昨今ではJavaScriptだけではなく、モダンJavaScriptやSPA(Single Page Application)といった、フロントエンドスキルのニーズも高まっており、未経験からエンジニア転職を目指される方であっても例外なく要求されるようになってきました。
本記事では昨今ニーズが高まっている、Reactを学習できるプログラミングスクールとそのプログラミングスクールの選び方を解説いたします。
また本記事は、開発会社である弊社株式会社スタートアップテクノロジーが、Reactを学習したい方のプログラミングスクール選びの一助となるように作成しました。ぜひ参考にしていただければと思います。
スクールの選び方のポイント
はじめに、スクールを選ぶ上でおさえるポイントは4つあります。
1つずつ詳しく説明しますので、自分に最適なスクールを選びましょう。
- 目標達成に必要な支援を受けられるか
- 開発現場を理解したカリキュラムか
- 講師の質は高いか
- 自分に合った学習環境か
目的達成に必要な支援を受けられるか
まずは、あなたがReactを学ぶ目的を再確認しましょう。
Reactを学習される方にもさまざまな目的があると思いますが、目的によって最適なプログラミングスクールや受講すべきコースも異なります。
主に、Reactを学習する目的としては以下の3つが考えられます。
- 未経験からエンジニア転職を目指し、Reactを学習したい
- 未経験からフロントエンドエンジニアになりたい
- バックエンドエンジニアがフロントエンドも学習したい
どのようなプログラミングスクールを選ぶべきかをそれぞれ解説していきます。
未経験からエンジニア転職を目指し、Reactを学習したい
未経験からエンジニア転職を目指す方の中にも、Reactに興味をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実際にはWeb業界では、フロントエンドの画面のみを扱える人ではなく、サーバーサイドとの連携ができるフロントエンドエンジニアが求められています。
そのため、未経験からWebエンジニア転職をする場合にフロントエンドの技術のみを学習することは悪手といえます。
フロントエンドエンジニアの求人は、バックエンドエンジニアの求人と比較しても少なく、求められるレベルも高くなります。
バックエンドエンジニアとしてキャリアをスタートした後にフロントエンドエンジニアになることは可能であるため、まずはバックエンドエンジニアとして転職を成功させることをおすすめします。
したがって、未経験からWebエンジニア転職を目指す方は、Reactだけに限らず、Web系のバックエンド技術であるRuby on RailsやLaravelなどが含まれているコースを選ぶと良いでしょう。
加えて、就職サポートまで一貫して行っているスクールであれば、最短でWebエンジニア転職を叶えられるでしょう。
- Ruby on Railsのようなバックエンドの技術
- 転職のためのポートフォリオ作成
- 転職に関するサポート
このようなサポートが付いているスクールがおすすめです。
未経験からフロントエンドエンジニアになりたい
未経験からフロントエンドエンジニアになりたいという方もいらっしゃるでしょう。
上記でも記述したとおり、未経験からフロントエンドエンジニアを目指すのは大変難しいです。
フロントエンドだけでなくバックエンドの理解も求められる場合があるため、フロントエンドのスキルに加えてバックエンドの知識も兼ね備えていることが望ましいです。
そのため、バックエンドエンジニアを経験していないフロントエンドエンジニアの採用をしている企業は非常に少ないのが現状です。
それでもどうしても未経験からフロントエンドエンジニアを目指したい方は、ReactやJavaScriptを中心に学習し、転職サポートまで行っているプログラミングスクールを選びましょう。
未経験からフロントエンドエンジニアを目指されたい方は、こちらの記事でも詳しく紹介しておりますのでぜひ参考にしてください。
バックエンドエンジニアがフロントエンドも学習したい
現役のWebエンジニアの方がフロントエンド技術のキャッチアップのためにReactを学ぶ場合は、ピンポイントでReactを学べるコースに通うことをおすすめします。
既にバックエンドの知識は十分にあると思いますので、学習にかかる費用を抑えつつ必要なスキルを効率的に身につけることができるでしょう。
3つの目的に沿ってまとめるとそれぞれ以下のようになります。
目的 | スクールの選び方 | スクール例 |
①未経験からWebエンジニア転職 | ・Reactだけでなく、RailsやLaravelのバックエンド技術も学べるスクールを選ぶ。 | RUNTEQ 侍エンジニア(オーダーメイドコース) tech boost |
