こんにちは、プログラミングスクールRUNTEQでWebマーケターを担当しております渡邊でございます。
「Webマーケターがプログラミングを勉強するメリットって何?」
「マーケターが勉強するべきプログラミング言語のおすすめはありますか?」
このページを見ている方は、このような悩みを持っていませんか?
そうはいっても、プログラミングができるWebマーケターになる理由を正確に答えられる人は少ないでしょう。また、何から始めればいいかわからず迷ってしまいますよね。
そこで今回は、下記の内容を解説していきます。
- マーケターがプログラミングを学ぶべき5つの理由
- マーケティングに必要な4つのプログラミング言語
- マーケターがプログラミングに興味を持ったらやるべき3つのこと
今回の記事では、Web系の開発会社を運営しつつもWeb系エンジニアへの転職を目指す人に向けてのプログラミングスクールを運営している弊社が、Webマーケターがプログラミングを学ぶべきメリットやその方法について解説していきます。
開発会社でWebマーケターとして働いている私が、マーケターのように非エンジニアがいかにプログラミングで仕事を効率化しているかなどを解説します。
Webマーケターとして最前線で活躍したい方には有益な情報が多いため、ぜひ最後まで読んでくださいね!
マーケターがプログラミングを学ぶべき5つの理由
プログラミングを学ぶべき理由はこの5つです。
- 業務が効率化できて時間が作れる
- 現場のエンジニアとのコミュニケーションが円滑になる
- 高度な分析ができる
- マーケターとしての市場価値が高まる
- データドリブンなマーケティングが求められるため
1つずつ解説していきますね。
1.業務が効率化できて時間が作れる
Webマーケターの仕事は幅広くやることもたくさんあります。
- 市場ニーズの把握やターゲットの調査
- 商品コンセプトや企画の設計
- 販売方法の考案
- 広告運用やSEO対策
仕事をするなかで、エクセルやスプレッドシートを活用しながら膨大な量のデータをまとめることもあるでしょう。
そのときに、プログラミングが使えれば面倒な作業を一瞬で片付けられます。結果的に、日々の業務の効率化に役立つのです。例えば、以下のような言語です。
- Excelで動作するVBA(Visual Basic for Applications)
- スプレッドシートで動作するGAS(Google Apps Script)
最初は覚えるのが大変ですが、プログラムを書けば面倒な作業を自動化してくれます。
業務を効率化した空き時間を活かせば、マーケティング施策を考える時間もたくさん取れるでしょう。
このように日々の業務をPCがこなしてくれるため、仕事効率を大きく上げてくれます。
2.現場のエンジニアとのコミュニケーションが円滑になる
マーケターがプログラミングを学べば、現場のエンジニアに対して的確な指示出しができます。
プログラミングの知識がない場合は、どうしても抽象的な指示になり伝わりづらいこともありますよね。
たとえば、アプリのアクティブユーザーを調べたいときも、知識があればより具体的な指示出しができます。
- プログラミングの知識がある
- データ分析の流れを理解している
このようなマーケターであれば、現場のエンジニアとのコミュニケーションが円滑になり、お互いが気持ちよく仕事ができるでしょう。
Webマーケターから上流工程のディレクターになる場合であれば、現場のエンジニアやデザイナーへの理解も必要になります。
どちらにせよエンジニアの気持ちがわかれば、スムーズなコミュニケーションが取れて仕事の効率を上がります。
3.高度な分析ができる
プログラミング学ぶことで、データ分析の手法を広げられます。エクセルの分析でも可能ですが、以下の言語を使えば短時間で効率よく分析できるでしょう。
- SQL(ビックデータの登録や検索ができる)
- Python(データの収集や可視化ができる)
- GAS(タスクの一括管理やデータの転記ができる)
たとえば、SQLであれば企業の成長に欠かせないビックデータの分析ができます。Pythonを使えば、一瞬でデータを収集したり解析も簡単にできます。
Excelなどを使った分析もできますが、プログラミング言語を使うことで可能になる分析手法もたくさんあります。
プログラミングを学ぶことでマーケティングの幅を広げられるでしょう。
4.マーケターとしての市場価値が高まる
Webマーケターに必要な基礎知識にくわえてプログラミング知識をかけ合わせれば、ほかのマーケターよりも抜きん出た存在になれます。
マーケティングとプログラミングの両方ができる人材はほぼいないからです。
そこそこのレベルの知識でも、2つがかけ合わされば希少価値になります。
