「Web制作とWeb開発どちらを目指せばいいの?」
「Webエンジニアとして将来性のあるのはどっちかな?」
「Web制作は副業で稼ぎやすい」「Webアプリ開発業務は難しい」などさまざまな意見がネット上で飛び交っているため、自分に合ったWebエンジニアの選び方に迷ってしまいますよね。
そこで今回は、下記の内容について解説していきます。
- Web制作やWeb開発の仕事内容
- Web制作やWeb開発に必要なスキル
- Web制作よりもWeb開発がおすすめな理由
今回の記事では、Web開発会社の運営とWeb系エンジニアへの転職を支援するプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営している弊社が、Web制作とWeb開発の仕事内容から必要なスキルまで幅広く解説していきます。
この記事を最後まで読めば、自分が目指したいWebエンジニアの方向性がわかりますよ。
Web制作かWeb開発のどちらをやろうか迷っている方は、ぜひ本記事を最後まで読んでくださいね。
Web制作とWeb開発のメインの仕事とは
ざっくりまとめると以下の通りです。1つずつ解説していきます。
- Web制作はWebページの制作がメインの仕事
- Web開発とはアプリケーション開発がメインの仕事
Web制作はWebページ制作がメインの仕事
Web制作の仕事としては、Webサイトを作ることがメインになってきます。具体的には以下のような仕事をします。
- 企業公式のホームページ制作
- 有名人のオフィシャルブログ制作
- 商品購入に繋げるためのLP制作
ホームページやブログの制作がメインになるため、WordPressに関する知識が必要になります。
たまに「Web制作で月に5万円の案件を受注!」といった書き込みがありますが、Wordpressによる案件が多いでしょう。
Web開発とはアプリケーション開発がメインの仕事
Web開発は、皆さんがご存知の通りIPhoneやAndroidアプリ、Webアプリケーションなどのことを言います。
「Webアプリってどんなものだろう?」と思った方は、こちらをみていただければ理解しやすいと思います。
- TikTok
- Gmail
- LINE
- Youtube
- メルカリ
- 楽天
こちらの表を見ていただけると、皆さんが普段から使っているアプリの中にも、たくさんWebアプリがあることが分かりますよね。このように、アプリケーション全般の開発に携わることがWeb開発の仕事になります。
Web制作やWeb開発に必要なスキルとは?
Web制作やWeb開発に必要なスキルは、それぞれ違いますので覚えておきましょう。今回の章では、以下について解説していきます。
- Web制作に必要なスキル
- Web開発に必要なスキル
それでは、1つずつ解説していきます。
Web制作に必要な4つのスキル
Web制作エンジニアを目指す際には、以下のスキルがあれば重宝されます。
- WordPressを使った開発ができる
- HTMLやCSSなどのマークアップ言語が使える
- IllustratorやPhotoshopアプリが使える
- WebやSEOに関する知識がある
企業のホームページ制作周りに関する仕事は、比較的習得が簡単で早くて3ヶ月ほどで習得できます。
覚えることが多くて大変な印象ですが、HTMLやCSSは学びやすく、ネット周りの知識もそこまで難しくありません。そのため、高い技術力は求められないのです。
また、クラウドソーシングサービスでは、Webページ制作のコーディングを50,000円〜100,000円ほどで募集しているため、副業として案件を受注することも可能です。
Web制作エンジニアになるなら、これらのスキルを身につけるといいでしょう。
Web開発に必要な4つのスキル
Web開発エンジニアを目指すときには、以下のスキルがあると重宝されます。
- サーバーやデータベースの深い理解がある
- フレームワークを使った開発スキル
- APIを用いた開発に慣れている
- チーム開発の経験がある
Web制作と比べて、Webアプリ開発には高いスキルが要求されるのが特徴です。
理由としては、フロントエンドにしてもバックエンドにしてもしっかりと理解するために深い知識が必要になるから。
具体的に、Web開発エンジニアになるためには1000時間ほどの勉強が必要になると言われているくらいです。
Web開発エンジニアになるには最初は難しいですが、一度なってしまえばさまざまな選択肢を広げられることもできます。