②未経験からフロントエンドエンジニア | ・JavaScriptを中心にReactを学習できるフロントエンドに特化したスクールを選ぶ。 ※ただし、バックエンドの知識もある人の方が望ましい。 |
Code Village |
③現役エンジニアのフロントエンドキャッチアップ | ・フロントエンドのみピンポイントで学習できるコースを選ぶ。 | Winスクール |
開発現場を理解したカリキュラムか
スクールを選ぶ際には、カリキュラムがReactの最新トレンドに沿っているか、実践的なプロジェクトが含まれているかを確認しましょう。
実際の開発環境で求められる技術と知識を身につけるためには、理論だけでなく実践的なスキルが不可欠です。
ReactやTypeScriptなどの技術を利用した開発経験があると、転職でも有利に働く場合があるでしょう。
実際の現場で求められる技術を体系的にカリキュラムに織り込んでいるスクールで学ぶことは、転職後も無理なく即戦力として活躍するための基盤を築くことができます。
React・TypeScript・Vue.js、このあたりの技術を利用した開発経験がある人は多くの自社開発企業が探しており、1年くらい経験がある人で取り合いの状況です。
注意点は「バックエンドとの連携がわからず、画面だけ作れる人」の需要はほぼない点です。
最初にフロントエンドだけ勉強するのは悪手です。
— IT菩薩@モロー(キッカケエージェント) (@it_bosatsu_moro) February 3, 2022
駆け出しエンジニア向け、最近のWebエンジニアのキャリアパス
■入口
サーバサイドエンジニア
↓
■技術領域の横展開
フロントエンド、スマホアプリ、ブロックチェーン、機械学習など
↓
■階層を上がる
テックリード、エンジニアリングマネージャー、CTO、VPoEなど割とやることは明確ですよ。
— ひさじゅ@Web系転職に強いプログラミングスクールRUNTEQ (@hisaju01) July 29, 2021
講師の質は高いか
プログラミングスクールを選ぶ上で、講師の質もポイントとなります。
現場を知る現役のエンジニア講師に直接教えてもらえたり、アドバイスをもらえるかどうかも大切ですが、単に答えを教えるような指導ではなく、問題を解決するための根本的な思考法を教えてもらえる環境も非常に重要です。
スクールを卒業してから現場に出た時に、自分で自走できる状態を学習中から身につけることを意識しましょう。
自分に合った学習環境か
挫折せずに学習ができるよう自分に合った学習環境を選びましょう。
プログラミングスクールには、オンラインスクールと通学制のオフラインスクールがあり、それぞれ特徴があります。
オンラインスクール
オンラインスクールは、自分のスケジュールに合わせていつでも学習が可能です。
仕事が忙しく隙間時間を活用しながら学びたい方や勉学が忙しい学生の方には特におすすめです。
また、通学制のスクールよりも受講料が抑えられているのも魅力の一つです。
オフライン(通学制)スクール
一方でオフラインの通学制スクールは、リアルタイムで質問ができたり、講師や同じように学ぶ受講生と直接交流することができます。
やる気が起きない時でも、教室に通って学習しなければいけない状態になるので、自主的な学習が苦手な方にもおすすめです。
おすすめのReactが学べるプログラミングスクール5選
ここでは、特におすすめのReactが学べるプログラミングスクールを5つご紹介します。
- RUNTEQ
- 侍エンジニア
- tech boost
- Code Village
- Winスクール
Webエンジニアへの転職を目指す場合
RUNTEQ
RUNTEQは、超実践型エンジニア育成スクールで、エンジニアに必要とされる実装力・創造力・共創力を実践的なカリキュラムを通して身につけることができます。
RUNTEQの特徴をまとめると、以下のようになります。
RUNTEQ | |
---|---|
学習期間 | 9ヶ月(1,000時間) |
学習内容 | ■Webエンジニア転職コース HTML/CSS・Ruby・Rails・データベース・Javascript・React/TypeScript・PHP/Laravel |
講師 | 現役エンジニア |
学習サポート | ■エンジニア講師との1対1の面談 ■無制限で利用可能な質問フォーム |
就職サポート | ■自己分析・企業探し・書類添削・面接対策 |
受講料金 | ■受講料:550,000円(税込)、分割:26,400円/月〜 |
特徴 | ■活発なオンラインコミュニティ ・クラス形式のホームルーム・学習講座や少人数の学習制度 ・多種多様なイベントの開催 ■無期限の転職サポート |
侍エンジニア
侍エンジニアは、日本初のマンツーマン専門のプログラミングスクールで、現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスンとオリジナルカリキュラムが魅力です。
