の1つとされるフルスタックエンジニアは、システム開発やウェブ開発などのエンジニアリング業務における全工程に深く関わります。

  • 設計
  • 開発
  • 運用
  • メンテナンス
  • アップデート

一般的には、開発を行うときには担当パートごとに分かれて作業することが多いですが、フルスタックエンジニアの場合は、上記の工程を1人で担当するため万能なスキルが必要になるでしょう。

全ての開発を担当する場合はもちろん、チームメンバーとしての役割も果たせるため、企業からしても重宝される人材になります。そのため、年収も一般的なエンジニアと比較して高くなると言われています。

以前のエンジニアは「システムを納品すれば終わり」の状況でしたが、今では機能の追加・改善など幅広い対応が求められています。

そのため、全ての工程を担当できるフルスタックエンジニアになれば、必然的に市場価値は高まるため、年収を上げることもできるでしょう。

フリーランスになる

Webエンジニアとして経験を積むことができたら、フリーランスとして独立する道も選択肢の1つです。リモートが可能な案件も多く、場所を選ばずに働くことができたり、クライアントの企業に足を運ばなくてもいいケースもあります。

フリーランスエンジニアの仕事内容としては以下の通りです。

  • コーディング
  • Webサイト開発
  • Webサービス開発
  • デザインやSEO対策

基本的に会社でやることと変わりませんが、状況に応じてデザインやSEOなどにも対応したりと、クライアントによって契約内容は変わってきます。

人間関係のストレスからの解放や、場所を選ばずに働けるなど自分に合うライフワークバランスを実現できるため、自由度が高いでしょう。

しかし、単発案件などが多いため、独立後も常にスキルアップを怠らず、自身の市場価値を高めていく努力が必要になります。

将来的なWeb系エンジニアの年収

将来的にWeb系エンジニアの年収は、ますます上がっていくと予想されています。そのため、Web系エンジニアの需要も高くなっていくでしょう。

理由としては、IT業界の市場規模が2013年から2020年まで増加し続けていることや、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の活発化によるITサービスの需要の高さです。

特にコロナ禍により、多くの企業が仕事のやり方やビジネスモデル自体を見直す必要性が出てきました。DXにより社員の生産性を上げたり、コストや時間の短縮を図ることで、働き方自体に大きな変化が生まれているのです。

このような社会全体の変化から、IT業界はますます需要が高まり、結果的にWebエンジニアなどの人材の価値は上がるため、年収も比例して上がっていくことでしょう。

弊社ではWeb開発会社として多くのエンジニアを採用しながら、プログラミングスクールを運営しています。採用面と教育面に携わっているからこそ、エンジニア業界の最新知識に精通しておりエンジニア転職に関する知識も豊富です。

以下の記事では、未経験からWebエンジニアへ転職するまでのロードマップを解説しておりますので、エンジニアになりたい方はぜひチェックしてみてください。

まとめ

今回の記事では、Web系エンジニアに転職した際のリアルな年収やキャリアパスについて、ご紹介させていただきました。

Web系エンジニアとして転職する際は、門職として長期的にどのような形のキャリアを描いていくのを考えるのがとても大事です。

Web系エンジニアを養成するプログラミングスクールRUNTEQでは、Web系開発のノウハウが1,000時間以上詰まっている圧倒的なカリキュラムや、現役エンジニアと交流できる環境を整えているため、現場が求めるスキルに対応できるプログラミングスキルを身につけられます。

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