効率よくWeb開発エンジニアになるためにも、これらののスキルを習得できるように逆算しながら行動できるといいでしょう。
未経験からWeb開発エンジニアを目指すために必要な流れをロードマップにしました。詳しくは以下の記事をご覧ください。
Web制作とWeb開発の年収・給与面はスキルで変わる
結論から言うと、Web開発の方が給料は高くなります。
- Web制作の給料の目安は300万円
- Web開発の給料の目安は450万円
Web制作の平均年収は300万円
Web制作の給料としては以下を参考にしてください。
Webデザイナー・コーダー | 20代:327万円 30代:388万円 |
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Webディレクター | 20代:400万円 30代:450万円 |
Web制作でも上流工程のディレクターになれば給料は上がります。
しかし、やはりWeb開発ほどの給料の高さはありません。
その理由としては、副業やWeb制作ブームによりWeb制作者が増えたことや、参入障壁の低さからライバルが多いことが挙げられます。
給料を上げるには単にWebページを制作できるだけでなく、マーケティング領域にも詳しくなって数字を上げられたり、チームを作ってディレクションできる存在になる必要があるでしょう。
Web開発の平均年収は450万円
Web開発の給料としては以下を参考にしてみてください。
Web開発エンジニア | 20代:450万円 30代:533万円 |
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Web開発エンジニアは、Web制作と比較しても平均年収が高いことがわかります。この理由としては、スキル力によって年収が跳ね上がるからです。
Web開発エンジニアとして上記の年収に達成するには、短くても半年以上の学習期間が必要であったり、開発実務経験を積む必要があります。
最初は稼ぎづらいかもしれないですが、しっかりとスキルを積み重ねるための下積みの時期を作れば、将来的に大きく稼げるのが魅力的ですね。
Web制作とWeb開発の将来性について
Web制作やWeb開発に携わった後に、どのようなキャリアパスになるか気になりますよね。そこで今回は、以下について紹介していきます。
- Web制作エンジニアのキャリア
- Web開発エンジニアのキャリア
それぞれのキャリアパスを考えれば、Web制作をやるべきなのか?Web開発をやるべきなのか?明確になるでしょう。
1つずつ解説していきますね。
Web制作エンジニアのキャリア
Web制作のキャリアとしては以下のようになります。
- Web制作の仕事を極める
- ディレクション側に回る
- 制作会社を立ち上げて独立する
Web制作のルーティンとしては、営業して仕事を獲得しつつ企業のホームページを作ることが基本的な流れになるでしょう。
つまりは、一番大事なのが継続的な案件受注になります。そのため、スキルアップよりも案件を獲得し続ける営業力や、人脈を広げておく力が大切になってきますね。
継続的に案件を回ってくる状況になれば、その仕事を引き続き継続するか、それともディレクション側に回るかなどの選択肢も広がります。
ディレクションや独立などを目指すのであれば、たくさんの案件を引き受けたり、うまく回せるようなチームを組めるように準備しておきましょう。
仕事をしていく中で、信頼できるエンジニアやデザイナーを見つけて、いつでもチームを組めるような人脈を形成しておくことも大事になりますよ。
Web開発エンジニアのキャリア
Web開発エンジニアのキャリアパスとして以下の通りです。
- 技術者としてスキルを高める
- プロジェクトマネージャーへの昇進
- Webサービス経営
Web開発とはWebアプリケーションやWebシステムを作ることがメインになります。
技術を突き詰めて技術者として活躍できるレベルまで目指す場合や、マネージャーとしてプロジェクトの管理や人材育成に携わる人などかなり幅広い選択肢がありますね。
Web開発エンジニアとして活躍していく中で、自分がやりたいことや自信を持ってできることを探しておくと、将来のキャリアに活かせるような能力を身につけられるでしょう。
早い段階から「どんなキャリアを望んでいるのか?」を意識してみてくださいね。
Web制作よりもWeb開発ができるエンジニアになるべき5つの理由
結論から言うと、Web開発を選ぶのがおすすめです。