侍エンジニアの特徴をまとめると、以下のようになります。
侍エンジニア | |
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学習期間 | 3ヶ月〜12ヶ月 |
学習内容 | ■オーダーメイドコース 完全オーダーメイドのカリキュラムを組み、最適な現役エンジニアをアサインするコースです。 |
講師 | 現役エンジニア |
学習サポート | ■週1回のマンツーマンレッスン ■Q&A掲示板を24時間利用可能学習コーチとのコーチングセッション |
就職サポート | ■経歴書/職務経歴書の添削、求人案内、面接対策 |
受講料金 | ■入学金:99,000円(税込) ■受講料 12週間:495,000円(税込) 24週間:781,000円(税込) 36週間:990,000円(税込) 48週間:1,188,000円(税込) ※学生は5~10%の学割対象 |
特徴 | ■卒業後も教材・質問掲示板が無料で閲覧可能 ■受講生同士の交流イベントに参加可能 |
tech boost
出典:https://tech-boost.jp/
tech boostは、未経験からフリーランスエンジニアを目指すためのプログラミングスクールです。
tech boostの特徴をまとめると、以下のようになります。
tech boost | |
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学習期間 | 3ヶ月〜5ヶ月 |
学習内容 | ■ブーストコース HTML/CSS・JavaScript・Git,Ruby・PHP・Java・Linux・Cloud9 など |
講師 | 現役エンジニア |
学習サポート | ■マンツーマンのメンターサポート ■24時間質問等機能を使い放題 |
就職サポート | ■キャリア相談、履歴書/職務経歴書の作成・添削、求人案内、面接対策 など |
受講料金 | ■入学金:219,780円〜408,320円(税込) ■受講料(月額):32,780円(税込) ■月々のメンタリング料金:34,760円〜69,520円(税込) |
特徴 | ■フリーランス特化のカリキュラム■独自の学習方法「NSBラーニング」学習支援定期的な勉強会の開催 |
未経験からフロントエンドエンジニアになりたい場合
Code Village
出典:https://join.codevillage.jp/
Code Villageは、“フロントエンド特化”のプログラミングスクールで、最短1ヶ月でエンジニアを目指すことができます。
Code Villageの特徴をまとめると、以下のようになります。
Code Village | |
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学習期間 | 1ヶ月〜6ヶ月 |
学習内容 | ■基礎学習、応用学習、チーム開発 HTML/CSS・Javascript・React・Next.js など |
講師 | 現役エンジニア |
学習サポート | ■スタディルームで最短5分で問題解決が可能 ■専属メンターと月に2回以上定期面談を実施 |
就職サポート | ■要問い合わせ |
受講料金 | ■受講料:125,000円 (税込)〜470,000円(税込) |
特徴 | ■受講生同士のコミュニティで生徒主体の勉強会の開催 ■無期限の転職活動支援 |
Reactのみ学習したい場合
Winスクール
出典:https://www.winschool.jp/
Winスクールは、全国50校の教室とオンラインの両方で学べるプログラミングスクールです。
Winスクールの特徴をまとめると、以下のようになります。
Winスクール | |
---|---|
学習期間 | 2ヶ月(90分×14回(21時間)) |
学習内容 | ■Webアプリ開発(React.js)講座 「React.js」の基本から、掲示板システム構築の実習を通して、Web アプリ開発に必要な知識を習得します。 |
講師 | プロの講師 |
学習サポート | 要問い合わせ |
就職サポート | ■キャリアカウンセリング、書類添削、求人案内、面接対策 |
受講料金 | ■受講料:140,800円(税込) ■入学金:19,800円(税込) ■教材費:4,400円(税込) |
徴特 | ■選べる受講方法 ・講師と同じ空間で学べる「教室で個別レッスン」 ・対面形式と変わらない「オンライン個人レッスン」 ・通学(教室) × オンライン(自宅)併用の「ハイブリッドレッスン」 など |
よくある質問
この項目では、Reactに関するよくある質問について紹介していきます。
- プログラミング初心者でもReactを学べる?