マーケティングもプログラミングも需要の高いIT技術のため、どちらも使えれば食いっぱぐれる可能性は低くなるでしょう。
5.データドリブンなマーケティングが求められるため
昨今では、インターネットが普及したことで顧客の価値観や行動も幅広くなっています。そのため、データドリブンなマーケティングが求められます。
ビックデータを活用した分析結果をもとに、ビジネス上の課題解決のため施策立案や意思決定を行うこと。
売上データやWeb上の解析データなどさまざまなデータから分析するには、エクセルやスプレッドシートによる関数で計算することには限界があります。
プログラミングの知識を身につけておけば、莫大な量のデータ分析も一瞬で行うことができます。
マーケティングに必要な4つのプログラミング言語
Webマーケティングに非常に役に立つプログラミング言語をまとめます。
具体的には、以下の4つの言語を学ぶといいでしょう。
- HTML/CSS
- SQL
- Javascript
- Python
利用頻度が高い順番に並べております。
それぞれ解説します。
1.HTML/CSS
HTMLやCSSを学ぶことで、Webマーケティングに活かすことができます。(WebマーケターならHTMLは必須です。)
Webページの大元となるHTMLやCSSを理解すれば、SEO対策ができているかの把握が可能になります。
具体的には、Webサイトの構造が理解できたりコードの意味がわかれば大丈夫でしょう。また、関連性のあるWordPressと併用して学ぶのがおすすめです。
Web広告を埋め込んだり、画像を埋め込んだり、アフィリエイトリンクを埋め込んだりするときにHTMLの最低限の知識は必要です。
- SEO対策されているか確認できる
- エンジニアとのコミュニケーションに活かせる
- Web広告やアフィリエイトリンクを埋め込むときに最低限必要
※HTMLやCSSは厳密にはプログラミング言語ではありません。
2.SQL
さまざまなデータから分析するWebマーケターにとって、必要な時に必要なデータが欲しいと思いますよね。データベース言語のSQLを学べば、その悩みは一瞬で解決できます。
- データベースからのデータ整形
- データマートの作成
- 数万件・数百万件ものデータの検索
他の言語と比べても習得難易度は低いですが、データ分析時には重宝できるスキルになります。
最近ではGA4とBigQueryが接続可能になり、中小企業でもビッグデータを扱うようになりました。
Webマーケターが分析に使うGoogleAnalyticsで取得したデータをより詳しく使うことができます。GoogleAnalyticsのデータと社内データを結びつけたりすることもできます。
さらに、Google AnalyticsはGA4になったことで、レポート機能が非常に使いづらくなり、BigQueryとの連携をしなければ使い物にならなくなっています。
Webマーケターでデータ分析もしなければならない人は、SQLは今後必須の技術と言えるでしょう。
以下の書籍は非エンジニア向けのBigQueryを使ったSQL学習本です。知識が0の状態から始められます。そして、実務で最もよく使うBigQueryにもなれることができます。
GA4のデータ構造も学ぶことができますので、SQLを学習する場合はこちらおすすめします。
3.Javascript
WebマーケターはJavascriptを学ぶことで多くのメリットがあります。
- データ解析ツールのカスタマイズができる
- Cookieのデータを保存できる
- Webサイト制作に必要な知識を得られる
Webマーケティングでデータの計測のほとんどがJavaScriptで行われています。JavaScriptの概念がわかっていないとデータを正しく取得したり、分析に使うことができません。
主にデータを取得するための仕組みの理解が深まります。Google Analyticsのカスタマイズもできるためマーケティングとの親和性も高いでしょう。
Webマーケターなら多くの人が使うGoogleTagManager(GTM)の計測でもデータレイヤーという概念を理解することで分析の幅が広がります。
作業の効率化に役立つGAS(Google Apps Script)と基本文法も似ているため、習得しておけば幅広く活かせます。
4.Python
データ解析などに活かせるPythonを学べば、簡単にデータを取得しながら可視化・分析することができます。
- 「スクレイピング」で大量のデータを取得
- APIを活用して情報収集
- ライブラリを用いた統計計算
Pythonにはデータ分析や統計、機械学習分野に強いライブラリが豊富にあります。
Webマーケターの求人を見ていても、「統計学、Pythonに知見がある方」という記述が時々されています。