Webアプリ開発ができれば、あらゆる選択肢が広がるのが大きなメリットですね!具体的には以下の通りです。
- Web制作は単価が安いためお勧めできない
- Webエンジニアだとスキルが高いため選択肢が広がる
- Web開発だと待遇がよい
- Web開発からWeb制作への転職は可能
- Web制作系のスキルは将来ノーコードに取って代わられる
1つずつ解説していきますね。
1.Web制作は単価が安いためおすすめできない
Web制作は副業レベルであれば、数ヶ月の勉強で仕事を受注できてしまいます。
そのため、そこまで深い知識やスキルが無くても誰でも参入できるため、価格競争に巻き込まれる可能性が高いです。
素早く納品できるような技術があれば別ですが、そうでなければ割に合わなくなるので注意です。Web開発と比べてWeb制作は単価が安くなることにも注意しておきましょう。
2.Webエンジニアだとスキルが高いため選択肢が広がる
Web開発エンジニアになるには、高いスキルが要求されます。
しかし、その代わりに活躍できる場所が増えるため、キャリアの選択肢も増えるのが魅力です。冷静に考えても、できることが増えた方が就ける仕事の幅も広がりますよね。
そのためにも、Web開発に携わるなら以下のことを意識しましょう。
- バックエンドの知識や経験を積む
- iOS・Androidを勉強する
もちろん、Webエンジニアになるには1000時間ほどの膨大な時間がかかるため、覚悟も必要です。しかし、一度身につけた知識やスキルがあれば仕事の幅も広がるため、努力する価値は大いにあると言えるでしょう。
3.Web開発だと待遇がよい
Web制作会社と比較すると、Web系自社開発企業の待遇は良いです。
- 高い技術力が求められるため年収も高く設定されている
- クライアントなどに縛られづらい
Web系自社開発企業だと、自社サービスを運営しているので案件の切れ目などが起こりにくいです。
Web系受託開発企業だと、長いものであれば1年以上プロジェクトが続くこともあります。
Web制作と比べてもWeb開発は高いスキルが必要なため、参入障壁が高いです。勉強期間 など最初は大変ですが、高収入など待遇面のよさが魅力的です。
4.Web開発からWeb制作への転職は可能
Web開発ができる程のスキルがあれば、途中からWeb制作への転職も可能になります。
- Webアプリ開発からWeb制作に転職は簡単
- Web制作からWebアプリ開発は難しい
こう言われていますが、その理由はスキルの有無です。
Web開発ができるほどの高い技術力があればWeb制作への転職は容易ですが、反対にWeb制作からWeb開発への転職には膨大な勉強時間が必要です。
先にWeb開発ができるようになれば、必要に応じてWeb制作にも簡単に転職できるため、融通が利きやすいですよ。
5.Web制作系のスキルは将来ノーコードに取って代わられる
Web制作系のスキルはどんどんノーコードに代用されてしまいます。
コーディングの知識がない人でも綺麗なサイトが作れるノーコードツールはすでに存在します。実用化が進めば仕事は取って代わられる可能性が十分あります。
また、元々Web制作はデザイナーの制作会社や広告代理店が抱えている仕事の1つと知っていましたか?
今後は、WebデザイナーやWebマーケターがWeb制作の仕事を担当して、Web制作単体では仕事として成り立たなくなる可能性が高いことに注意です。このように、Web制作系の仕事は代用される可能性が高いため、あまりおすすめできません。
まとめ:エンジニアを目指すならWeb開発がおすすめ
今回の記事では、Web制作かWeb開発エンジニアかどちらがいいかについて解説させていただきました。
- Web制作エンジニアは継続的な案件受注が必要になる
- 稼ぎやすく将来性のあるキャリアを選ぶならWeb開発エンジニアがおすすめ
- Web制作エンジニアとWeb開発エンジニアに必要なスキルはそれぞれ違う
Web制作エンジニアは参入障壁が低い代わりに稼ぐのが難しいです。反対に、Web開発エンジニアは参入障壁が高い代わりにスキルを身につければ幅広いキャリアパスを考えられることをお伝えさせていただきました。
自分が目指したいWebエンジニアの種類により必要なスキルも変わってくるため、ぜひ参考にしてみてください。
今回の記事を読んでみて、エンジニアに挑戦してみたいと思った方や、Web制作ではなくWeb開発に挑戦してみたいと思う方は、RUNTEQの無料なキャリア相談会にぜひお越し下さい。