- Reactをスクールで学ぶメリットは?
- Reactの類似技術は何がある?
プログラミング初心者でもReactを学べる?
結論として、プログラミング初心者でも学ぶことが可能です。
初心者でも学びやすい学習カリキュラムや学習サポートのあるスクールを選ぶと安心して取り組むことができるでしょう。
なお、ReactはJavaScriptでできているので基本的なJavaScriptの知識がある場合は入学後もよりスムーズに学習が進められます。
Reactをスクールで学ぶメリットは?
①React以外の言語も総体的に学べる
最新のトレンドや技術がカリキュラムに組み込まれていることが多く、現代の開発環境に即したスキルを身につけることができます。
多くのプログラミングスクールでは、初心者から上級者までを対象とした段階的な学習プログラムを提供しています。
そのため、他の言語を学ぶことでスキルの幅を広げることができす。
②ポートフォリオの作成
カリキュラムの内容にポートフォリオの作成がある場合は、実際の開発プロセスを体験しすることができます。
実践を通じて得られる経験は、実際の現場に出たときに大いに役立ちます。
また、質の高いポートフォリオを作成することでプログラミングの仕事をしたことがない人もスキルを証明でき、転職・就職時も上手くいきやすくなります。
③勉強のモチベーションをキープしやすい
分からない時は経験豊富なエンジニア講師に気軽に質問・相談できるため、挫折を防ぐことができます。
さらにコミュニティがあるスクールでは、さらに仲間との交流を通してモチベーションをキープしやすいです。
Reactの類似技術は何がある?
React・Angular・Vueの3大JavaScriptフレームワークで比較します。
以下、それぞれのフレームワークの違いを簡単に表にまとめました。
React | Vue | Angular | |
リリース年 | 2013 | 2014 | 2010年(AngularJS)、2016年(Angular 2以降) |
開発者 | Evan You | ||
利用率 | 約83% | 約77% | 約42% |
求人数 | ◎ 約35,076件 |
○ 約22,218件 |
○ 約1,719件 |
特徴 | ・大規模アプリケーションや複雑なアプリに適している ・豊富なプラグインとコミュニティサポート |
・小から中規模のプロジェクトに適している ・柔軟性と簡潔さを重視したフレームワーク |
・企業レベルの大規模アプリケーションに適している ・エンタープライズレベルのアプリケーション開発に適したフルスタックフレームワーク |
[引用]:https://2022.stateofjs.com/en-US/libraries/front-end-frameworks
フロントエンドのフレームワークの中でReactは、利用率も高く圧倒的な人気を誇っています。
また、日本国内でもフロントエンジニアの中で主流になりつつあるため、需要も高まり求人数も多いのもポイントです。
まとめ
今回は、Reactを学べるおすすめプログラミングスクールについて解説しました。
Reactは昨今ニーズが高まっている言語の一つで学べるスクールも多いため、ポイントを押さえて選ぶ必要があります。
色々なスクールがあるので「結局どこのスクールがいいんだろう・・・」と悩んだ時は、今回ご紹介したスクールの無料相談会などに参加して、実際に話を聞いたり相談してみるのがおすすめです。
実際に話を聞くことで各スクールの解像度が上がり、自分にぴったりなスクールを選ぶことができるでしょう。
- Reactを学べるプログラミングスクールを選ぶ際は、まずは目的を再確認する。
- 未経験からWebエンジニア目指す場合は、バックエンドからキャリアをスタートさせるのがおすすめ。
- おすすめのスクールから自分に合ったスクールを選んで、実際に話を聞きに行ってみる。
今回ご紹介したスクールであればサポート体制が十分に整っていますので、ぜひ参考にしてください。