Webマーケにおいてデータは密接な関係にありますので、データ分析力を極めて損することはないでしょう。
マーケターがプログラミングを活用して課題解決した事例
仮想通貨の取引所でSQLを使って売上をアップさせている事例があります。
マーケターの仕事は、仮想通貨取引所の新規口座開設が目標のコンバージョンとなるでしょう。
しかし、仮想通貨取引所は口座開設をしてもらっても利益にはなりません。仮想通貨取引所は取引の手数料で売り上げを上げているので、口座開設時点では赤字です。
口座開設した後も継続的に仮想通貨取引をしてもらう必要があります。
マーケターは、取引所を利用してくれるお客さんを集客しなければなりません。
そこでSQLの出番です。コンバージョンのデータと仮想通貨の取引データを結びつけて取り出すことができます。
これにより、どのチャネルから獲得したリードが取引所の利用頻度が高いかを分析することができます。
取引所の利用頻度が高いチャネルに多めに予算を投下することで、より効率よくマーケティング予算を活用することができます。
このようにSQLを学ぶことで、売り上げに貢献できるチャネルへマーケティング費を選択と集中できるようになります。
マーケターがプログラミングに興味を持ったらやるべき3つのこと
具体的には、以下の3つを意識してみてください。
- Webサイトやサービスで学ぶ
- プログラミングを学ぶ目的を決めておく
- わからないことをすぐに聞けるような環境を作る
詳しく解説していきますね。
1.本で最低限の知識をつけて学ぶ
プログラミングの知識をつけるために、まずは書籍で勉強しましょう。
はじめは、基礎的な知識からでも身につけることが大事です。
- 体系的に知識を身につけられる
- 1冊数千円で学ぶことができる
- 信頼できる情報を得られる
実際に手を動かして学ぶのも大事ですが、プログラミングの知識を体系的に身につけられることで全体的なイメージが掴めます。
Webマーケターを対象としたプログラミング解説書も出ているので、最初はそちらを読んでみてもいいでしょう。
書籍であれば空いた時間に学べますし、何よりも出版社を通した信頼できる情報というのがメリットです。
2.Webサイトやスクールで実践して学ぶ
手っ取り早くプログラミングの知識を身に付けるには、手を動かして覚えるのが大事です。最近では月々数千円で利用できるWebサービスも多いです。
- Progate:イラストが分かりやすくプログラミングの基礎が学べる
- Udemy:濃い内容の有料動画サービスで大幅なセールも定期的に開催している
- ドットインストール:無料プランから利用できるプログラミング学習サイト
上記のサービスを利用すれば、無料〜数千円の範囲でプログラミングを勉強できます。環境構築など難しい準備もいらないため、興味がある方は一度利用してみるといいでしょう。
3.わからないことをすぐに聞けるような環境を作る
プログラミング初心者が挫折する大きな理由として、相談できる相手や環境がないことがあげられます。そのため、不明点があってもすぐに聞ける環境を作っておくといいでしょう。
- エンジニアの知り合いを作る
- プログラミングスクールに通う
- 質問サイトを活用する
おすすめとしては、弊社が運営するプログラミングスクール「RUNTEQ」です。講師のサポートやコミュニティがあるため、不明点をすぐに解消できます。
初めてプログラミングに取り組むときは、ミスの原因がわからずたくさんの時間を無駄にしてしまうこともあるでしょう。その度に、嫌気がさして投げ出してしまうことはもったいないです。
そのため、わからないことがあってもすぐに解決してスッキリできるようにしておきましょう。
まとめ
今回の記事では、マーケターがプログラミングを学ぶべき理由ついて解説しました。
- データ分析が簡単になったり業務の効率化にも活かせる
- 市場価値を高めて貴重なIT人材になる
- 上流工程での経験に活かせたりチームで動きやすくなる
マーケターがプログラミングを学ぶことは、データ分析や効率化など幅広いです。エンジニアの気持ちがわかるので、チームで動く時にも役立ちます。
市場価値の高いWebマーケターとして活躍したい場合や、上流工程に携わりたい方にも、プログラミングを学んで損することはありません。
この記事を読んで少しでもプログラミングに興味を持った方は、マーケティングに活かせる言語から勉強してみてはいかがでしょうか。
弊社では、開発現場が求めるエンジニアになるためのプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営しております。この記事を読んで少しでもプログラミングに興味を持った方は、無料のキャリア相談会へ足を運んでみてくださいね。